サウルス防衛戦 2
サウルスのギルドで一悶着があったが、ギルマスであるゲイルさんが常識人虎で助かり、高ランク冒険者が集うギルマスの部屋に案内された。
部屋に入ると10名の冒険者がいた。
男8人の女2人だが、みんなムキムキばかりで暑苦しい
『暑苦しいしいわね、吹っ飛ばす?』
『やめれし』
「ユウ 燃やそ」
「クリスどしたの?」
「獣人ってこんなに暑苦しかったのね、」
「あんたもや」
もう嫌だ、うちの女性陣物騒な子になってもーた
ギルマスのゲイルさんが話し始める
「みんな適当に座ってくれ。会議を始める」
俺達も適当な椅子に座る
「情報を整理しよう、まずモンスターだが確認が取れているのはゴブリン、ホブゴブリン、リザードヘッド、デスビー、スカルヘッドだ」
ゴブリンとホブゴブリンはいつもので、
リザードヘッドはトカゲが二足歩行しているようなモンスターで体長1、5m位、
デスビーは大きな蜂のモンスターで体長1m位
スカルヘッドは骨の顔のワニのようなモンスターで体長2m位
モンスターランクはD〜Bといったところだ。
「こいつらの裏に指揮を執るモンスターがいるかも知れない、俺とA級のランド2人で先行してモンスターの指揮官を探す」
すると熊の獣人が立ち上がり、
「ランドだ、見たことないやつもいるので一応名乗っておく」
こちらを見てランドさんは言って来た。
おれは軽く会釈をしておく
「モンスターは確認出来た数はおよそ30、
ランクは高くないので、一体一体確実に倒して欲しい、指揮を取るのは同じくA級のクロテニだ」
「クロテニだモンスター殲滅の指揮を執るよろしくな」
と黒豹の獣人が挨拶をする
ゲイルさんは残りの冒険者に指示を出す
「D級はゴブリン
C級はホブゴブリン
B級はリザードヘッド
デスビーは飛んでいるので対応出来るもの
スカルヘッドはA級にお願いしたい。
もちろん臨機応変にだ」
「「「おう」」」
俺達はクロテニさんに付いて行き町の外に出てモンスターが来るのを待つ。
クロテニさんの近くにはあまり冒険者がいない、
むしろ皆離れて行動している
「あの〜クロテニさん、私達のパーティはそれぞれランクが違いますので纏まってモンスターを倒していってもいいですか?」
「ん?ああ、もちろんだ。
君は私が怖くないのか?」
と謎な事を聞いてきた
「いえ、特には」
と答えると
「そうか、君達は他所から来たんだね」
「ええ、先程サウルスに来たばかりです」
「そうか、それは災難だったね、僕は見ての通り黒豹の獣人さ、あの有名な4獣剣の黒のお方と同じね」
「くろ?…ああ、ブラッキスさんですか」
「き、君達声が大きいよ、高々C級冒険者如きが4獣剣様の名前を呼ぶなんてって言われてしまうよ」
「そうなんですか、あなたはA級なのですよね?では言われないのでは?」
「僕なんてたまたまさ、あのブラッキス様のような崇高なお方は我が黒豹族の宝だからね」
「宝なんですか」
「そう、4獣剣はいつも武闘会で決められる。
王の側近として王の元をひと時も離れる事なく王を護る誇り高き仕事なのさ」
「…なるほど」
「僕はね憧れているのさ、ブラッキス様を…でも」
「でも?」
「僕の周りはいつも血の雨が降ってしまうんだ」
うおっ、ちょっとだけカッケーって思っちゃったよ
「血の雨ですか」
「いつも戦いになると周りが見えなくなってしまうんだ。獣人の血が僕を止められない、
みんなそれを知っているから近寄らないんだ…」
「なるほど」
話を終えて下を向いてしまうクロテニさん
『それが本当ならおそらくスキルの凶戦士ってやつね』
『バーサーカ的な感じね』
『そう、周りの人全てが敵に見えてしまう厄介なスキル』
『どうにもならないの?』
『そうね、スキルといっても凶戦士化はMPを消費するはず。ということは魔法の肉体強化に近いものかもだから、あなたの「魔法解除」で治るかもね』
『とりあえずこの戦いでクロテニさんが暴れたら使ってみようかな』
『そうしてあげると喜ぶかもね』
そう言ってポッケに戻るナチュルかわええ
「クロテニさんが良かったら一緒に行動しませんか?
僕ならあなたのその能力をどうにか出来るかも知れませんし」
「ええ!」
「元に戻せそうな可能性があるというだけですので、確証はありません、だけど周りの味方に迷惑が掛かるのは問題なので、その方法があるのであれば試してみてもいいのではという感じです」
「君は大丈夫かい?僕はこう見えても一応A級だよ?」
「大丈夫だと思いますよ、前にブラッキスさんとイエスさんとレッドサンさんとも戦った事もありますし」
「き、君は一体」
「はは、旅の冒険者ですよ」
そうして門の外に出て俺達とクロテニさんでサウルス門右からのモンスター防衛戦が始まった。




