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銀の大地ー神話・伝承群ー  作者: すけろくこぞう
北方伝承:アルスウィダ,ノフサル
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黒き王

 彼の生まれは誰も知らない。

 アルスウィダ(王の民)の子であるとか、ノフス()の民の子であるとか、ただの先祖返りであるとか皆口々にそう言う。


 けれども彼は確かに毒を孕む闇の毛色で、その目は夜闇のように暗かったのだ。


 そして何よりもイカズ(火の大精霊)の炎を強くその身に宿し、エカ(火の精霊)そのもののようですらあった。

 それから気まぐれなンルフ()のように何処までも自由にさすらっていたので、だから彼はエンルフと呼ばれたしそう名乗った。


 確かに言えるのは彼は運命に翻弄され、無惨な最後を遂げたということ。そして炎を煽り、そこら中に火を撒いた。

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