ラパールの町 3
俺達は森の洞窟に悪魔がいて副ギルド長がやられてしまいどうにかしないといけないと町長に話に行くために家に向かっていた。
しかし町長は冒険者嫌いの為、冒険者が話に行っても聞いてくれるかわからないというが、この町のA級冒険者であるサラさんに一緒に行ってもらい話しをしてもらおうと思っている
俺は町長の家に着きドアをノックする
「すいませ〜ん急ぎのお話があるのでよろしいですか〜」
少しするとドアが開き中から執事のような人が出てきた
「はい、何でしょうか」
落ち着いた感じで話を聞いてくれる執事さん
「実は…」
俺は執事の人に町の近くの森に洞窟があり、そこで悪魔が罠を張っていて、副ギルド長含め7人の冒険者達がやられてしまった、その冒険者はB級C級の高ランクの人ばかりでこのまま放って置くとこの町が危険だと町長に伝えて欲しい
そう執事の人に伝えると
分かりました。確かに急ぎの話のようですね、すぐに町長であるアルセイユに伝えますので少々お待ちください
「よろしくお願いします」
そう言って執事さんはドアを閉め家の奥に行ってしまった
「思ってたより普通の対応でしたね」
「ユウ だから?」
「早くしないと中から来ちゃうんじゃない?」
「町長は真面目な人、冒険者はガサツな人が多いから嫌いだって聞いたけど」
しばらくするとドアが開く
中から高齢の女性が現れた。
「私がこの町の町長をしているアルセイユと言います。」
「初めまして、ご丁寧にありがとうございます。
私はC級冒険者をしていますユウと申します。
町長さんに急ぎのお話がありましてやって参りました。突然押し掛けて申し訳ありません」
「あなた、本当に冒険者なの?」
と謎な質問をしてきたアルセイユさん
「ええ、まだ半年程ですが」
「まあ、ずいぶん丁寧に話されるのね」
「そうでしょうか?」
「私の知っている冒険者は皆ガサツで酷いものよ
、あら?そこにいるのはサラさんではなくて?」
「ご無沙汰しております、アルセイユさん」
「お知り合いだったのですね」
「前にちょっとね、ここではアレだから中にお入りなさい。あなた達は不快じゃないから話を聞くわ」
「ありがとうございます」
そう言って案内された大きい机のある部屋に通され
俺、クリス、フレイ、サラさんが横に座り、迎えにアルセイユさんと執事さんが横に立っていた
「話はクロウから聞きました」
「クロウ?ああ、執事の方ですね」
「ええ、それで洞窟に悪魔なんているなんて信じられないというのが本音なのですが」
「はい、私達もオークの巣を発見してそこを襲撃するまではわかりませんでした。
どうやらオーク達は罠のようで、オークの巣にはお宝があると信じた人を悪魔が倒す、そんな罠だと思います。」
「どうやら嘘をついているようではありませんね」
「ええ、この町には先程来たばかりで、これからオーデルークに行く旅の途中なんです。
たまたまオークの集団を見つけまして、放っておくと町に被害が出てしまうと思いギルドに報告に行くとあのような事になってしまいました。」
「なるほど、これは関係ないのですが、何故オーデルークに向かっているのですか?」
「実は…」
この町も無関係ではない、そう思い俺は今までの事を全てアルセイユさんに話した
クリスが王国の姫であり、フレイも獣国の姫である事を
「まさかそんな事が…」
「はい、もしかすると今回の事も全く無関係ではないのかも知れません。
ずっと動きの無かった悪魔達が立て続けに行動を起こしています。
ですから早めに対応しなければマズいかも知れません」
アルセイユさんと執事さんは険しい顔をして何かを考えている
アルセイユさんは意を決したように話し始めた
「私はこの町の町長です、長年この町を守ってきました。
町の外にはモンスターが蔓延り日々安心して生活が出来ません。
それを良くしてくれたのは冒険者達でした。
始めは怪我をしながらもモンスターを倒してくれていた冒険者達に感謝する日々でした。」
執事さんは下を向く
「ですが最近の冒険者達はおかしくなってしまいました。モンスターが出ても倒しに行かなくなり、町では酒を飲み暴れ、モンスターを倒したと嘘をつき報酬をせびる様になってしまった。」
「私は冒険者を嫌いになってしまいました。
欲に溺れ思い通りにならないと暴れ、そこに住む人達に迷惑掛ける冒険者達を」
「そこのサラさんはいつもそういう冒険者達から町を守ってくれているのです。
ギルドでサラさんを連れて行けと言われたのはそれがあるからでしょう」
「なるほど、そういう事だったのですね」
「今回の出来事も冒険者に任せる訳には行きません。
そのような事を言っている場合ではないのかも知れませんが、私にも思う所があるのです」
「はい」
「そこで提案なのですが、この件は冒険者ではなく、町の自警団にお願いすることは出来ないでしょうか?」
「自警団ですか?」
「ええ、冒険者達と同じようにモンスターと戦う事もありますし、彼らは町を守る為に働いてくれます。
冒険者達は報酬しか目に入らないので、どうしても信じられないのです」
「私はそれで構いません」
「!!」
「いいのですか?ギルドを通さないと問題が解決しても報酬は支払われないのですよ」
「私は、私達は報酬の為に旅をしてる訳ではありませんし、自警団の人達で問題を解決できるのであれば、それはそれでいいと思います。」
「でもあなたはギルドに言われてここに来たのでは?」
「この町を守って貰いたいからギルドに行っただけであり、ギルドがその状態なのであれば、自警団の人達のほうが守ってくれると思いましたので」
「では今回の件は自警団が動きます。それをギルドに伝えてきてちょうだいクロウ」
「畏まりました」
「アルセイユさん、もし嫌で無ければサラさんも連れて行ってあげて貰えませんか?
サラさんの活躍を知れば他の人達も少しは変わるかも知れません」
「そうですね、サラさんが良ければ」
「はい、私もこの町を守りたいから冒険者になったのです。一緒に守りましょうアルセイユさん」
「ありがとうサラさん」
「それと」
「それと?何ですか?」
「私達も一緒行ってもいいでしょうか?」
「何故?と聞いても」
「はい、洞窟の中の悪魔というのが気になるからです。
前に戦った悪魔はモンスターを操る強敵でした。
そいつならここで倒しておきたいですし、」
「なるほど、そこの宝や名誉の為でないと」
「そうですね、特にそこは求めませんね」
「分かりました、ではあなた達とサラさん、そして自警団の人達で洞窟に巣食う悪魔の討伐をお願いします。」
「ありがとうございます。サラさんを始め自警団の方も誰も倒される事なく戻ってきたいと思います。」
「ふふふ、あなたC級なのでしょう?サラさんはA級
自警団の人もA級並みの強さなのだから、そんな心配はしなくても大丈夫よ」
「そうなのですね、知りませんでした。」
「でも、その気持ちは嬉しいわ、この討伐が終わったらまたウチにいらっしゃい。
あなたとはお話すると楽しいから」
「ありがとうございます。終わりましたら美味しいお菓子でも持ってまた来ますね」
「ふふ、分かったわサラさんもクリスさんもフレイさんもみんなでいらっしゃいね」
「分かりました」
そうして俺達はナチュルが見張る森の洞窟に自警団6人を含める10人で向かうのであった。




