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サウルス防衛戦 4

フレイには魔力を使い果たし眠ってしまったクリスをサウルスの宿屋に連れて行ってもらい、俺とクロテニさんは先行していたギルマスのゲイルさんとA級冒険者のランドさんを探しに山に入っていった。




山は静かで先程までたくさんのモンスターがいたとは思えないほど静寂に包まれていた。




「まだ気配は感じません。どこまで登ったのでしょう?」




「麓の農家の者の話しでは山からモンスターが来た、

としか聞いていないので、中腹くらいまで行ってしまったかもしれませんね」





「うわぁ、ではもう少し登りますか」




「ええ」




俺とクロテニさんがさらに30分程登った所で

気配察知に反応があった。




「反応ありました。」



「2人は無事ですか!?」




「そうですね、もっと左に登った所に2つ、奥に1つこれはモンスター?」




「行きましょうユウさん」



「ええ」




俺とクロテニさんは反応がある方に走って向かった。




2人は無事で座り込んで何やら話し込んでいる

クロテニさんは2人に話し掛ける




「ゲイルさん、ランド殿」




「おお、クロテニではないか、それと人族の

お主ら持ち場はどうしたのじゃ?」




「ええ、実は…」

と先程の戦いをクロテニさんはゲイルさんとランドさんに話している

もう1つの反応は動いていない…この反応はまさか




「すまんな、まさか町の方でそんな戦いがあったとは、こちらはこちらで放って置けないモンスターが来るんだ、」




周りには既に5匹のドレイクの死体があった

恐らくこれは




「倒しても倒してもこのドレイクは現れるんだ、こいつを放って置けば町にかなりの被害が出るので無視出来ない。

今までの感じだとそろそろ現れるはずだ」




するとモンスターの気配が動きだした




「来たぞ!クロテニ手伝ってくれ、人族の君は下がっておれ」



反応があった場所からドレイクがノシノシとやってきた





「行くぞ!」

ゲイルさんとランドさんがドレイクに向かっていく。




「ユウさん、この剣お借りしても」

とさっき貸した剣の事を聞いてくるクロテニさん




「もちろんです。使って下さい」




クロテニさんもドレイクに向かっていく




『この現象は恐らく例の黒い石なんだろう、他にも黒い石があったなんて、それにここから悪魔が来たみたいだし、悪魔が黒い石を置いたとみて間違いないだろう』




ゲイルさんとランドさん、そしてクロテニさんも加わりドレイクをボコボコにしている。




意外にもドレイクを相手に苦戦している3人

激しく戦い戦闘は勝利、

そして3人が戻って来て話し始める




「おそらくまた1時間ほどすると同じドレイクが現れるだろう。俺とランドがいれば凌げるがずっとという訳にもいかん、どうするか」




3人は深刻そうに悩んでいる




「すいません、少しいいですか?」

と俺はゲイルさんに話し掛ける




「ああ、人族のどうかしたのか?」




「少し前にも同じ様な事がありまして、その原因を私は恐らく知っています」




「「なんだって!!」」




「ここに来る途中に集落がありまして、同じ様にドレイクが現れて困っていたんです、そこで山に原因を突き止める為に山に入ると、これくらいの黒い石がドレイクを生み出していたのです。」




「まさか、ここにもそれがあるというのか?」




「恐らく、ここから少し行った所で同じ反応がありましたので」




「で、ではそこに案内してくれ頼む」




「分かりました、行きましょう」




俺はゲイルさんとランドさんとクロテニさんを連れて、反応があった場所に行ってみる。




少し隠してあったが、穴の中を調べると以前見たのと同じ黒い石が置いてあった。




さっき生み出たばかりなので蠢く物は小さいが、確かに黒く蠢く何かはあるのがわかる




「こ、これは一体!?」

とそれを見て驚く3人




「前に見たものと同じですね、今は小さいですが魔素を吸収してドレイクが作られる様です」




「なんだと、ではこれからずっとドレイクが現れるという事ではないか!」

とランドさんが怒っている




「いや、私に言われても」




「どうせ人族が獣人に攻め込む為に仕掛けた物であろう!」




「何ですって!そんな酷い事を考えるなんて、何処にいるんですか!そいつを止めましょう!」




「何を言っている、どうせお主が仕掛けたのであろう!」




『ねぇ、コイツ殺しちゃってもいい?』

ナチュルたん、ダメですよ…だけど



「えっ!さっきここに来たばかりの私がこんな山奥に?こんな物騒な石を仕掛けたと、

つい先日王都にいた事は王を始め4獣剣の人達も知っています。それなのにあなたはこの石を仕掛けたのは私だとそう仰られるのですね」




「そ、そうだ!そうに違いない」




「お、おい何を言っているランド殿、ユウさんはさっきまで私と共に悪魔と戦って貰っていたんだぞ、

助けてもらっておいて、それにそのドレイクが現れる原因まで教えてもらったのだぞ!

それを仕掛ける訳がないだろう」




「くっ、だが」




「だが?何でしょう?」




「貴様は人族だ!」




「はい。」




「人族の言うことなど信じられぬ!」




「ではこの黒い石がモンスターを生み出して町が襲われるいう話も嘘だと」




「そうだ!そんな事信じられぬ」




「分かりました、ではこれから私は何も言いません

実際に何が起こるか見てみてください。」




「人族に言われなくともそのつもりだ!」




「ユウさん、一体どういうつもりですか?」




「いえ、私の話が信じられないと仰ったので実際に見てもらおうと思っただけです」




「しかし、ドレイクが生まれるのでは?」




「おそらく」




「では先に手を打ったほうが」




「私はそう思います」




「ランド殿は私が説得しますから」




「お願いします」




それからクロテニさんは何度もランドさんに説明していたが「人族が〜、人族の言うことなど〜」と言って話を聞かず時は過ぎ、1時間が経った




「こ、これは」

とゲイルさんとランドさんがそれを見て驚いている

俺が話した事が本当であり、黒く蠢く何かがドレイクになってこちらに歩いて来たのだ




「戦闘準備だランド!これでわかったか!そこの人族の言っている事が本当だと言う事が」




「ぐっ、しかし」




「しかしもカカシもねぇ!受け入れろ!全部現実で本当の事だ」




「解って頂けましたか?私が嘘を言っていないと」

と言いながらドレイクの前に立つ




「ゆ、ユウさん」

「ひ、人族何を」




俺は腰から夜斬りを抜く








「さあ、行こうか」



と夜斬りに話し掛けながらドレイクに向かって走る




ドレイクは俺に掴みかかってくるが俺はそれを躱し懐に入り



「眠って下さい、もう終わらせますから」




「ザンッ!」



刀で斬る音を出し、ドレイクの首を一撃で落とした




「な、ドレイクを一撃で」


「な、なんという攻撃」




「私は何も言ってません、まだ私が嘘をついているとお思いですか?ランドさん?」



「ぐ、ぐぬぅ」



これで文句は言えないだろう、俺はそう思いゲイルさんに話し掛ける。



「ゲイルさん、この黒い石は放っておくと魔素を貯めてまた、ドレイクを生み出すと思います。

この黒い石は早々に処分した方がいいと思います。」



「そ、そうだな。よし俺が壊そう」

とゲイルさんが黒い石に行こうとすると




「俺にやらせれくれ」

とランドさんが言ってきた




「どうやらこの人族の言ってた事は本当のようだが、俺は人族を信用できない。

だからといってこの黒い石は無視出来ない、

だから俺が壊してやる!」




力任せに剣を振り上げ石に向かって振り下ろした。




「ギィィイインー!」




「な、何だと!」



黒い石には障壁が張ってあり攻撃が通らないようだ




「この黒い石には障壁が張ってありますので、それを取り除かないと攻撃は出来ないと思います」




「知っていたのなら何故言わない」

とランドさんが怒りながら言ってくる




「あなたは私の言う事が信じられないのですよね、言ったって信じないじゃないですか、聞かれてもいませんし」




「ぐ、ぐぬ」




「で、どうします?この障壁はおそらく魔法で出来ています、魔法を使わなければ障壁は外せないと思いますが」




「ま、魔法だと!」




「ええ」




「何故貴様がそんな事を知っている!」




「だから言ったでしょう、前にも同じ事があったって」




「前はどうしたんだこんな物を」




「壊しましたよ」




「どうやって!」



「魔法でですけど」




「なっ!」



「私は魔法剣士ですから、魔法も少し使えるんですよ」



「何故言わない!」



「だから言っても信じないのでしょうあなたは」



「ぐ、ぐう」



「ゲイルさん、ですから私がこの黒い石を壊しますが良いですか?」



「あ、ああお願い出来るか」



「分かりました」



俺は近くに寄り魔法解除の魔法を使い障壁を取り除く。

後ろを見るとゲイルさんが頷くので、そのまま石を触り魔法を使うフリをして石を吸収した



「ふぅ、終わりました」



「助かったよ、ありがとうユウ」




「ランドさん」



「な、何だ!」




「あなたは別に間違っているとは思いません。

この獣国に来てからあなたのように人族が信じられないという人ばかりでしたから。」





「そ、それは」




「いえ、本当に気にしないで下さい、きっと前に何かあったのでしょう。

しかし、人族の全員が悪い人では無いと、思ってもらえればそれでいいです。」



「うぐぐ」




「私と旅を共にする3人ですが、私ともう1人女の子も人族ですが、王国の姫なのです。私は田舎の冒険者なので構いませんが、流石に姫さまに私と同じように言われるとあなた方が獣王様に怒られてしまいますからね」




「ひ、姫だと」




「ええ、しかももう1人はあなた方の国よ姫様も一緒です。」




「な、なんだと」




「ですから、私にはいいですが連れに同じ様な事を言ったり何かする様な事があれば私は決して許しません。

このネックレスは獣王様との友好と思っていますが、これを砕いても私の仲間を侮辱するのだけは許しませんから、それを覚えておいて下さいね」




「そ、その首飾りは王家の、まさか人族が」




「少しずつ今のこの認識を変えていきましょう、ゲイルさんも手伝って下さい、クロテニさんも」




「もちろんだ」

「ええ、ユウさん」



ランドさんはまだ納得がいってないようだが、

とりあえず、脅威は去ったので山を降り、町へと戻る。

宿に戻るとフレイもクリスも眠っていた。

俺も疲れたのでスライムに戻り、部屋の隙間で眠るのであった。

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