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ラパール町の近くの洞窟

俺達は自警団の人達と洞窟に巣食う悪魔と戦う事になった。自警団が用意するのに時間が掛かるというのでサラさんを置いて先に洞窟に戻る事にした。




洞窟に戻ると入り口近くにナチュルがフヨフヨと浮いていたので話し掛ける



『お待たせしました、その後何かありましたか?』



『あら?誰もいないじゃない、特に変化は無かったわ』



『そうですか、実は…』



ナチュルに町の事を話すと



『だから突っ走って行ったのね、自業自得ねウケる』



『いやいや、ウケませんから』





「まだ洞窟に悪魔の気配はある?」

とフレイが聞いてきたので



「特に動きはないようですね、このまま待機して自警団の到着を待ちましょう」



「うん」


「わかったわ」



それから1時間位経ったころ大勢の気配を感じる



「お待たせしました」



サラさんを先頭に鎧の色を緑に統一した、6人の人達が後ろから付いてきている



「サラさんここですね」


「はい」


髪の短い30歳位の男の人がサラさんに確認をする




「初めまして自警団の皆さん、今回はわざわざ来て頂きましてありがとうございます。

私はC級冒険者をしていますユウと言います」



「冒険者か」


「話に聞いてたように礼儀は正しいな」



と後ろからザワザワと聞こえる




「すまないな、私がこの自警団のリーダーをしているカロンだユウさん」



「よろしくお願いします。カロンさん」


と握手をする




「それで、ここが例の洞窟なんだな」



「ええ、あの後特に動きはないようなので中にいると思います。」



「町長から話を聞いていると思うが、報酬はなし。あくまでも町の防衛の為の戦闘だ、冒険者の君たちは無理することはないのだが」



「ええ、もちろん無理はしないつもりです。

ですが町長さんに約束もしましたので」



「約束?聞いてないが」



「サラさんを含め皆さんを無事に町に返すと約束させて頂いたんです」




「はは、そうか。なるほど町長が気にいる訳だな」



「それは結果次第かと」






「面白い、これからどうする」



「はい、洞窟の深さがどれくらいあるのか分かりません。先ずは洞窟の入り口に2人残して貰い、1人ずつ連絡役を配置して行き奥に進んで行きたいです。」




「なるほど」




「洞窟は一本道なので、後ろからと前からの挟み撃ちというのは避けたいので息のあった自警団の人に入り口の見張りをお願いしたいです。」




「分かった」




「今最低確認出来ているのは悪魔が1体とオークが5体です。他にもいるかもしれません。」




「ふむ」




「隊列ですが、洞窟なので狭い所での戦闘が考えられます。先頭に私とフレイが行きます、

モンスターを発見次第、私とサラさん、もしくはカロンさんと交代してもらいます。」



「先頭が君というのは何故かな?」



「私はモンスターの気配を察知する魔法を使いますので先頭だと不意打ちに合わないからです」





「き、君は魔術師なのかい?」




「この国ではそう呼ぶのか分かりませんが、魔法も剣もある程度使えます。」




「そ、そうか」




「特に戦闘において指示等をするつもりはありません。モンスターの気配を察知次第お伝えしますので、自警団の人達の戦いをして下さい。」



「そうだな、それは助かるよ」




「それでは行きます、よろしいですか」





「おう」


「「はい」」



自警団のリーダーのカロンさんと話をした後、俺とフレイを先頭にして洞窟に突入した。











俺が言った通り入り口には自警団を、2人残して貰った。もし洞窟にモンスターなどが来た場合は迎撃もしくは連絡をしてもらう為だ。




洞窟は予想していたより広く明るい。

照明ではなく、壁がぼんやりと光っている




『これはダンジョンと同じ作りね』


ナチュルが俺に言ってくる




『どういう事?』



『ただの穴じゃなくて、悪魔がこの洞窟を作ったって事よ』




『オークの巣を利用したのではなく』



『最初から人を誘き寄せる為に作ったって事ね』




「この洞窟明るいわね」

とフレイが呟く



「おそらく悪魔が作った穴だと思います」




「な、なんだって!」


とびっくりするカロンさん達




「しっ」


と人差し指で静かにとジェスチャーする




「ダンジョンと同じ構造の作りだと思います。

オークがただ穴を掘ってもこうはなりません、考えられるとすると、ここにいる悪魔が作ったモノだと思います」




俺の話を聞き何も言えなくなる自警団の人達、サラさんも俯いている




「悪魔さえ倒してしまえば平和な町に戻せますから頑張って倒しましょう」




「そ、そうだな!」


「頑張りましょう」



少し元気の出た自警団とサラさん、この洞窟が悪魔が作ったモノだと知って落ち込んでいたが、元に戻っていく




すると気配察知に反応がある



「止まって下さい、前方の曲がり角にモンスター3体です。おそらくオークです。

カロンさんどうします?」



「よし、俺とサラさんで行く。

スウェンとドマノは左右に分かれて様子見、コーギーは後方で待機だ」




「「了解」」




『うん、的確な指示だ、戦い慣れしてる感じがする』



「行くぞ」




やはり角にいたのはオーク

俺達は後方より更に後ろから自警団とサラさんの戦いを見ている。

サラさんは流石A級と思える動きであっという間にオークを倒した。

カロンさんも急所を槍で突きオークを一撃で仕留める


他の自警団の人達も上手く連携しており、危なげなく残ったオークを倒していた。




「よし、戦闘終了、周囲確認」



「了解」




油断を一切感じさせない戦いを見せてくれた自警団の人達、今まで見た冒険者の戦闘とは違いまるで軍隊の様な戦いに俺は感銘を受けた




「カロンさん、凄いですね」



「訓練通りですよユウさん」




「ここまで洗練された動きは中々出来るものではないと思います。」




「それはありがとうございます、しかしユウさんの索敵があったからこそと思っていますよ」




「次もお願いしますね」




「私も戦いたいのに〜」

とボヤくフレイ



「これは遊びじゃないですし、ワガママ言ったらダメですよフレイさん」



「ぶうぅ〜」

とほっぺを膨らますフレイ



『おおぅ、可愛ええな、それやめてくれ』




「つ、次はフレイの出番があるかも知れませんよ」



「そう?なら良いけどね」




「ユウさんも苦労しておられますね」

とカロンさんが小声で言ってくる




「獣人の人は戦闘狂が多いですからね、仕方ないんですよ、はあ〜」




「お疲れ様です」



カロンさんとは旨い酒が飲めそうだ








曲がり角にいたオークを倒して、洞窟を進む

角に1人残し伝令役を頼み、さらに奥に進んでいく




「こんなに広い洞窟だったのですね」



「こんな洞窟は1ヶ月前まではありませんでした」

とサラさんが答えてくれる




「そうなんですか?」



「割とこの辺りは依頼などで来る場所ですし、洞窟を発見したら冒険者の間で噂になっているはずですから」




「確かに」



と言うことは悪魔が最近作ったという事か



また気配察知に反応がある



今度は正面からやってくる。隠れる事も出来なさそうだ



「正面から来ます。数は5ですね、オークより小さいですが油断しないて下さい」



と言って下がる俺と入れ替えにカロンさんとサラさんが前に出る。



「フレイはそのまま、サラさんと息を合わせて戦って下さい」



「わかったわ」




前衛に槍2の剣1の陣形、前からやって来たのは





『コウモリ?』




1m位の大きなコウモリが飛んでくる



「槍の2人でコウモリを落とす。トドメはサラさんで。スウェンとドマノは弓で打て、槍に当てない様に気をつけろ」



「了解」



コウモリとの戦闘が始まる



フレイは飛んでくるコウモリの羽を槍で突こうとするがコウモリはヒラリと躱しながら噛み付いてくる


噛み付きを躱し槍で突こうとするが、また躱される



「当たらないから避けないでよ!」

とイライラをブチまけながら戦うフレイ



自警団も苦戦していた。

カロンさんの槍をコウモリはヒラリと躱し攻撃が当たらない

飛んでくる矢も当たらず防戦一方だ




『苦戦しているわね』



『そうみたいですね、何故でしょう?』



『あれは超音波を出してそれを察知して攻撃を躱しているのよ』



『へぇ〜』



『魔法は反応出来ないけどね』




『では私が出ますか』



『それが良いんでない?』






俺は戦っている前衛に合流して


「フレイ、カロンさん、サラさん、コウモリを落とします。トドメをお願いしますね」



「何をする気ですか」




「ストーンアイシクル!」


俺は天井に石のツララを沢山作り、それをコウモリ達に落とす。



コウモリは頭に刺さって死んでしまったの以外は羽根や胴体にツララが刺さり全てのコウモリは地面に落ちた。



その隙を見てフレイはコウモリにトドメを刺す。

それを見たカロンさんとサラさんも続けてトドメを刺していく。


[レベルが上がりました]

[レベルが最大値に達しました。進化しますか?]



『どええええー!』



『どうしたの変な声出して』




『レベルが最大値で進化しますか?って』




『スライムだもんね、進化とかウケる』



『ヤバい人が多すぎて、何が起こるか分からない。

でもタイミングを逃すと進化出来ないかも知れないし、ここは』




「フレイ!このまま真っ直ぐで突き当たりだから、今のところモンスターもいないし先に行ってて貰える?」




「えっ?ユウは来ないの」








「と、トイレに行ってから戻ってくるから」




「うわっ、分かったわ先行って待ってるわ」




『美少女にうわって言われた、後で泣こう』



「クリスも無理しないでね」



「早く 戻ってきてね」



『くそ!心が心が』





「カロンさん決して油断せずにフレイとクリスをお願いします」



「わ、分かりました」




俺は泣きながら来た道を戻り入り口を超え、誰もいない所まで戻った



俺は草むらに隠れながらずっと頭で言っている進化をしますかと言う声にイエスと答える




すると





体が少し光、力が湧いてくる





「お、おおー、これは」





光が収まり、力が湧いてくる感じも無くなった。






「あ、あれ?これで終わり?」







『みたいね』







『あ、見てたの?』






『うん、スライムの進化に興味あってさ』




『…感想は』





『普通』




『ですよね』




『ほ、ほらステータス確認してみたら?』




『う、うん』




種族 ハイスライム

名前 守田 優

職業 魔法剣士


LV 35


HP 555

MP 1551


力 336

守 307

早 340

魔力 392


魔法 雷術 回復術 土魔術 闇魔術 死霊魔術 氷魔術 催眠魔術


スキル 【槍術】【刀剣術】【暗殺術】【MP増大(特大)】【HP自動回復】【状態異常無効】【変異】【変体】【念話】【魔力操作】【肉体強化】 【魔法解除】

【纏】【障壁】【魔素召喚】【魔糸】【分体】




『種族がスライムからハイスライムに変わった』





『ププッ、それだけ?』





『ステータスの数値も全部50上がった』





『プププッ後は?』





『変わってないかな』





『ウヒヒヒヒ!ちょっと〜笑わせないでよ〜

お腹痛い〜、ハイスライムって何よ〜ウヒヒヒヒ』





『ナチュル笑いすぎだわ』





『だって〜、ヒヒ』





『ま、ちょっとだけ強くなったみたいだし、洞窟に戻ろう!』


と俺は洞窟に向かって走る





『ウヒッ、ちょっと待ってよ〜』





俺はレベルが35になり種族がスライムからハイスライムに進化して、クリスとフレイ達が待つ洞窟の奥に戻るのであった


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