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女王
彼女の血筋は高貴なる血である。
シェラ、そしてその子どもの子であり。
祖父母は天と大地。
燃え盛る火のように明るい瞳はシェラの星を宿し、その髪もまた泉のように美しかった。
巫女の力は凄まじく、予言や不可思議な術まで見せた。
それはまさにシェラの力であり、世継ぎに相応しい者だった。
しかし、王が彼女に王冠を手渡すとなれば彼女の命はたちまち狙われることとなる。
そしてシェラの力を狙う者の手も彼女を脅かした。
だから彼女はいつしか王によって隠され、遠い地で生きるようになった。
ノフスの民がアルスの臣下の策略により追われ、間も無く経った頃。
銀の目の息子たちがアルスを討った。
泉は彼らの手に捕らえられ、世の理は乱された。
巫女は泉を取り戻すべく、ノフスの寵児の元に赴きその手を借りる。
かつて袂を別けたアルスの民も今は散り散りになっていたが、再び集め、ノフスの巫子とシェラの巫女の契りの元にアルダ王家を建てたのだった。
しかしそれから間も無くして王は崩れ、女王である巫女も亡くなった。




