イベント発生その3
「えー、サイラス?なんで私達と居るの?」
「勿論、君と一緒に居る為だよ?」
「あれから魅力解いてからしばらくルルのところに居たわよね?」
「あー、また魅力かけられると厄介だから一応嫌だけど側に居ただけ。対策はしといたんだ。公爵家だよ?魅力に対する魔導具ぐらいは用意するよね、普通にさ」
「へー、流石は公爵よね…で、何故このタイミングで?」
「「お前、ラスとは何でもなかったんだからルルのところに行ってれば?」」
「ネオだっけ?君こそルルの側に居たら?」
「ラスとは婚約者なんだ。結婚する間柄で俺達
、親しい関係だから。お前の入る隙はない」
「そんなのは関係ない。僕が好きだから一緒に居るだけ。ラスティーは嫌がらないよね?」
「んー、嫌ではないけど…ネオと婚約者になる予定よ。ネオが一番好きだから」
「それはまだ発表してないし先の事は分からないよね?ラスティーが伯爵令嬢だからって別に障害はないし僕とも婚約者になれるよね?」
「だから言ったろう、ラス!好きになったらどうするんだって!」
「うー、そうね…。どうしようかな…。って、今日はダンジョン攻略よ?サイラスは私達と組むの?多分、ルルが許さないわよ?」
「なんで僕がルルなんかを守ってやらないといけないのさ?ラスティーと一緒に組むよ!」
「はー、それはそうかもだけど…私達最下層に転移してさっさとクリアするんだけど」
「ラスティーって転移魔法使えるの?」
「まー、そうね。私達、強いから心配しなくても大丈夫よ?」
「そういう事。だからお前は他を当たれ」
「嫌だよ!一緒に転移してさっさとクリアして戻るだけならルルと鉢合わせしないし」
「サイラス、ちょっと待っててくれる?10分で済むから。ネオ、ちょっと来てくれる?」
「あぁ、いいぞ。サイラス、ステイなステイ」
「犬じゃないんだけど!僕をまくって話なら乗らないよ」
「違うわ。ちょっと、このイベントの事でね」
2人は廊下に出た
「今回のイベントはさー。ヒロインが加護の力を開花させるって言ったわよね?それが攻略対象キャラが全員ピンチになってヒロインがモンスターを退けるって話なのね」
「無理だろ?あのヒロインに開花させるなんて無理だろ?俺達が全員ピンチとかあり得ないし。少なくとも俺は転移魔法使えるしな」
「だから、ネオの力が必要なのよ?本当ならね。サイラスは下手すると死んじゃうのよ…」
「ヒロインの回復魔法が使えたんじゃないのか?」
「私みたいな折れた骨を治すとかちぎれた腕を回復させるなんてチート級のはヒロインにはまだ無理なのよ。加護が開花しなかったらサイラスが死んじゃうのはあまりにも可哀想だから…一緒に連れてかない?」
「だから…言ったんだ!お前を好きになるって!俺がこんなに好きなんだからサイラスなんてコロっと落とせただろうよ。モブキャラだからってお前慣れ慣れしくし過ぎだったし」
「まぁまぁ、それは魅力使ったから。その後は忘れてくれると思ったんだけど…とにかくさっさとクリアして認識阻害魔法でヒロイン達を見るしかないわね」
「なんで見る必要有るんだよ?ほっとけばいいだろう?自滅する分には強制力とか関係ないんじゃないか?」
「1回、皇太子以外の2人の魅力を解いたじゃない?ヒロインは魅力に特化してるだけで他を学んで来なかったのよ。魅力の耐性付いたからあれからルル、ルルって感じは皇太子だけでしょう?分断させようって思ったけど…流石に死なれるのは可哀想だわ」
「分かった…見るだけな?ヒロインが自分が強くなったと思われると厄介だから」
「そういう訳でサイラスと3人で最下層まで行きます。ネオがちゃちゃっと倒してダンジョン攻略してサイラスとは別れます。そしたら感知魔法使ってヒロイン達を見つけたら認識阻害魔法使って様子見ね!」
「お前、感知魔法使えるの?だったら指輪要らなくない?俺にも教えて!感知魔法」
「使えないの?暗殺国家みたいな国の王子が?意外だったわー。だって鏡魔法で他人を観察してたからてっきり使えると思った」
「間者に全て任せてるからな…教えて。俺も認識阻害魔法教えただろう?」
「いいわよ?ネオもチートだから大丈夫だと思うけど…使えなくても泣いちゃダメよ。私がチート級なだけだからね!」
「泣くか!それじゃあ、さっさとクリアするぞ。サイラス呼んでくる」
てな訳でサイラスと合流して先生と生徒達はダンジョン入口まで移動した
「先生、いけるところまでの階層に行って戻って来たら解散でいいですか?」
「いいですよー先生達が担当の階層に居ますから安心して下さいね」
「あ、先生居るんですね…ちなみに最下層には?私達、このダンジョンは何回も行っててボスクリアしちゃってるんですけど?」
「クリアしているんですか?!トワイライトさん…凄いですね…」
「はい。お小遣い稼ぎに行ってたんです」
「じゃあ、コアを持って来てくれたら合格とします」
「はい。ありがとうございます。行って来ます」
3人で転移魔法使って最下層に来たっていうかボスが目の前にいる。いつもの癖で直通しちゃったYO!
「はい。ネオ、ささっと倒しちゃって。今頃、サイラスと貴方の事を探してるわよ。ルル」
「キングゴーレムか…雷撃で一撃だな」
「ささ、サイラスもこっちに来て。危ないから」
「え…ラスティーとネオってボスを簡単に倒せるぐらい強いの?!」
「そうね。私達、チートだから。倒したら解散よ!サイラスはルルから隠れててね!」
「分かった…僕ももっと強くなるから!」
ネオの雷撃がキングゴーレムに当たると砕けちった。コアも回収してドロップアイテムが出たのでサイラスにあげた。また転移魔法使って入口手前で直通して先生に渡すと3人とも花丸貰った
「じゃあ、サイラスは自宅にでも隠れてるようにね!流石に公爵家には行かないと思うから」
サイラスと別れて感知魔法を使う。ヒロイン達は…と。まだ5階層?50階層のボスエリアでイベント発生するのに?ネオとサイラスが居ないのがやっぱりイベントをクリア出来ないみたいね…。どうしようかしら?
「なんか揉めてるみたいだぞ?4人で」
「ルルが全然、魔法覚えてないからね…聖女って言っても自分の固定の属性は有るはずなんだけどなー。みんなに守られてたから弱いのね…」
「感知魔法教えてよ。暇だから」
「いいわよ。鏡魔法の応用よ。周りに居る人を意識してみて?最初はぼんやりと何人居るかとか分かったら後は簡単よ。モンスターとかも分かるようになるわ」
「お前、本当にチートだな…やってみる」
「うーん、話しにならないわね。50階層なんて日が暮れるわ。イベント失敗ね…」
「そんな事有るのか?ヒロインなんだろう?」
「ゲームだから数値を上げないといけないのよ。決まったレベルが有るのよ。今回はヒロインのレベルが低いからイベント発生しないパターンね。って事は攻略失敗って事になるわね…」
「つまり…断罪イベントも発生しないって事か?!」
「あり得るわね…。加護も使えないなんて聖女なんて呼ばないわ。共通ルートは続くけど…バッドエンドになるわね」
「それはいい!バッドエンドってちなみにどんなんだ?」
「共通ルートが終わったら誰のルートに入らなければヒロイン孤独ルートだったわ。平民として暮らしましたみたいな?」
「いいんじゃないか?それで。努力不足だな」
「いや、待って!皇太子がボスエリア直通ルートを発見したようよ?見て、ネオ」
「レベルが足りなかったんじゃないのか?」
「皇太子だけはヒロインに夢中だから王族の権限でダンジョンに有る隠し扉的なのに詳しいから探し当てたのね…このまま行っても危険だわ」
「ほっとけばいい…危険な時はダンジョン脱出用アイテムが支給されただろう?」
「そうよね?普通は使うけど…ヒロインは加護にこだわるから…」
「ヒーロー達も強い方だろう?ゴーレムぐらいなら倒せるだろう?」
「ヒロイン達は特別に3体のゴールデンゴーレムよ!私ぐらい最強呪文をぶっ放さないと無理ね!」
「なるほどね!増し増しなんだな」
「皇太子なんだから1体は倒せるとして…あと2体はあの2人には無理ね。どうしようかしら?このままだと全員ピンチだわ。仕方ないわね…忘却魔法を使うとして…私が加護の力を使うわ」
「お前、加護も有るのか?聖女じゃないか!完全に!チート過ぎ。ズルくない?その力」
「神様がくれたんですぅーモブキャラじゃ危ないから増し増しでってお願いしたんですぅ」
「だからって…お前、かなりヤバい人物だぞ?」
「知られてたらね!モブだから記憶に残らないはずなんだけど…おかしいわね?」
「なぁ、攻略対象キャラの2人が脱出用アイテム使ったが?」
「ぇ、そんなはずないんだけど…残りは皇太子とルルね…どうするのかな?」
「使ったな…脱出用アイテム。ルルが先に…」
「皇太子は戦闘で忙しくて使えないみたいね…ネオ、行ってあげてよ…可哀想だわ」
「仕方ないな!全く!」
結局、ヒロイン達はイベント攻略失敗した




