表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤の竜―Dragon of Wrath―  作者: 枯田
猛る海原の赤の竜
PR
91/94

10話「仕合いと炎と雷」

東堂邸の地下には頑丈に作られた巨大なシェルターが二つある。

もしもの場合、一般人を収容するためのシェルターと、軋轢を考えて龍機兵を収容するためのシェルターだ。

龍機兵を収容するためのシェルターには今は石像と化した者たちが横たわっている。

外からの襲撃に耐えられるように作っているので、『騙る者』が彼らを強奪しないためにその場に置かれていた。

そしてもう一つのシェルターでは。

「はぁッ!」

「けっ!」

裂帛の気合いと共に振られた真のクレイモアを諒兵が蹴りで弾き飛ばしていた。

この場所で仕合っているのはわけがある。

まあ、それほどのことではなく、前に諒兵が智巳との仕合いで中庭を破壊しまくったため、麗佳から雷が落ちたのだ。

その代わりとして訓練場として提供されたのが、こちらのシェルターである。

避難民のため、龍機兵を収容するためのシェルターよりも頑丈に作られているため、訓練程度なら十分に耐えられるからだ。

諒兵と真が仕合っているのは、先の戦闘でまだまだ未熟であることを痛感した真が、異なる戦い方をする相手と訓練したいと言い出したためだった。

鈴たちが一般人の子どもたちと遊び、麗佳たちの会議が終了したころのことである。


傍目にもやはり諒兵のほうが上とはわかるが、真もなかなかに喰らいついていることに仕合いの様子を見ていたライラが感心していた。

「兄様の剣を継ぐのではなく、自分のスタイルとして剣を振り回しているのか」

「悪くない」と、一緒に見ていた智巳もそう感想を述べる。

「ああ。体格などの問題もあるし、今後を考えても最初から自分に合わせた方がいいかもしれないな」

「あなたは剣は?」

「私のは兄様やバトラーの劣化コピーだ。だから銃撃を学んだ」

卑屈になっているわけではなく、それが実際の自分の実力なのだとライラは語る。

女だからという話ではない。彼女の体型的にアーサーやバーナードの剣を完全に模倣するのは無理があった。

剣で破壊力を出せない以上、他の攻撃方法を求めるしかなかったのである。

ゆえに、ライラは自身で破壊力の高いピストルを創り上げた。

威力で考えればライラも智巳同様メインアタッカーを務めることは可能なのだ。

彼女なりに鍛え上げてきた、本物の実力だということができる。

「真竜体での姿を考えても、私は基本的に遊撃離脱になる。中距離以上の攻撃をメインにした方がやりやすいんだ」」

「確かにそうかも。私は接近戦になるけど」

「まあ、戦闘スタイルはそれぞれだろう」

智巳はナイフを使った格闘戦を得意とするため、相手に接近しなければ戦闘にならない。

ただ、焔眼などを使えば十分中距離でも戦える。

同じ遊撃であっても、戦闘スタイルは微妙に異なるということだ。

ならば、それぞれのスタイルを生かした連携を考え、実行していけばいい。

「だからこそ、あの変化なんだろう」

「えっ?」

「シン・サクラのクレイモア、いつの間にか片刃になっている。担いだときに自身を傷つけないためだろう」

「そういうことか」

ライラの言うとおり、今、諒兵と仕合っている真のクレイモアは直剣ではあるが、片刃になっていた。

本来、クレイモアは全長一メートルほどの両刃の大剣だ。実は両手剣としては其処まで大きくはないのだが、本来は両手で操る必要がある。

だが、片方の手を空けて、防御や別の攻撃に使うことを考えた真自身が自分のクレイモアを片手でも扱えるように改造したのだ。

「剣は小さいものほど技術が必要になってくる。大きいものなら振り回すだけでも威圧できるからな」

「はったり?」

「今は。だが、技術を養っていくとあの大きさは脅威になるぞ。クレイモアは大きさとしては手ごろなところだろう」

前述したように、クレイモアは両手剣としては小ぶりになるので片手でも取り回せる。

その技術を磨いていけば、片手で操る剣としては大きいために、かなりの脅威になる。

「考えながら変えていかないと。私たちもまだ未熟だ」

「同感」

先日、諒兵に一本取られたことを思いだしたのか、智巳の言葉にはやけに実感がこもっていた。



数十分後。

仕合いを終えた諒兵と真は意見交換をしていた。

「片刃は悪くねえな」

「ああ。担ぎやすいし勢いもつくんだ。後は技術になる」

「そうすっと空いた方の手か」

「まだ、巧く使えてないからな」

そんな二人の会話にライラと智巳も混ざる。

「防御と捕獲に使おうとしてるようだが、それだけでは片手で剣を操っているとは言えないと思うが」

基本的に、真は空いた手で相手を捕まえようとしたり、敵の攻撃を防ぐようにしているが、ライラの言うとおり、それだけでは片手で剣を操る意味がない。

空いた手でサポートするのは決して間違いではないのだが、敵を倒すという観点から考えると攻撃方法が足りないのだ。

「何か別の武器を持つ?」

「今の使い方を失くすんはもったいねえぞ?」

と、智巳の言葉に諒兵が意見を述べてくる。

真にとって空いた手は、戦場に適応するためにも重要だ。

そこに別の武器を持つとなると、今まで培ってきた戦い方をゼロに戻してしまう。

せっかく鍛えてきているだけにもったいないし、敵は二つの武器の扱いを習熟するまで待っててはくれないだろう。

今の使い方を失くさずに、もう一歩踏み込む必要があるということだ。

其処に。

「打撃用の篭手を作るか、爪を硬くするのがいいのではありませんか?」

ふらりとやってきた明が更なる意見を述べてきた。

こういうときの明の意見は参考になることが多いので、その場にいる一同はすんなりと受け入れる。

「打撃?」と、真が問いかけると明はにこやかに笑う。

「単に硬くするだけが篭手じゃありません。篭手にスパイクをつければ相手にダメージを負わせられますし」

「あー、マンガなんかでよく見るな。やたら物騒な篭手」

ただの篭手ではなく、棘がついているようなものを諒兵はイメージするが、実際それが一番近いだろう。

確かにそんなもので殴られればダメージを受けるし、逆に防がれてもダメージを受ける。

攻防一体ということだ。

さらに。

「せっかく真君はクレイモアを持つんですから、ここぞというときには両手持ちで強力な一撃を出すのもありと思います」

「なるほど。片手で使うなら片手剣の方がいいわけだし」

実は何となく使っていただけの真。

明の意見でようやく自分が両手持ちを片手で使っている利点に気づくあたり、わりとのん気だった。

「ありがとう。考えてみるよ」

「どういたしまして」

そう言って柔和に微笑む明にライラが声をかける。

「アキラ・マドカ、お前も訓練か?」

「そうですね。その前に報告です」

「次の戦い?」

「私たちは全員お留守番ですけどね」

明の言葉に一同訝しげな表情となる。

ゆえに、その理由を明は一から説明した。

「セイゴ隊長が一人で日本海溝に……」

「行けるのは井波さんだけのようですね。試しに聞いてみたのですが、智巳さんでも無理だそうです」

「ホント?」

「はい。ウンセギラの伝承はどちらかというと、津波の方が強いので」

むしろ海面に近いところの伝承であるために、深海まで潜るのは不可能だろうとメーちゃんが説明したという。

更に言えば、ここにいるメンバーだと明と真やライラ元々は空の伝承であるため、海に潜ること自体がけっこう難しい。

「俺は?」と、諒兵が問いかけると明は困ったような顔を見せた。

「論外だそうですよ。熱で海水を蒸発させているだけで、潜っているわけではないそうですから」

地獄の業火とも呼ばれる『憤怒の化身』である『赤の竜』は、伝承が火そのものだ。

その驚異的な熱量で海水を蒸発させているだけで、実際には潜っていない。

海の中で、自分の周囲の海水を蒸発させているだけなのである。

当然、限界深度はかなり浅いのだ。

その説明を聞いた諒兵がムッとしたような表情を見せると、アキラは苦笑いしてしまう。

「考えることは同じですね」

「んあ?」

「今回は私も傍観者で何もできません。しかも、深海に行った井波さんが無事に戻ってこれる保証はない」

「知ってて行かせるのか?」と、ライラが責めるような表情を見せると明は再び苦笑した。

「妨害そのものは必要なんです。既に『リヴァイアサン』が行っていることが確実な以上、止めることができません」

だから、此処に来たのだと明はいう。

その言葉に一同は首を傾げる。

「鬱憤晴らしですよ。一度は戦ってみたいと思ってましたし」

「……だな。何もしねえでイライラしてんのは性に合わねえ」

諒兵と手合わせをすることで、少しでも気分を晴らしたいのだという。

同年代で、まともに戦える龍機兵が明にとっては諒兵しかいなかったということだ。

「どうすんだ?」

「こうしましょう」

と、そう言って明は拳を打ち合わせ、両腕両脚を竜化する。

「竜の力も少し使いますよ?」

「上等だ。ケガしても文句言うなよ」

「その言葉はそっくり返しましょう」

互いに獣のような笑みを見せた諒兵と明はすぐに間合いを取る。

止められるような雰囲気ではないことを察した三人は、すぐに観戦するために距離をとるのだった。



一方、東堂邸の武道場にて。

会議を終えた誠吾は日課と称して木刀を振っていた。

気持ちの問題でしかないのだが、今は青竜景光を振るう気持ちにはなれなかったのだ。

そんな彼の様子を見ていたのは、珍しいことにメーちゃんだった。

『あの場では明言しませんでしたが……』

「帰ってこれる保証はないってことかな?」

『いえ、帰ってこれる可能性は高いですよ。ただし『青竜』なら、ですが』

「なるほどね……」

その会話だけで、誠吾には意味がわかる。

誠吾の心が竜の力に呑まれてしまう可能性が高いということだ。

「海の中、それも深海では人の姿になることは危険と言われたから、その可能性は何となくわかっていたよ」

『仮に成竜体であっても、長時間化身していればお腹が空きます。そうなると『飢餓状態』になる可能性は高いですから』

「だから、海の中の生物を食べながら空腹を抑えることが大事、だったよね?」

『はい。それと同時にあなたが『青竜』だからこそ、あの場で決してやってはならないことがあります』

それは初耳だと思った誠吾はメーちゃんの言葉の続きを待つ。

だが、彼女は少し逡巡している様子で、数分間は何も言わなかった。

そして。

『真竜体になることです。『リヴァイアサン』との戦いで劣勢になったとしても』

「随分、厳しい制約だね……」

『日本近海の深海は『青竜』にとっては理想的な場所ですが、あなたにとってはある意味最悪の場所ですから』

「それは?」

『東海竜王の棲み処、『竜宮』の伝承に引きずられて戻れなくなる可能性があります』

最悪の場合、日本海溝の海底付近を『竜宮』だと『青竜』の伝承が認識して、そこから動けなくなってしまう可能性があるという。

『余程の大事がない限り、あなたはそこを棲み処とし、海を守る龍神として生きる羽目になってしまいます』

「絶対の孤独か。僕には耐えられそうにないな……」

深海を住処とする一匹の竜。

誠吾でなくとも人の心がそんな状況に耐えられるはずがない。

そうなれば誠吾の心は死に、『青竜』が生きることになる。

『人としての生を全うしたいなら、真竜体にはならないでください』

「肝に銘じておくよ。ただ、そう言ってくれるのは僕を心配してじゃないよね?」

メーちゃんが何故これほどまでアドバイスしてくれるのか、その理由は常に一つだと誠吾は理解しているが、あえて問いかける。

それも、戻ってくる意志を固める大事な理由になるからだ。

『諒兵は情に篤いんですよ。あなたであっても、いなくなってしまったら諒兵の『憤怒』が抑えきれなくなる可能性があるので』

「僕が生きて戻らないと、世界が滅ぶ可能性があるってことかい?」

『はい。何とか抑えられたとしても、この国は確実に焦土と化すでしょう。ですから頑張って戻ってくるようにしてください』

「……わかったよ」

戻ってくると言い切ることができない誠吾にとって、それが精一杯の返事だった。

そんな会話を、物陰から青ざめた顔で聞いていた女性の姿があったことに、誠吾もメーちゃんも気づくことはなかった。



再び、地下シェルターにて。

その戦いにライラも智巳も真も魅了されてしまっていた。

ハイレベルの戦闘者同士の戦いは一見すると美しい舞に見えるという。

虚と実の舞を二人の少年が披露していることに、感激と僅かな嫉妬を感じてしまうほどだった。

「シッ!」

と、小さく息を吐いた諒兵はジャンプした状態で右の回し蹴りを繰りだした。

だが、明は難なくかわして見せる。

しかし、其処を狙って繰り出されたのは左の後ろ回し蹴りから、再びの右回し蹴り。

旋風脚と呼ばれる連続の空中回し蹴りだ。

「くッ!」

さすがに三連続攻撃とは思わなかったのか、明はバックステップで間合いを空けると、着地を狙ってドシンッと鋭く重い踏み込みからの掌底を突き入れた。

「チィッ!」

これを喰らえば危険だと感じたのか、諒兵が慌ててバック転からのヘッドスプリングで距離をとる。近づかせないように蹴りで牽制しつつ。

「足癖が悪いですね」

「もとからだよ。お前は手癖が悪そうだけどな」

「君ほどじゃありません」

軽い会話だが、その内容は見ている者たちにとっては非常に濃い内容だ。

虚と実と前述したが、実は観戦者にとっては意外な光景だったのだ。

軽やかなステップで攻撃をかわしつつ、鮮やかな連続攻撃を見せたのは諒兵。

逆に堅実な防御から、強力な一撃を出してきたのは明だったからだ。


見ていた智巳が感心したような声を上げる。

「意外」

「ああ。リョウヘイの戦闘スタイルは知っていたが、アキラ・マドカがあのタイプだとは思わなかった」

その言葉に疑問を感じた真がライラに問いかける。

「あのタイプってなんだ?」

「リョウヘイはああ見えてトリッキーなんだ。一対一だと様々な攻撃を繰り出して相手を翻弄するタイプだ」

「逆にエロ変人は中国拳法をベースにした一撃必殺型。かなり意外」

「確かに、かなり意外だな」

普段はどっちかというとシンプルな考え方をする諒兵が戦場ではトリッキーな万能型。

逆に戦術など、普段はいろいろと考える明が戦場では一撃を重視する特化型であることが意外だということである。


一撃が重い。

攻守逆転し、今度は明が諒兵に攻めかかっていたが、その際に諒兵が感じたのは明の一撃の重さだった。

正拳突き、掌底、前蹴りと全ての攻撃が一撃必殺クラスの重さを持っているのだ。

それだけに連撃の速さは諒兵に比べて遅いが、一発で倒される可能性がある攻撃はなかなかに神経を削る。

だからこそ。

「おもしれえ」

「はい」

諒兵の呟きに、明は笑みを浮かべて答える。

同い年で自分と互角に戦える。

だが、その戦い方は対極だ。

虚と実。

その違いが面白い。

違う戦い方を同い年の少年が見せてくるのが面白い。

こいつを倒したいと素直に思えることが面白い。

だから。

「行くぜ」

と、呟いた諒兵は両腕から焔を発現し、暴風のようなパンチの連撃を繰りだした。さながら炎の嵐のようになった諒兵はそのまま明へとぶつかる。

対して。

「負けません」

そう呟いた明は両腕から雷を発する。

興味深いことに、右腕から発した雷は左腕へと落ち、左腕から発した雷は右腕へと落ちる。

背後を回る雷もあれば、前面を通る雷もあるため、一見すると雷の羽衣を纏っているような姿になっていた。

その状態で明は諒兵の攻撃を捌き続ける。

その姿は雷を発する嵐そのものだ。

次第に互いに最大火力となり、諒兵と明がぶつかる。

「喰らえッ!」

「行きますよッ!」

炎の拳と雷の掌がぶつかり合ったとき、凄まじい轟音と共に強力な衝撃波が発せられた。


その衝撃波に、ライラと智巳は思わず身を庇う。

「はぁッ!」

とっさに前に出てクレイモアを発現した真は、守るという意志がそのまま形になるようにイメージした。

結果として、その思いはクレイモアを通じて光の盾となって発現する。

「すまない」

「ありがとう」

「気にしないでいい。とりあえず形になってよかった。ていうか、あいつら熱くなりすぎだよ」

ぶっちゃけ真としてはできる自信など欠片もなく、何とか守ろうとしただけだったので上手くいって御の字なのである。


それはそれとして。

「相討ちか」

「そうですね」

と、二人が同時に構えを解くとぶつかり合った手があったはずの場所には何もなかった。

「人の拳吹っ飛ばすんじゃねえよ」

「私の掌を粉々にしておいて、そう言いますか」

諒兵の文句に対して、明は苦笑いを見せながらそう答える。

二人の言葉どおり、諒兵の右手は手首から先がぽっきり折れた様子で既に何処にもなく、明の右手も無くなっている上に、手首辺りまでひびが入っていた。

「「「おぉい」」」

と、二人の様子を見ていたライラ、智巳、真の三人が思わず突っ込んでしまう。

「まあ、再生すればいいだけですから。ご飯を食べれば直るでしょう」

「別になくなったぐれえでガタガダ言わねえよ。ちょうど腹も減ったし飯食いに行って直しゃいいだろ」

「いや、お前ら大雑把過ぎるだろ」

思わず突っ込んだ真の言葉はライラと智巳の心情も代弁していた。

食事をすれば再生できるとはいえ、仕合いでお互いの身体の一部を破壊するのはさすがにやりすぎだろう。

諒兵と明がのん気すぎるのである。

さすがに、それは彼女の逆鱗に触れたらしい。

「うぉっ?」

「あれ?」

唐突に拘束された諒兵と明は、疑問の声を上げてしまう。

目の前にはライラと智巳と真がいるので、この三人の仕業ではない。

何より、拘束してきたのは緋色の蛇の尾だ。

つまり。

「やりすぎよ♪」

一見、美しいといえるほどの微笑みを見せつつ、額に青筋を浮かべた緋色の夜叉が其処にいた。

「明、俺の竜の血が怯えてる気がするんだけどよ」

「奇遇ですね。私もです。げに恐ろしきはニンゲンということでしょうねえ」

竜を滅ぼす竜である『赤の竜』ですら怯えさせるとは人間という生き物は恐ろしいとわりと本当にそう思う二人である。

「言いたいことはそれだけなのかしら?」

「「すいませんでした」」

緋色の夜叉と化した麗佳に対し、諒兵と明が言えたのはそれだけだった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ