バッドエンドが近づいてくる?
リースと訓練から1年後
「ねぇ、ルル…リースのバッドエンドって確か死んじゃうのよね…?」
「うん…。リース様がヒロインを庇って死んじゃうのよ…ね…」
「それって起こりうるかしら…?」
「分からないわ…みんながみんなバッドエンドとは限らないし…ゲームでは個別ルートに入ったらね」
「私、ヒロインじゃないけど…リースにとってはヒロインよね?モブだけど…」
「そうね…確実に個別ルートに入ってると思うけど…ヒロインじゃないからハッピーエンドとも言い難いわよね?ハッピーだとリース様と結婚パレードが有るんだけど…」
「バッドエンドだと卒業パーティーの断罪イベント発生してからバッドエンドになるのよね?って事は…ルルが居ないから断罪イベントは発生しないけど…何らかの強制力って有るのかしら?だとしたら…私…リースに忘却魔法掛けてしばらく様子見した方が良くないかな…」
「また、リース様が記憶無くすって事?!それは思い出して貰う魔法有るの?」
「正直、無いわ…。思い出して貰わない限り…時空魔法で過去に一緒に行って私達の関係を見せてみて思い出すかもしれないけど…あのリースが一緒に知らない人と過去に行ってくれるかな…無理よね…リース様が簡単に近寄らせてくれないでしょう?今なら忘却魔法は簡単にかけれるけど…」
「他に方法ないの?バッドエンドが起きるって決まってないし…」
「ほっといてゲームの強制力で私かルルを庇って死んじゃったら私…立ち直れないわ…」
「リース様に気をつけるように言うとかは?」
「それも有りかなって思ったけど…強制力って侮れないじゃない?前に簡単に忘れられたのよ?私…」
「そうだったわね…攻略キャラ全員にだったよね?他の生徒からもだっけ?」
「うん。関係している生徒からもよ。リースと婚約者になるなんて忘れられてたわ…」
「リース様が死んじゃうかもしれないってなると忘れて貰ってゲーム終了後に思い出して貰う方がいいのかな…やっぱり…」
「私的にはその方がいいかなって…今ならリースが私を警戒してないから…魔法かけれるの…」
「断罪イベント、卒業パーティーまであと3ヶ月か…分からないからギリギリにしたら?」
「ルルだって危険かもしれないわ!計画的だったら…今からやるのがいいかなって…思うの…ていうか私が狙われるってあり得ないのよ!ゲーム的にはモブキャラだししかも私、チートよ?庇われなくても撃退出来るわ!リースの護身術とかやってきたし魔封じ使われても何とかなるし」
「確かにチートよね…時空魔法まで使えるならリース様の幼い頃とか見れそうね」
「確かに!リースの幼い頃って見たいわー今度、ルルと行くとして…話しがそれたけど…忘却魔法かけるわ…また、思い出してくれなかったら…諦めるわ…」
「諦めるの?!前は思い出してくれたじゃない!大丈夫よ!」
「卒業パーティーが終わったらリースは国に帰るのよ?それこそ、王宮に近づくなんて無理よ。感知魔法で認識阻害魔法かけても分かるようになってるのよ?接点ないし…無理よ…」
「私が一緒に行くわ!リース様のダンジョン攻略しに来たって設定でラスティーがダンジョンで大暴れしたらリース様も気づくわよ!」
「そうかな…あのリースが?単なる伯爵令嬢の私なんて…それこそドラゴン召喚して王宮襲わせる方が思い出すかもしれないなーなんてね」
「それはやっちゃダメよ!絶対に!私だってアクセル様とうまくいったのはラスティーのお陰なのよ。なんとしてでもリース様に思い出して貰う為に協力は惜しまないから!」
「うん!ありがとう…ルル…じゃあ、私…リースのところに行ってくるわね…」
「もう、かけるの?早くない?」
「リースと何日か過ごすわ…そしたら魔法使うわ…」
「うん…今回はリース様だけなんでしょう?流石に全員には魔法かければないんじゃないの?側近とか従者とか間者とか?」
「リースだけでいいわ…後は察して貰うわ」
そう言うとラスティーはリースのアジトに転移した…最後になるかもしれないから甘えたいわ…リース、私を思い出してね




