閑話:とある隠者、Kさんの話
「なに? インタビューだと?」
A. はい。
「これも任務の内なのか……?」
A. Yes.
「基本、任務内容は極秘だぞ?」
A. 問題ありません。上の了解は得ています。
「……いや、まあ話は聞いているが……(この話冗談じゃなかったのかよ)」
A.はい。今後の任務内容の参考になりますので率直なご感想をお願いします。
「そうか……、これも神の思し召しか、それなら何でも聞いてくれ、答えられることは何でも話そう」
Q. 今回の任務への意気込みを教えてください。
「そうだな。神より賜った啓示だと聞いている。私の全身全霊を掛けて成し遂げて見せよう」
Q. 任務を遂行するに当たって何か不安要素はありますか?
「そんなものは無い。神より賜った任、恐れる事など無い」
Q. 今回、普段よりも多くの動員を掛けていますが、それらを指揮する者として配慮すべきことは有りますか?
「そうだな……、まず信頼関係が重用だと思う。だから互いの信仰心を語り合う事が重用だと思っている」
Q. 今回の任務に当たり、一般の信徒にも協力者が居ます。彼の事をどう思われますか?
「我々のような崇高なる信徒と共に神より任を賜った事に感謝を込めてより一層の信仰を神へ捧げるべきだろう」
Q. 今回の任務を成功させるに当たり、必要な事とは何だと思われますか?
「当然、神を敬う心だ」
Q. 今回、信者以外の者に紛れ込む必要が有りますが、貴方はどのようにその信仰心を隠しますか?
「うむ……、非常に不本意だが私の溢れ出さんばかりの信仰心に一度蓋をするしかあるまい」
Q. その蓋をする方法とは何ですか?
「欲求に素直になる事だと私は考えている」
Q. 具体的な例を上げてください。
「……個人的には、普段の粗食から贅を凝らした食事へ変えるのが効果的だと考える」
Q. 少しの間が有りました。この質問は今後の教団の重要な参考資料になるので嘘偽りなくお答えください。
「…………あー、知り合いの間では娼館に赴いて豪遊するのが一番だと話す者も居る。あそこは重要は重要な情報が聞ける事もあるし、神を信じぬ愚か者共と共通の話題を作るのにはもってこいの場所だ。飽くまでも知り合いの話だがな」
Q. あなたは娼館へ行かれた事はないのですか?
「……これは答える必要があるのか?」
A.はい。
「……まあ、何度かは有る」
Q. 今回の任務でも娼館へは行かれますか?
「私は行かないぞ。だが情報収集の為に何名かは行く事になるだろう。私は行かないがな」
Q. 任務遂行に当たり、障害と成りうるものは何だと考えますか?
「うーむ、矢張りモンスターの動向だな。ある程度操れるといっても所詮はケダモノ、予想外の事を引き起こさないとも限らない」
Q. 娼館ではどのような娘を指名しますか?
「そうだなー、私は何方かと言えば胸が小さ——この質問に意味はあるのか!? てか話戻ってる!?」
A.必要な情報です。お答えください。
「えぇ……、そうだな、口が軽そうな娘を選ぶな」
Q. 先程言いかけた事と違っているようですが?
「……口が軽そうなちっぱいだ」
Q. 口の軽さと胸のサイズは関係ありませんが、口が軽そうなちっぱいが居ない場合、何方が優先されるのでしょうか?
「……口が軽そうな娘だ……」
Q. 仮に、口の軽そうなちっぱいな娘が居たとします。貴方はどのように情報取集を行いますか?
「そうだな。まずは酒を飲んで話しやすい空気に変える。気分が良くなった処でそれとなく聞き出すんだ」
A.そのような方法では聞き出せるとは考えにくいです。
Q. 本当の事を話してください。
「ああああ、もう! ※※※※自主規制※※※※」
「※※※※見せられないよ※※※※」
「※※※※マイノリティ※※※※」
「※※※※熱く語る不変の愛※※※※」
「※※※※深まるは人の業ばかり※※※※——だよ! わかったか!」
A.特殊な性癖をお持ちの様ですね。
「やかましーわ! もう質問が無いなら帰らせてもらう!」
Q. 最後に、ご両親へ一言どうぞ。
「この流れで親の事だすなっ!!」
A.ありがとうございました。
「貴様にも神のお導きを!! 失礼する!!」
Overall answer 隠者教育の変更が求められます。
これにて第五章終了です。
気まぐれでレイラを再登場させた為に少し纏まりのない感が否めませんが、ジト目、半目キャラが好きなので気まぐれを押し通しました。
次章は再びフランシア、ルーシェと合流します。
再び投稿に期間が開きますが、次章もよろしくお願いします。




