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黒き王
彼の生まれは誰も知らない。
アルスウィダの子であるとか、ノフスの民の子であるとか、ただの先祖返りであるとか皆口々にそう言う。
けれども彼は確かに毒を孕む闇の毛色で、その目は夜闇のように暗かったのだ。
そして何よりもイカズの炎を強くその身に宿し、エカそのもののようですらあった。
それから気まぐれなンルフのように何処までも自由にさすらっていたので、だから彼はエンルフと呼ばれたしそう名乗った。
確かに言えるのは彼は運命に翻弄され、無惨な最後を遂げたということ。そして炎を煽り、そこら中に火を撒いた。




