次の日にリースは?いかに?
いきなりキスしてきたな!あの王子!確かに私も忘れないけど…ファーストキスを簡単に持ってかれた!軽いのよ!お色気担当だからって18禁だったからなの?
様子見ってなんだったのか聞くの忘れてたわね…攻略対象キャラってヒロインに集まるかと思ってたらわざわざ髪色まで変えて偽名使ってまで見てたけど心底嫌そうだったし
確かにヒロイン達はアホな集まりにしか見えないのよね。
誰かがヒロインに文句と言うか常識を教えてあげてるのに集まった攻略対象キャラ達が逆ギレするってなんの集団なのかとついつい見てしまうのよね…。
同じクラスって言うのがいけなかった気がする。どうしても目がいくから
それにしても…本当に覚えてるのかしら?
会ってもスルーしておこう。面倒臭いから
早く眠って起きたらいつも通りだといいけど…
次の日、クラスにて
いつも通り、私は席に座り授業が始まるのを待っていた。ネオの姿はない。ホラ、やっぱり忘れてるのね。やり逃げか?!あの野郎…
「今日は森でモンスターを倒す授業だ。クラス一丸となって頑張って倒してくれ」
先生が言うと生徒がザワザワする…またパーティーとか組むのか…相手決まるかな?
「ラス、一緒に組もう?ボッチでしょう?」
「ネオ!いつの間に!?さっきまで居なかったじゃない?いつから居たの?」
「俺、隠密行動が得意なんだよ?さっき来てちょっと君を見つめてた。ちゃんと覚えてただろう?」
「そうね!ビックリしました!ネオって王子じゃない?隠密行動が得意って意味有るの?」
「有るな。国が全体的に暗殺国家みたいな生業だから王子の俺も小さい頃から習うんだ」
「魔法使えるわよね?単なる肉体派集団なのかと思ってしまったわ。そう言う細かい事情とかはあまり知らないから、私」
「使えるよ?忘却魔法とか認識阻害魔法とかね。君が来るまで認識阻害使ってたからバレなかったのはそのせいかな」
「紛らわしい事しないで下さい!しれっと隣に座ってないで下さい!」
「まぁまぁ、いいだろう?それにしても今日もあっちの人達ってバカみたいだな」
「それに貴方が加わるんだけどね」
「絶対に加わらないから!」
「今日だってイベント発生するのよ?それに貴方も絡むんだけど…どうなるのかしら?」
「イベント?どんなやつなんだ、参考までに」
「先ずはあのバカパーティーで組むでしょう?そしたら何故かヒロインにモンスターが襲ってきてみんなで守って倒すんだけど…魔物を呼び寄せる香が焚かれててキリがないから貴方が風魔法で全て吹っ飛ばす的な?」
「それって誰かの暗躍とか?」
「悪役令嬢ってヒロイン達を邪魔する役あってね。ホラ、あの取り巻きが居る縦ロールの派手な人がそうね。で、その人が今回の事は仕組んでないから他の誰かね。私はモブキャラだから気をつけないとここで退場するかもしれないから全力で力使うわ!どうせ覚えてないだろうし」
「君だけは俺が守ってあげるから!婚約者だしな」
「はぁ~ぁ、誰が婚約者だって言ったのよ!断ったはずよ!絶対に嫌よ!婚約破棄されなら傷が付くわ!一生、結婚出来ないわ!」
「「王子の俺って優良物件じゃない?強いしさ。顔良し、頭良し、長身だし、オッドアイ瞳とか魅力的じゃない?」
「自分で言うのがヤバさがあるわ。ヒロインに魅力されても婚約破棄しないなら別にいいとは思うわよ?そんな保障ないじゃない?ちなみに私…チートだから。守って貰わなくて全属性持ちよ。」
「へー、凄いね!我が国にピッタリの力だな!
それじゃあ、君を拘束するには魔封じのアイテム用意しないとね!」
「なんで拘束する場面が有るのよ?やめてよね!いくら貴方がヤンデレでも監禁とかないわー。本当に!」
「んーー考えておくよ。色々と。みんな移動するみたいだな。行こうか?」
「なんか腑に落ちないけど…行くわ」
学園近くの森の中に移動、怪しい者は居ないかってネオは探ったけど今のところは大丈夫そうだと言った。みんなで乗るはずの学園で用意した馬車じゃなくて王族御用達の馬車で二人きりだ。良く、先生が許したな…
「俺はここでは身体が弱いって言う設定なんだ。だから、先生達とかは話しがついてるんだよ。学校行事も無理するなって事で見学だけでもいいってなってるけどラスが居るなら参加するよ。ボッチだから俺が支えてあげるから」
「だから、結構よ?婚約者探しが出来ないじゃないの。一応、食事したり、話ししたりしてアピール活動はしてるのよね。だけど…全然ね…」
「今度からしなくていいから婚活。俺の婚約者だって噂話流されるか、発表するかの二択しかラスにはないと思え」
「もしも婚約者破棄なんてしてみなさいな!召喚魔法でドラゴン呼び出して王都を襲わせると思ってね…ネオ」
「そんな事も出来るのか?!素晴らしいな!ヒロインなんかよりもよっぽど面白い!」
「転生する時に神様に言ったのよ!モブキャラでいいけどチート級の力は下さいって」
「転生者ねー、俺達なんて役割決まってるんだろう?君が言うには。好きに生きてきたと自負してたけど本当にヒロインになんかに惹かれたら単なる駒だと実感するな」
「そこは同情するわ。頑張ってみてよ」
「もっと可愛い言い方ないの?婚約者なんだから。俺、お色気担当なんでしょう?いくらでもご期待に沿うぞ」
「今日、勝手に脅されて婚約者にさせられた身としては特にないわね。期待なんてしてないから、そもそも」
「冷たいな…キスだけじゃ足りなかった?既成事実作っておいた方が良くないか?いくらでも喜ばせてあげるよ」
「何言っちゃてるんですかね?!発情期ですか?必要ないんでやりたいなら分からないようにしてくれたら許すわよ?王族って側室とか有るんでしょう?」
「俺は生涯1人で充分だから、そんな気遣いは必要ない。ドライだよな、君って」
「臨機応変に立ち回らないとモブだから生きていけないのよ。すぐ死ぬ事になってもおかしくないのよ?貴方も断罪ルートが終わったら自由よ!好きに生きていいから駒だとか落胆しなくてもいいわよ」
「そうなのか?なら希望は有るな!ただ、ヒロイン達と行動したくないだけだな…」
「そうなったら私は避けるから関与しないから突然、婚約破棄とか言われたくないから」
「分かった…俺も何をするか分からないからな…」
「ほら、着いたわよ。森の入口に。私は自分が危ないと分かったら行動するからね!ちなみにここでの行動がヒロインへの攻略対象キャラの好感度上がるから地雷踏まないでね」
「何それ?君が居るからここで待ってる訳にはいかないしな」
「こなくていいわよ?私が最悪、風魔法で全員吹っ飛ばすから」
「あ、そう?ならここで待ってるから。宜しく頼むわ」
こうしてイベント発生に注意しながら私は森の中に向かった




