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ラパールの町 4

昨日は結構遅くまで町長やサラさん達と話をしていたので朝は眠い、しかし町長の家のベットはフカフカで

とても寝心地が良かったので戦いの疲れは無くなっていた。



俺はいつもの様に朝早く起きてユウの姿に変体する。

ナチュルを見ると、まだ眠っていて、夢を見ているようだ。



しばらくすると部屋にクリスとフレイが入ってきた




「今日は1日休みにしましょう、自由にして貰って結構です。」






「甘いの 食べに行く」


「私は可愛いアクセサリーでも見てこようかな」






俺は2人に小袋を渡す



「中にお金が入っていますので必要な物があれば買って足りないようでしたら図書館に来て下さい。」




2人は嬉しそうに出て行った




「さてと」



俺は町長に挨拶をして図書館に向かった。

町長に聞くとこの町の図書館はギルドではなく、図書館という建物があるらしく、そこに行けばいいと教えてくれた。

俺は教えてくれた建物に向かう。






図書館は静寂に包まれていて、司書さんと他にパラパラと人がいるだけで混雑はしていない、

俺はこの国の歴史や地図、モンスターの事を調べた。






「本当に居ましたね」

と声を掛けられ振り向くとカロンさんがいた





「ああ、カロンさんおはようございます。」



「ええ、もう昼過ぎですがおはようございます。」





本を読むと時間を忘れてしまう

気がつくともう日が傾き掛けていた



「はは、こんにちわでしたね。カロンさんも本を読みに?」




「いえ、あなたに会いに町長の家に行ったら図書館にいると伺いましたので」




「そうでしたか、私に何かご用でしたか?」



「いや、用という事でもないんだが」




「はあ」




「今回の事を感謝していてな、町長も言っていたが俺自身、君に直接ありがとうと言いたかったんだ」




「そうでしたか」




「ところで君達は首都に行くのだろう?」



「はい、そこで手紙を渡せば目的はとりあえず終わりですかね」



「首都には知り合いがいてな、そいつにユウさんの話を聞いてやってくれと手紙を書いておいた。」





「それはありがたいですね」




「そいつはゾイロって言って俺の兄貴なんだ」




「ゾイロさんですね」




「この国は魔術大国なんて言っているが魔術を使える者など首都にいる宮廷魔術師くらいで、主に魔道具の生産地としての国名なんだよ」




「はい、先程本を読んで知りました」



そう、この国も他の国もそうだが、この世界は魔法を使える人が凄く少ないようだ

身近にクリスがいたせいで分からなかったが

かなり魔法という力は特殊ならしい




「俺の兄貴はそんな魔術師がいるところで働いてる、きっとユウさんとも話が合うはずだ」




「分かりました、この手紙をお兄さんに渡せばいいのですね」



「今回の悪魔との戦いの事やユウさん達の事、後は町の事か書いてある

俺の字だから見たらすぐ分かってくれると思う」





俺は手紙をポーチに仕舞った




「まだ調べ物があるんだろ?邪魔しちゃ悪いから俺は行くよ」



「はい、手紙ちゃんとゾイロさんに渡しますので」



「それじゃあユウさん、旅頑張ってな」




そう言ってカロンさんは図書館を出て行った





俺は再び本を読み始めた。




『たっだいま〜』

とナチュルがパタパタと飛んできた、どうやら出掛けていたみたいだ




『おかえり』



『ユウってさ本読んでると全然話聞いてくれないよね』



『ごめん、集中するとそうなっちゃうみたい』



『ま、いいんだけど』



『ナチュルは何処に行ってたの』



『人が作るおもちゃとかご飯とか眺めてたわよ』



『何か欲しい物とか、食べたい物とか無かった?』



『ん〜、魔素があればお腹は空かないし、別に人が作った物に興味ないのよね〜』



『そっか〜』



『あっでもこの前くれたイヤリングはしてるわよ、ほら』



『本当だ、また今度何かプレゼントするよ』



『わぁ〜ありがとう』



『そろそろ帰ろうか』



『うん』




俺は本を戻し図書館を出て、町をナチュルと歩く

こうして一緒に歩くのは(飛んでいるが)初めてだ

他の人からは1人で歩いているように見えるのだが



町は色々な物があり、色々な人がいる

そんな中少し気になる露店があった



俺は気になったヘアピンを手に取り見ていると



「おっ、お客さん良いものに目をつけたな」

と店員に話しかけられる



「これは魔道具ですか?」



「よく分かったな、これはこの花の柄に魔石を使ってるんだと」



「魔石?」


『魔力の強いモンスターを倒すと出るアレよ』


『アレ?』




『ああ、あんた吸収しちゃうから知らないのか

今度教えてあげるわ』



『ありがとう』



「その魔石が反応だか共鳴だかするんだが、要はヘアピンを持ってる奴の声がこのキーホルダーに聞こえるんだとよ」


と巻き貝のキーホルダーを見せてくる



「へぇ〜変わった商品なんですね」



「はあ〜でも売れねぇんだよコレ」



「そ、そうなんですか?」



「こんなデザインのヘアピンなんてそこら辺に売ってるだろ?

面白れーと思って仕入れしたけどよ、コレに魔力を込めないと使えないし、魔力を込めてもただ聞こえるってだけで会話は出来ねぇから意味ないんだとよ…はぁ」



「な、なるほど」



「しかも俺はその時どうかしてた、ヘアピンも4本も入れちまってさ」



「どれも可愛らしいですけど」



「こいつぁ魔道具なんだ、1本金貨4枚だ」


「た、高いですね」



「そうなんだよ、普通のヘアピンだったらこんなの銅貨高くても銀貨1枚だ」



「それは誰も買わないかもしれませんね」



「でも希望が見えた」



「希望ですか?」



「にいちゃん、このヘアピン4本とキーホルダーセットで普通は金貨25枚なんだが、あんたになら金貨10枚で売ってやる」



「じゅ、10枚ですか」



「儲けはいらねぇ、これを見て良いって言ったやつに、特別に入れ値で売ってやるって決めてたんだ」



「う〜ん」



「分かった!これ買ってくれたらこれも付けてやる」


と言って出してきたのは大きめのリボンだった



「リボンですか?これ」



「にいちゃん、これに魔力を込めてみな」



渡されたリボンに魔力を込めると



「わあ、色が変わった」



「どうだ!」



「何がですか?」



「すげぇだろ!」



『ププッ』


「凄いです」



「それ付けてやるから、なっ」




「分かりました、買いましょう。」



「おおー、ありがてぇ、今袋に入れるから待ってな」



『要るの〜あんなの?』

とナチュルが聞いてきたので


『今ナチュルがしてるイヤリングとヘアピンを組み合わせれば使えると思ったんです』



『へ〜、あのリボンも?』



『アレは要らないですね、ナチュル欲しいですか?』



『いらないわ』



『ですよね』




「おう、にいちゃんお待たせ、ヘアピンは赤、青

緑、白だ、巻き貝とセットな、後リボンも入れておいた」



「では金貨10枚です」



「毎度あり!」



俺は露店で買い物をしてから町長さんの家でみんなと合流した。



「町はどうでしたか?」



「美味しかった」


「デザインはイマイチだったけど商品自体は悪くない物ばかりだったわね」



「活気があってみなさん元気そうで、町はとても明るい雰囲気でしたよ」




「そう、今は争いもなく平和を謳歌しています。

しかし、そうも言っていられなくなるのかも知れません、ユウさん達が首都に手紙を渡し、悪魔と戦う事になってしまえば平和などと言ってられなくなるでしょう」



「はい」



「私達も今のこの平和ん守る為に努力していかねばなりません。

私も冒険者が嫌いと言っている時ではないのかも知れませんね」



「協力出来るところはする、位からでいいと思います」



「ふふ、そうですね。

今日はゆっくり休んでいって下さい。

明日からまた旅に赴くのですから」



「すいません、連日お世話になってしまい」



「賑やかで楽しいですよ、明日からは寂しくなってしまいます」



「帰りにまたラパールに寄りますね」


「それは是非、町中で歓迎致しますわ」



「それは勘弁して下さい」





みんなで食事を楽しみ、今日の出来事や今後の話などをして町長も俺達も楽しい時間が過ぎていく



部屋には俺とクリスとフレイとナチュルがいる



「2人にプレゼントがあるんだ」



「ホント?」


「えっ、何なに」



そう言って俺はイヤリングとヘアピンを渡す

クリスは赤のヘアピン

フレイは青のヘアピン

ナチュルには白のヘアピンを渡してある




「かわいい」


「あ、クリスと同じ柄だ」



「これを付けて魔力を込めると」



俺は双眼鏡に巻き貝のキーホルダーを付けたヤツを見せる



「巻き貝かわいい」


「うわ、ダサ」




くっ、心にダサいという名のナイフが刺さるが、負けないぞ




「私の声が聞こえますか?」




「聞こえる 何で」


「凄い!離れてるのに聞こえるわ」





俺の方もいい感じだ、この巻き貝のキーホルダーから2人の声が聞こえてくる




「これは魔道具屋で売っていた物で、旅の役に立つと思って買いました。

普段は別に付けなくても良いですが、森や山、洞窟などでは着けるようにして下さい」



「普段 着ける」


「私もこれなら着けても邪魔にならないしいいかな」



お、地味に嬉しい。




「クリスにはこれもあげます」




「何これ リボン?」



「魔力を込めてみて下さい」




クリスが魔力をこめると、リボンが青から赤に変わる



「おおー」



「凄いでしょ」



「これだけ?」



「これだけです」



「ありがと」











「後、これをフレイに」


とキラキラと光る宝石の付いた指輪を渡す



「えっ、私にこれを…それって」






「はい、フレイに着けて貰いたくて」







「良いの?私で」






「クリスと迷ったのですが」





「迷ったって、あんた…でも選んでくれて嬉しいわ」








「?、フレイはまだ魔法が使えないので」






「えっ?何でここで魔法の話」






「そのリングには私の魔法が詰まっています。危険な時に放てるようにしてありますので、ここぞという時に使って下さい」




「は?使う」




「そうです、フレイはまだ魔法を使えませんので、その指輪は保険と言ったところでしょうか」




「ほ、保険」




「そうです迷いました、防御の魔法を込めるか、攻撃の魔法を込めるか、やっぱ攻撃は最大の防御って言いますしね」





「ゆ、ゆ」





「?」






「ユウのバカー!!」




突然叫んで出て行ってしまったフレイ

俺はどうして怒ったのか全く分からなかった



「クリス、フレイはどうしたのでしょう?」




「うーん わかんない」



『あんたらウケるんだけど』



しばらくするとフレイは戻って来たが機嫌はあまりよろしくなかった。


渡したい物は渡したし、明日からはまた旅が始まる

その為にもゆっくり寝て明日からまた頑張ろう

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