第一章 天才から器用貧乏へ5
短いですが、投稿します。
次話で初めての本格的な戦闘描写です。きっとうまくかけn…頑張ります。
街に戻ると、露店を開いている人にアイテムを売りさばく。結構良い値で買ってもらえたおかげで現在の所持金が23450rになった。
そして街の東側の噴水でカオルの知り合いを待つ。
昔オンラインゲームで知り合った人らしく、かなりのゲーマーらしい。このゲームでは生産職のを極め誰よりも凄い鍛治職人になると豪語しているらしい。
「なー カオル」
「お?どーした?」
自分のメニュー画面を開きながらエイトがカオルに尋ねる。
「俺って今同じレベルのプレイヤーと戦ったら勝てると思うか?」
「PvPか…うん、無理だね。今から装備を整えたとしても、槍の補正…所謂物理補正にしたとしても、物理一本で来てる奴には勝てないな。魔法を補正する装備にしても同じことが言えるな。今になって後悔かー?」
「いや、後悔はしてないけどさっききから…これ」
エイトが自分のメニュー画面を可視化してカオルに見せるとそこには、『決闘申込』と表示されていた。ちなみにメニュー画面は可視化しないと他のプレイヤーには見えないようになっている。
「え、無視でいいよ無視で。多いんだよね。こーやって相手から見えない位置から初心者狙って決闘申込して荒稼ぎしようって連中。見えないからたまーに騙される奴がいるんだよ……って、おいエイト、受ける気じゃないだろうな?いや、微笑むな!おい」
エイトは不気味に微笑みながらこのゲームで初めての対人戦をあっさりと受けてしまった。今の自分の実力を過信しているわけじゃないが、やってみたいという好奇心とただ単にこのまま逃げるのはダサいと思っているからだ。
カオルが焦っているのを横目に『YES』の文字をタップする。
「あーあ。俺は知らんぞー…」
「まぁまぁ、見てなって 」
このゲームの決闘には幾つか種類があるが今回のは、3Nデュエル(ノーアイテムノーハンデノーリミット)という、回復アイテムなしハンディキャップなし時間制限なしでどちらかのHPをゼロにするかどちらかが降参するまで戦うというルールだ。
すると、出口の側の脇道からこちらに向かって歩いてくるプレイヤーがいた。ネーム表示が点滅しているので、すぐにそれが対戦相手だとわかる。
金髪のオールバックを掻き上げながらヘラヘラと笑いながらこちらへ歩いてくる対戦相手の名前は ギル 。周りに取り巻きのようないかにもチンピラ風のプレイヤーが二人いる。
「俺の名前はギルだ、まぁお手柔らかにたのんだ!ハッハッハッハッ!」
「どーもどーも、手加減とかしないでねーよろしく。」
大笑いしながらバカにしたような言葉にたいして、エイトは淡々と返答する。
隣で呆れたようにうなだれるカオルだったが、ギルの横暴で人をバカにした態度に腹が立ったのか前に出ようとした。しかしエイトに制止される。
「おい、器用貧乏とかなんだか知らねーけど絶手ェ負けんなよ。あいつら嫌いだ。」
カオルは、少しトーンを下げてエイトにそう言うと一歩下がり腕を組む。
相手の装備は盾なし片手曲剣。PvP向けのスキルが豊富でモブ戦でも対単体で安定した火力を見せるとカオルに聞いたことがある。
広場へと場所を移しエイトとギルが8メートルほどの間隔で向かい合い半径15メートル程の円を描いてドーム状に結界のようなフィールドが展開される。
あたりには既に人だかりが出来ている。エイトは初期の防具に初期の武器。対するギルは、皮防具に所々チェーンが織り交ぜてある防具。そして片手曲剣には少し装飾が施してある。
周りに集まったプレイヤーは皆が口を揃えてギルが勝つことを予想していた。
なかには賭け事を始めるプレイヤーもいるが、ゲーム的にはOKらしい。
すると、フィールドの中心にデジタルな数字が浮かび上がりカウントダウンが始まる。




