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サウルス防衛戦

備前山近くで農家をしている熊の獣人が、ここサウルスに沢山のモンスターが向かって来ると言いに来た事により、ギルドの職員は皆慌てていた。




俺はその話を聞き、宿でダラダラしていたクリスとアクセサリーを物色していたフレイを見つけ出し、説明をして戦闘準備をしてギルドに向かった。




ギルドの室内はピリピリしており、集まった高ランクの冒険者達は職員と話したり、周りの冒険者と真面目に話し合っていた。




俺達も近くにいた職員さんに話を聞く



「備前山から来るモンスターの種類と数は分かりますか?」



「あなた達も冒険者?女性2人とあなただけですか?」

と訝しげに言ってくる女性職員




「ええ、私はC級でこの子はB級です。

でモンスターの種類は?」




「あの〜報酬目当てで嘘ついてもすぐ分かりますよ」

とこちらの質問に全く答えてくれない職員




「ではこれで良いですか?」

とギルドカードを俺とクリスが見せる






「本当にBとC級…」


「分かって頂けましたか?

では情報を貰えますか?」



とようやくな話が出来ると思って安心したその時

後ろから




「おう、どうした?サリー困ってんのか?」

とムキムキの狼の獣人が話に割り込んできた



「い、いえ、大丈夫ですよマッシュさん。

この人達のランクを確認していただけですから」



「あ〜、こんなおっさんどうせEとかだろ?

今回の防衛戦はD以上のはずだぜ、引っ込んでな」



「いえ、それがC級でして」



「C級〜こんなおっさんが俺と同じだぁ〜

おい!おっさんどういう事だ!」

と何故かキレ始めた狼野郎



「あの〜、そんなポンポン情報流されると困るのですが」と職員に小言を言うと



「あ、すいません、つい」



「おい!おっさん話してるのはこっちだぞ!」

と何故か怒り狂っている狼野郎



『ねぇ、ムカつくからここら辺一帯吹っ飛ばしていいかしらユウ』


「ねぇ、コイツらぶっ飛ばしていいかしらユウ」


「ユウ 暴れる?」



と物騒な事を言い始めた女性陣




「カタカタカタカタ」

と腰の刀も震え出した



『おい夜斬りお前もか!』





「まあまあ、皆さん落ち着いて下さい。

私はここら辺の住民ではありません。ですから知らないのも無理はありません。」



「そんな事は関係ねぇ!てめぇみてえなおっさんが俺と同じランクだってのがおかしいって言ってんだよ!」




「それは私に言ってるんですか?」



「当たり前だろ?アホかおっさん」



「このギルドカードはギルドが発行している物ですよ、ランクを決めるのもギルドだ。なのに私に言われても困ります。

文句があるならギルドの人に言ってください」


と言ってその場から立ち去ろうとすると



「おいおい!てめぇこのまま帰れると思ってんのか!おっさん」

とまだ絡んでくる狼



「マッチョさんでしたか?あなた今から何が起こるか分かってます?

そんな事してる暇があるなら少しでも防衛の準備な時間を使った方がいいのではないですか?」



「いい度胸だおっさん!俺はマッシュだ!

モンスターを駆逐する前にてめぇから駆逐してやるよ!」




「はあ〜分かってます?この騒ぎの原因は全てあなたですからね」

と他人事のようにしている職員に話し掛ける



「えっ!私?」



「当たり前じゃないですか、最初から疑わずギルドカードを提示させて、情報を伏せていれば何も起こらずに済んだと思います。

あなたが勝手に私達を見た目で判断して疑い、他の冒険者に情報を漏らした結果が今なのですよ。

私は別に怒ってはいませんが、反省はして欲しいですね、不愉快ですから」

と少し説教じみた事を言うと職員は泣きそうになっていた



「てめぇ!サリーを泣かせるなんて上等だよ!」

と殴り掛かってきたマッチョ




面倒な事になったと思いながら、マッチョの攻撃を躱す



「てめぇ躱すんじゃねぇ!」



「あなた方は何故その力を迫り来る敵に向けられないのか、不思議でしょうがないです」




「何を訳の分からん事をベラベラと!」



と今度は噛み付いてくる

その噛み付いて来る頭に手を乗せて、その勢いを利用してジャンプで躱すと、マッチョは後ろのテーブルに派手に突っ込んでしまった



「こんな狭い所で攻撃してくるからですよ。」



瓦礫となったテーブルをどかしながらマッチョは睨んでくる



「てんめぇ〜舐め腐りやがって!!」



と全力で突っ込んでくるマッチョ

面倒なので凍らせようしたがその体当たりは届く事は無かった



「てめぇら!何やってんだ!!」



部屋中に響き渡る大声

奥にいたデカイ虎の獣人が凄い剣幕でこちらに寄ってきた




『何かデジャヴだな』



『どったのユウ?』



『いや、前も同じ事があったからさ』



『もうこんな国滅ぼしちゃおうよ』



『物騒な事言わないの』

と言ってナチュルをポッケにしまう




ノシノシとこちらに寄ってくる大虎

俺達の前に来てこちらを睨む




「てめぇはマッシュか、なんでお前はいつも問題を起こすんだ!

後、お前は見た事がねぇな、何者だ?」




「あなたこそどちら様ですか?急に出てきてお前は誰だ?はないのではないですか」


すると大虎は笑い出した



「グワーハッハッハ、確かにそうだ済まんな

俺はここのギルドマスターをしているゲイルバッハだ

ゲイルと呼べばいい」

と話が通じる大虎のようだ



「私はC級の冒険者をしていますモリタ ユウと申します。」



「そうかユウだな、でこの騒ぎは何なんだ?

お前ら分かってるのか?これからモンスターの大群が来るって時に」



「ええ、全てはそこの職員さんに聞いて下さい。

私達が言うよりも同じギルドの人の話の方が信じられるでしょうし」

と先程の職員さんに話を振る




「えっ!私?」



「てめぇまたサリーを困らせやがって!」



「ギルドで働く職員が上司に説明も出来ない訳がないでしょう、あなたは黙ってて下さい。話がややこしくなりますから」

と狼を黙らせる



「てめぇ、絶対ぶっ殺してやる」

と怒りが収まらない狼



「黙ってろマッシュ、で?どうなんだ?」

と職員に説明させるギルマス




「じ、実は…」

と涙ぐみながら説明していく職員の女性

俺とマッチョは黙ってそれを聞いている




そうか、とギルマスは俺の近くに寄って来て




「ユウよ済まなかった。」


と大きな大虎が俺に頭を下げてきた。



「なっ!ギルマス!何でそんなやつに頭下げるんだよ」

とマッチョが言って来たところを



「このバカヤローが!」

とギルマスがマッチョをぶん殴った



「グハァー!!」

と吹っ飛んでいき壁に突き刺さったマッチョ



「ひぃ!」

と職員は震え上がる



「こんなもん誰がどうみてもてめぇらが悪いじゃねーか!

ユウはこの町に来て間もないってのに防衛に参加してくれるっつうのに貴様らは下らない事で無駄に時間使いやがって

おいサリー、てめぇは降格だ、明日からモンスター買い取り業務につけ」



「ええ!何故ですか?」



「分からねぇのか?この騒ぎの原因は全部てめぇだからだよ。

最初からカードの提示で済む話をそれを怠り、あろう事かユウの情報を他の奴に漏らす。

ギルドが冒険者を守らねぇで誰が冒険者を守るんだバカヤロー!」



泣きだし座り込んでしまった職員




「済まなかったなユウ、嫌な思いをさせちまった」




「い、いえ。てっきりリンシャンのギルドと同じ扱いになると思ってましたので」



「あーあそこは実力主義の奴らばかりだからな」



「ここは違うのですか?」



「ここは、というより俺は(・・・)が正しいな」



「と言いますと?」



「俺達獣人は力こそ全てっていうのはリンシャンで経験したと思う。

俺もそうだったがそれだけじゃないって思ってるんだよ」



「なるほど」



「まっ、とにかく済まなかった。

出来れば急いで防衛の準備に取り掛かりたい。

手伝ってくれるかユウ?」




後ろを見ると渋々だが頷いてくれたクリスとフレイ

2人を確認してから




「お力になれるのであれば」



「よろしく頼む」



と大虎とガッチリ握手をする俺




「こっちに来てくれ、既に他の奴らは集まっている」



「あのマッチョはいいんですか?彼もC級と言ってましたが」



「いいんだアイツは、いつも問題ばかり起こすしな

それよりもう時間がない。行こう」




俺達は高ランクの冒険者が集うギルマスの部屋に向かうのだった。

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