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ラパール町の近くの洞窟 2

俺はハイスライムへと進化を遂げクリスやフレイの待つ戦線へ復帰する為洞窟に戻る。



洞窟の入り口では自警団の人達がしっかりと見張っていて有り難さを感じる



「すいません、通ります」



「カロンさんとサラさんをお願いしますね」




「素晴らしい人達だと思います、必ず戻りますので待っていて下さいね」



一言話して俺は洞窟の中に入る





真っ直ぐの道を曲がり角まで走ると連絡役の自警団の人が立っている



「お疲れ様です、戻りました」




「前の方から音が聞こえませんのでお気を付けて」




「はい、何かありましたらよろしくお願いします」



ここを守ってくれている自警団の人にも一言話して奥に向かう。




俺が居なくなって約10分だが、どうやらかなり進んだようだ。

俺が倒したコウモリの死体が落ちている

誰もいないし折角なので1匹吸収してから行く事にする



俺は右手を近づけてグーラを出しコウモリに巻き付けて吸収する

キラキラとした物に変わりコウモリは俺に吸収された



[スキル【超音波】を覚えました]



おお、久しぶりにスキルを覚えたな

超音波か使ってみよう



「【超音波】」



おお!何だこれスゲェ、洞窟のマップが頭にイメージできる

このスキルで暗闇でもしっかり距離感が分かってたから

攻撃しても当たらなかったのか



まあいいや、どうやらこの洞窟も次の広間で突き当たりのようだし、そこにクリス達が居るだろう



俺は突き当たりの広間に到着した。







この広間は酷かった、何の骨か知らないが部屋の真ん中に山の様に積まれ、そこから紫色の煙が煙っているようで視界があまり良くない

部屋全体が薄気味悪い感じで長居したくない部屋だ



もっと驚いたのが自警団の皆んなとサラさん、そしてフレイがそこにあった頭蓋骨を持ち上げ

「これは俺の金だー!」

「こんな所にあったなんて」

と騒いでいた



少し離れた所にクリスがいた





「く、クリス無事かい?」


クリスを見ると虚で焦点が合っていない。



「一体どうした!何があった!」





「ひょっひょっひょっ、まだ残りがいたのですね人間」




声が聞こえた方を振り向くと

前に見たウァプラに似た小人が笑ってこちらを見ていた




「あなたが悪魔ですね」




「ひょっひょっひょっ、その通り。私はブカバク

ここに罠を張り人間達の魂を集めておりますよ」



「魂を?」




「ひょっひょっひょっ、来たるべき日の為に」




「それはどのような日なのですか?」





「ひょっひょっひょっ、それは言えません。例えもうすぐ死んでしまうあなたにも言えないのですよ」




「残念です」




俺は腰から夜斬りを抜く




「ひょっひょっひょっ、無駄です、この煙を吸った者は皆さん幻覚を見てしまうので私と戦うなど不可能なのですよ、はい」





「なるほど、この現状の理解が出来ました」





「ひょっひょっひょっ、あなたは何が欲しいですか?そこの山にあなたの欲しい物があるでしょう?」




俺は夜斬りに魔力を込める


「カタカタカタカタ」

夜斬りは嬉しそうだ



「そうですね、私の欲しいものはこの様な卑劣な行いをするあなたの命ですね」





「ひょっひょっひょっ、まだその様な事が言えるとは」




ブカバクが魔力を込めるとさらに紫色の煙が吹き出した




「ひょっひょっひょっこれでもうお前は何も出来ずに死んでゆくのです」




おれはゆっくりとブカバクに近づいて行く




「ひょっひょっひょっ、そうですお前はこの骨が欲しいのでしょう?」





「いえ、そんな物いりませんよ

さっきも言ったでしょう?欲しいのはあなたの命だと」




俺はブカバクを頭から真っ二つに斬り裂いた




「グゲゲゲ、ナゼダ」




「すいません、私にはそういう術は効かないようですね」





「マ、マサカコンナ…」



真っ二つになったブカバクはキラキラとした何かに変わり俺に吸収された



[レベルが上がりました]

[レベルが上がりました]


[スキル【幻術】を覚えました]



ブカバクを倒すと辺りの紫色の煙はだんだんと無くなっていった



しばらくするとクリスが正常に戻る



「クリス、大丈夫ですか?」



「ユウ 怖かった ギルが ギルが」



クリスを抱きしめる、ガタガタと震えているのが分かる



「もう終わりましたから、全て悪魔が見せた幻のだったんです」



「うん 怖かった」




「もう大丈夫ですからね」





「うん」






次々と幻覚から覚めていく人達


フレイは頭蓋骨を投げ捨て



「な、なんなのこの骨〜!!マスコミュルのティアラは何処にいったのよ〜!!」



「お、俺の金塊が骨に〜」



「こ、これは一体どういう事なんだ」

とカロンさんもまだ困惑していた






『ユウって何で幻覚見てないのかしらね?』

とナチュルが不思議そうに聞いてくる




『そういうナチュルにも効いてないみたいだけど』



『私は精霊よ、そんなの効かないわ

でもユウはスライムでしょ?

あ、ハイスライムだったっけププッ、』



『私には状態異常無効スキルがあったからですね、きっと』




『えっ!マジで?すごいスキルじゃないそれ』




『そうなんですか?』




『長いこと生きてきたけどそんなスキル持ってるヤツ見た事無いわよ、あんたってすごいスライムなのね』




『はあ、そうなんですかね』




みんな骨を投げ捨て正常に戻ったようだ




「みなさん、体は大丈夫そうですか?」



「ユウさん、これは一体」



俺はこの部屋に来てからの事を説明した。

全員が驚き悔しそうにしていた。それはそうだろう、自分の欲を表に出されて騙されたのだから






「この洞窟にはお宝などはありません、全て悪魔が人を誘き寄せる為の罠だったんです」




俺を除く全員が下を向く、サラさんが頭を上げて


「ここにはもう用はありません、帰りましょう」



「そうですね、戻りましょう」





部屋にあった骨は誰がどの骨か全く分からない状態だったので、クリスにお願いして全て灰にしてもらった。

そこにはラパールの副ギルド長や冒険者達のもあったかもしれない。



今後このような事が起きないようにする為にも対悪魔の戦い方も考える必要があると、ここにいる全員が思った事だろう。




俺達は洞窟から出て、俺は必要を感じなかったので洞窟の入り口を岩で塞いだ。

誰も文句を言う人はいない




誰も欠ける事なく町に戻ってくる事が出来たが、皆んなのテンションは低い


町長の家に着き起こった話をすると




「自警団のみなさん、サラさん、そしてユウさん達

この町ラパールを守ってくれてありがとうございました。

皆さんが洞窟に行ってから私も悪魔について少し調べました。

彼らは人をよく知っている、

人は弱く

人は愚かだということを

そこをついてくるのが彼らの戦い方だと

それに対して私たちは悪魔の事をほとんど知りません。

ですから今回大変な思いをしたと思いますが、これを糧に今後の戦いに備えましょう!

自分の弱さを知れたでは無いですか

自分は愚かだと知らされたではないですか

だけど生きている、これは彼らにとって誤算だったと思います。

だって生きていれば伝える事が出来るので今後の対応も出来るのです


亡くなった方々はとても残念ですが、生き残った私達でこのラパールを、そしてこの世界を守っていこうではありませんか!」




俺は静かに手を叩いた


俺もそう思う、生き残ったのだ。

同じ事が起きないように考え備える時間が出来たのだ



皆少しずつやる気を取り戻していった


町長さんの話を聞き、落ち込んでいたサラさんもフレイも笑顔が戻る





「ユウさん、本当にありがとうございました。

あなたが居なければ皆ここには居なかったでしょう」





「いえ、純粋な戦闘であれば負けなかった思います、ただ奴らは狡猾で卑怯なのです。

それは悪魔の生き方であり手段なので否定はしませんがそういう奴らだと知って貰えれば私もこの町の人にも良かったと思います。」




「この町の代表として、あなたに感謝を」




「ありがとうございます」





今日は参加した全員が疲れただろうという事でここでお開きとなった。

悪魔との戦いは精神が疲れるので、ゆっくりと寝て欲しいと言われた




町長はとても俺達とサラさんに感謝していて、是非ウチに泊まっていけと言われ断ったが断る事を断られ結局俺達は町長の家に泊まる事になった。




夕食はとても楽しく頂いた。

町長は普段大人しいが、皆んなが集まると饒舌になり、色々な事を聞かれ、教えてもくれた。




夜も更け用意してもらった部屋には俺は1人、

それぞれ個室を用意してもらった



気配察知を使いながら元の姿に戻る



『あら?どうしたの自分の姿なんて見て』



そう、この部屋には鏡があったので俺は元の姿を確認しているのだ。



ひょうたんのようやフォルムで黄緑色だ、

目は黒い点が2つ離れてあり、鼻は見つけられない

口は3を90度横にした感じで

前に見た姿と変わってはいないようだ。



グーラを出しポージングをとってみる


「ふんっ」




『ギャハハハハ!やめて〜!笑わせないで〜』



決して笑わせている訳ではない、ハイスライムへと進化した自分を確認しているのだ




鏡に近づき良く見てみる




『ん〜変化が分からないな』




『ヒッヒッ、何してんのよあんたは、やめてお腹痛いから』





『いやね、さっきハイスライムへと進化したでしょ、だから体の変化を確認してるんだよ』




『ああ、それなら変化はしないと思うわよ、大体体に変化が起こるとしたら3つか4つくらい進化しないとね』




『そんなに進化するもんなの!』




『そうよ、ドラゴンなんて10回はするわよ』




『そうなんだ、知らなかったよ』




『スライムって弱いし進化なんてしないかと思ってたけど、ユウは特別だしねもっともっと進化して強くなるかもね』

とめっちゃ笑顔なナチュル






『ありがとうナチュル…ふんっ』

とポージングすると





『ギャーハハハ、やめて〜お腹痛い〜』




色々とあったが今日はこれで寝て明日は休み、明後日から相談して旅を続けよう

俺はフカフカのベットに入りナチュルと一緒に眠るのであった。

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