表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀の大地ー神話・伝承群ー  作者: すけろくこぞう
ロンラディム神話
PR
26/39

泉の王

 小さな生き物たちはノフス()が嫌いだった。

 そしてその子どもも、シェラ()から生まれた奇妙な生き物たちのことも。

 シェラの産んだ命は、影のように揺らめいてとても生き物とは思えなかった。


 その事をヴィトア()に話すと、ヴィトアはシェラとノフスに小さな生き物が怖がっている事を素直に伝えに行ったのだった。


 しかしそう言われてもどうしようもない。


 ノフスが悩んでいたある日、泉がブクブクと泡立って巨大な男の上半身が現れた。

 それはシェラの双子であり、今まで気づかれなかった子であった。

 シェラの子どもたちは彼に懐いていたので、ノフスは彼を水の王とし、シェラの子らの統率を任せた。

 そしてヴィトアに小さな生き物を任せ、二つがなるべく折り合って暮らせるように取り計らったのだった。


 アルスはそれまで、自由であった者どもを纏め混沌の中でも秩序と理を与えた。

 それは時がくれば死ぬ定めであったり、死の際は泉に還ること、オドアの約束と同じように彼らにも求めた。

 そして小さい生き物が、オドアに還り生まれてくるのはそのままにして互いに良き友であることを呼びかけた。


 シェラの子どもたちは、小さな生き物たちが困らないように、今までの暴風や水を返して遊ぶのをときおりに抑えた。

 ヴィータ()の風に合わせて白い氷の粒を降らせてみたり、暖かな雨を送ったり、大きな水たまりの寄せては返す穏やかな波を与えたりした。


 その心休まる場所を見てノフスは空に帰ると地上を見守る事に決めた。そしてその温かさが永遠に続くことを願った。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ