17話
1週間ぶりの殲滅パーティーを存分にヒャァッハーしたアオト。別れの間際の雰囲気がアレだった為、戻りづらいらしく解決案を考えていた。そこで導きだした答えやいかに!!
「勇者パーティー抜けようかな?」
...どうやら諦めたらしい。
パーティーを組んだ仲間が死ぬと、パーティー一覧からその人の名前は消える。それを利用して、パーティー抜けちゃえばいいのではないか。というのがアオトの考えだ。
もっとも、既にパーティーからは抜けているので、ハーレム勇者のもとに帰らず単独で魔王を倒しに行こうかなという意味である。
(ばあちゃんに出来るなら俺も出来んじゃね?出来るなら、やるしかないでしょうっ!)
こうしてアオトは新たな“強者”を求めて走り出したのである。.........魔王城へと。
~~~~~~~~テスタside~~~~~~~~
【暗黒魔境】のとある洞窟にて。
「あっ、アオトの奴、パーティーから抜けた?いや、死んだのか」
「本当だ。まぁ、雑魚にしては最後にいい働きしたんじゃないの?」
「...ん。私達を逃がすために死ねるなんて、運がいい」
...テスタは、いままで猫を被っていたらしい。
“アオトが死んだ(嘘)”という事実がありながら、どうしてこんなに落ち着いていられるのか不思議に思う人もいるだろう。理由?そんなの簡単だ。勇者パーティーは、アオトを人として見てないのだ。
「チッ、あいつ余計なことしやがって。クソジジイからの評価が下がったらどうしてくれるんだよ!」
「まぁまぁ、命あってこそのものでしょ?落ち着きなよ」
「...私はテスタと一緒に居れればいい。それだけじゃ、嫌?」
シェミーからの上目遣い(赤面ver)である。これはヤヴァイ。故に破壊力抜群である。
「あっ、あぁ。そうか。勝手にしろ」
流石にイケメン勇者といえど、可愛く、自らに純粋な好意を抱いてくれる女には弱いのである。尚、これは全ての男に共通するものである。
「わっ、私もテスタと一緒に居れるだけでいいんだぞっ!ついでに入れてくれても...」
こんなときでもに下ネタを入れてくるあたり、芸人魂を感じられる。この子は将来大物になるであろう。
「...ずるい。私にも入れて」
「だ~め!今日は私の!この前だってシェミーが独り占めしてたじゃない!」
「...選んだのはテスタ。貴女は選ばれなかっただけ。............フッ」
「「(...)ぐぬぬぬぬ~」」
「分かったよ。帰ったらしっかり二人とも相手してやるから!......取り敢えず帰るぞ」
「「はーい」」
こうして、勇者ハーレムは町に帰った。その一ヶ月後だった。魔王軍が全滅されたという話を聞いたのは。
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俺は今走ってます!...え?何処をかって?それは...空です!いや~面白いですね!魔力って!足に魔力を纏わせて空を踏みしめるだけで空が飛べる時代になったんですよ!かれこれ6時間は飛んでます。楽しいですよ!これ!だって魔力がきれないかぎり何時までも......
スカッ
「あれっ?」
この、惚れ惚れするようなフラグ回収の速さ!凄いと思いません?あっ、思わないの。別にいいです。はい。
ヒュゥゥゥウウゥゥゥ
「あ~~~れ~~~」
皆さん!状況が変わりました!バンジージャンプです!とっても楽しいですよ!難点があるとすれば、このバンジージャンプ。紐なしなんですよねぇ...あっ、因みにワタクシ上空200mでずっと飛んでたので...あれ?これってやばくね?
「へーーールーーープッ!ミーーーーー!」
ドォォォォオオオォォォォンッ!!
グチャッ!
勇者パーティーのぼっちな俺 (完)
いやいや、終わらないから。まだこれ修行編だから!本編にすらまだ入ってないから!
「イテテテ............」
地面には大きなクレーターが出来てた。
「...この高さから落ちて無傷って...我ながら人間辞めてきてるなぁ......まぁ、死ににくいってことだからいいんだけどね。まだ死にたくないしね」
俺の下には運悪く通った魔物がいた。うん。可愛そうに。
______レベルが上がりました______
ん?珍しいな。最近だと、滅多にレベルが上がらないのにな...下に轢いてある魔物、これが原因か?鑑定っと.........
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名前:カミラストス(死亡)
年齢:564 レベル:320
適正職業:魔王
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............ふぁっ!?
んんんん??どういうことかな?魔王?魔王ってあの魔王?国王に暴虐どうのこうの言われてた。そんな魔王がこんなところで何してるのかな?あれか?お花摘みに来たのか?魔王がそんな乙女趣味があるとは思えない...ってそうじゃない!これ...どうしよ...?
「...よし。俺が魔王になるか...?って馬鹿か!?そんなんじゃ約束の期間までに帰れなくなる。俺に残ってる時間は、後5年くらいか...魔王、刷り変わっちゃう?魔王編突入しちゃう?...ブツブツ」
...あっ、閃いたっ!闇魔法の極意、“死者蘇生”使おう。取り敢えず、なけなしの魔力を使って魂の保護だけしておいて...
「あとは、魔力の回復を待つしかない、か...」
と、その時。
「ねぇ、君。この辺で赤い髪が腰の辺りまで伸びた女の子知らない?さっきまでいたはずなんだけど...」
後ろに黒髪を束ねてポニーテールにした妙齢の美女がいた。ただ、それは人ならざるもので...
魔人だった。
「......お名前はなんという子でしょうか?」
その魔人は言った。
「えぇっと、“カミラストス”って言うわ」
すみません。さっき俺が殺しました。




