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愚王アルダ
その男はまさに愚であった。
父はアルス、母はシェラ。金に輝く瞳と髪と豊かな髭を蓄えた大男であった。
彼は王と泉の息子として大いに期待をされていた。
しかし、それはいつしか傲慢さに変わり強欲な彼は全てが欲しくなってしまった。
父はそんな男に失望して、願いを聞き遂げたことは一度も無かった。
男が女を孕ませ、その子が産まれると全てが変わった。
それは紛れもなくシェラの子供であり、巫女であったのだ。
怒りに怒ったアルスは男と娘を追い出し、永久にこの地に降り立つことを禁じた。
それでも巫女は巫女であり、シェラの愛を受けている。
そしてアルスは疑り深い王になってしまった。
そして巫女の力は絶大で、付いていくものも多数いた。
そこで男は巫女の力をかざし、自らをアルダと名乗ると遠い地で王の真似事を始めたのだった。




