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銀の大地ー神話・伝承群ー  作者: すけろくこぞう
ロンラディム神話
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新たな時代

 弱ったオドア(大地)に代わり、ノフス()がこの世界を仕切ることになって問題が生まれた。

 それは人の処遇であったり、残った数少ない生き物たちの反対である。


 ノフスの目であり手足である、烏と狼たちを通して惨状は知っていた。

 だが改めて新しい美しい瞳で見てみると有り様は酷かった。

 ノフスは最初こそ、オドアを喰らうつもりでこの地に降り立ったが、その美しい心と瞳を見てすっかり惚れ込んでいた。

 そして彼女がどれだけ生き物を愛していて、尽くしてきたかも蛇たちから全て聞いていた。

 友人である鷹に彼女の心の広さを聞き、ますますその心は怒りに濡れていくのだった。


 マヴィナとソルスラは自らをノフスに差し出したが、それは罰の意味合いでもあった。

 ノフスのすぐ側におく事で彼らの監視をしたのである。

 ノフスが側にいると二人は縮こまって大人しくいるように努めた。


 時たま喧嘩はしたがノフスに諌められて前のように大暴れはしない。

 これは誰にとっても良い事で、特に手堅くやられた蛇たちは喜んだ。


 二人を罰したならば他の者も罰せねばならない。

 ノフスは人の王を眼前に出させるとその罪を数えさせるように告げた。

 人は誰しも黙ってしまったが、告げ口好きの小鳥が喋るとそれを皮切りにあちこちから声があがる。

 ノフスはこういう事に慣れていたから、適当に掻い摘んで、一番の業を背負う人々の王たちをすっかり飲み込んでしまうとその体に永遠に閉じ込める事に決めた。


 すると王を失った人は醜く争い始めたので嫌になってノフスは全部飲み込んでしまった。


 他の生き物は震え上がったがノフスは気にする様子もなく満足げに体を揺すると、中から悲鳴が聞こえるのだった。


「お前たちもこうなりたく無ければ、静かにする事だ。」


 それは半ば脅しであったが生き物たちにはよく聞いて、理性の残る者も残らない者も逆らうものはいなくなった。

 力で脅す様にヴィータ()は益々嫌悪感を抱いたが何も言えず。

 ただ黙ってその場を飛んでいる。

 オドアは新しい王に従い、その成り行き見守っていた。

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