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盗賊団を見つけたら

2話構成の章になります。

パンを食べたくなり、めんどくさいけど着替えを済まして出掛ける事にした。


『それじゃあ、行ってくる』

『いってらっしゃーい』


ルーナは優雅にソファに座りながら本を読んで見送りをしていた。

ちくしょー。


こうして俺はパンを買うため、

森の中を歩きながらモンスターを見つけては退治をした。


『氷よ!ゴブリンを凍らせろ!!』


今日はこれで五体目か・・・って事は銅貨25枚分稼げたな。

これだけあったら十分すぎるから、あとはほっといて行くか。

森を抜けた俺は、いつもと変わらない殺風景な草原の道を進んでいた。


『んっ?何だあれは?』


異変に気がついたのは数百メートル先に荷台付きの馬車が止まっていて、

その周りに複数の人が馬車を囲んでいた。

何かのトラブルかな?しばらく様子を伺っていると、

御者の人が槍を持ち出して男性達に立ち向かっていた。


もしかしてあれは、村で噂になっている馬車を狙う盗賊団の連中か?

馬車を囲んでいる連中は皆赤いバンダナをし、

討伐用に使われる剣を片手に持っていた。


『お前に用はないんだよ!!!』

『ぐっっ!?』


御者の人が無駄に筋肉が付いている盗賊に気絶をさせられてその場で倒れ、

他の盗賊が荷台に上がって中に入っていった。


きっと、気絶しているうちに運んでいる荷物を全部奪おうって魂胆だな。

ったく、もっとまともな仕事をしてお金を稼げよ・・・。


いや、人の事言えねーか?そんな事を考えていたら、

連中が二人の女性を無理やり荷台から降りさせ、地面に押し倒していた。


『きゃあっ!!何するのよ!!』

『へへへへっ・・・まさかこんなに可愛い女が乗っていたなんてな。ラッキーだぜ』

『荷物だけ盗んで立ち去ろうと思っていたが・・・こいつは見過ごせないな』

『ああ・・・皆で可愛がってあげようぜ・・・』


二人の女性は連中が今から自分達に何をするのかが分かると、

一人の女性が泣き叫び、もう一人はその女性を庇っていた。


『お願いだからやめてください!!何でもしますから・・・』

『お願い!妹だけは手を出さないで!!』


女性達の願いは通らず、連中は面白がって笑っていた。

俺の怒りが頂点に達した時、盗賊達をボコボコにしてやろうと思った。


『風よ・・・連中をふっと飛ばせ!!!』


不意打ちに魔法を唱え、女性達に当たらないように風を放った。


『うおっ!なんだこの当然の風は!?』

『うわーーーーー!!』

『なんじゃこりゃあああ!!!』


連中が面白い程飛ばされて転がっていたから笑いそうになった。

いやー、愉快だ愉快だ。


さて、今のうちに女性達を助けようか。

俺は歩いて傍に寄り、二人に手を差し伸べた。


『大丈夫かい?二人とも』


青い髪をしている二人の姉妹は何が起きたか分からずに呆然としていたが、

一人ずつ手をとって起きさせた。


『あ、ありがとうございます・・・』

『あなたが助けてくれたの?』

『んー、まあ、そんなとこかな』


二人の話しを聞こうとすると、後ろから野次が飛んできて邪魔をしてきた。


『おい!!誰だ貴様!!』

『さっきの風はお前の仕業か!?』

『ふざけたガキだな!お前俺たちと誰だと思っていやがる!』

『この地方で有名な盗賊団ー・・・』


いっぺんに喋ってうるさかったから再び風の魔法で吹っ飛ばしてやった。

ようやく普通の人間ではないと察して、連中がアリのように逃げようとした。


『くっそ!!覚えてろ!!』

『絶対にゆるさね-からな!!』


お前ら、絶対に反省してねーだろ?

このまま逃げてもまた悪さをしそうなので今度は土魔法を使い、

足元に穴を開けて落としてやった。


さてと、後は村にある小さなギルドに盗賊団を足止めした報告をして隣町にあるギルドに連絡を取って貰い、盗賊を捕まえに来たら全て丸く収まるな。

俺の後ろで又もや呆然としていた姉妹がいたが、もの凄く感謝をされた。

いやーどういたしまして。

次回は展開はどうなる?お楽しみに!

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