荒野にて
俺達は危なげながらもデススコーピオンとゴーレムを倒すことが出来た。
そしてここはかなりの経験値を貰える場所のようだ
その話を2人にして、どうするか相談してする
「ユウ やりたい 任せる」
「私はちょっとここは辛いかな、攻撃が槍だけってのが役に立ちそうもない。
魔法を覚えてからならいいと思うんだけど」
そうだ、俺も剣を弾かれるくらい硬いのだ。
フレイの言うことはもっともである。
俺は魔法も使えるし、クリスも魔法だからいいが、フレイは槍のみなのだ。ここでは辛いだろう。
これからまだまだ時間はあるのだ、焦る事はない。
今から向かっているのは魔術大国
きっとフレイが魔法を使えるようになる為の何かがあると思うし、それからでも遅くはない。
「では最初の予定通り、ここを早めに抜けて先を急ぎましょう。」
今日の内に荒野を抜けたがったが悪路のせいで思ってたより進めず、今夜は荒野の岩の上にテントを張り魔法で周りを岩で囲み夜を過ごす事にした。
慣れない悪路と戦闘で疲れたのかクリスとフレイはぐっすりと眠っている。
俺は見張りをしながらテントの上で元の姿に戻り夜の荒野を眺めていた。
『あんたらって結構強いのね』
ひらひらとナチュルが俺の方に飛んできた
「以前戦った悪魔の魔法をラーニングして覚えた魔法を使って何とかやってますよ」
『ふーん、そうなんだ。あのちっちゃい子とかきっと強くなりそう』
「言っておきますよ」
岩の下を見るとゴーレムが2体ウロウロとしている
「ナチュルってあのゴーレム倒せるの?」
『ああ、あの岩の塊?チョロいわ』
「ふーん?結構硬いけどどうやって倒すの」
『あんなの魔法で1発よ』
「ふーん」
俺は疑いの目でナチュルを見る
『あ、あんた信じてないわね、本当にあんなの1発なんだからね』
「結構硬かったですよ、あれ」
『それはあんたのレベルが低いからでしょ?一体幾つなのレベル』
俺はナチュルに言われて久々に自分のステータスを見る
今の俺のステータスは
種族 スライム
名前 守田 優
職業 魔法剣士
LV 29
HP 421
MP 1379
力 245
守 201
早 257
魔力 290
魔法 雷術 回復術 土魔術 闇魔術 死霊魔術 氷魔術 催眠魔術
スキル 【槍術】【刀剣術】【暗殺術】【MP増大(特大)】【HP自動回復】【状態異常無効】【変異】【変体】【念話】【魔力操作】【肉体強化】 【魔法解除】
【纏】【障壁】【魔素召喚】【魔糸】
『おおー!久々に見たけど強くてなったなオレ』
もうすぐ30になるし、俺が強いのか聞いてみよう。
「ねぇ、ナチュル俺はレベルが29なんだけど、コレって強いの?」
『えっ?』
「何?」
『ごめん聞こえなかった?229って言った?』
「29だけど?」
『うそ?マジで?』
「マジです」
『に、に、29〜〜!!
たった29なの!?マジで?
えっ!ビックリなんだけど?本当に?』
『このチビっこ腹立つわ、パンツ覗いちゃろーか』
「低いのですか?」
『いやいや、低すぎ、マジウケる
そんなんで上位悪魔と戦うとか無謀だから!』
「マジですか?」
『だってあいつら悪魔ってみんな100は超えてるハズよ、特に上位悪魔なんて200位じゃないの?』
『ま、マジか、最高で99って思ってたわオレ
やっべー、グリムードとか手加減してくれてたのかな』
「そうですか…」
と俺はかなり落ち込んでしまった
『でもあんた達大したもんよね、ここのモンスターって大体レベル50位だから29のあんたなんて速攻でペチャンコにされるはずなのにね』
「えっ?そんなに強いのここのモンスター達!」
『そうよ、下のゴーレムも…えと52と57ね』
「えっ!?ナチュル分かるの?相手のレベル?」
『見えるわよ失礼ね、あんたも精霊眼持ってるんだから見えるでしょ?』
「いえ、全く」
『ユウって変わってるわね』
「見た目ですか?」
『ププッ、それもだけど全部よ』
「しかし、みんなレベル高いのですね、ナチュルもレベル高いんですか?」
『私達精霊はレベルなんて無いわ、存在自体が稀だもの。何年も生きているし、色々な戦いもあったから…
レベルで表すとしたら2000は超えてると思うわ』
「うっそだー」
『本当だって、下にいるゴーレムなんて私からしたらハナクソよ』
「こら、女の子がハナクソとか言ったらメッ!」
『とにかく見てなさい』
そう言ってゴーレムに向かってヒラヒラと飛んで行ったナチュル
『大丈夫かな』
俺はいつでも行けるように身構えておく
ヒラヒラとゴーレムの近くに降りたナチュルは
『さ、岩の塊達相手が悪かったわね。』
と言って目をちょっと見開き小声で言った
「水の牢獄」
するとゴーレム達を包み込むように水が纏わりつき、
水の大きなボールが2つ出来上がる
水の玉の中ではとてつもない水流が起こっており、ゴーレムの姿は見当たらなくなってしまった
「な、なんじゃー、今のは?魔法なの?凄ー!」
『どう?ちょっとは信じる気になったかしら』
「す、すげーなナチュル!もしかしてさっきまでの話って全部ホントなの?ですか」
俺はビビって敬語になってしまう
『もちろん本当よ、それとその気持ち悪い喋り方ナシね。次言ったらさっきのあんたに使うからね』
「わかったよナチュル、今まで通りって事ね」
『そう、それでいいの』
「それにしても今のは魔法?魔力が見えなかったけど」
『あれはね精霊魔法っていうの。
私は精霊だし、自然を司る精霊だから、自然にある水を呼んで現象を起こす魔法。』
「呼ぶ?」
『そう、私は精霊、全ての現象は私を通して行われるの』
『うん。何言ってるかサッパリだが、ナチュルは本当の事を言っている。これだけはわかる』
「すごいんだねナチュルは」
『そうよ』
と言って腕を腰に当て胸を張る
「そういえば、ナチュルは俺のレベルは見えないの?」
『そうなのよ、他の子は見えるんだけどあんただけ何故か見えないのよね、精霊眼のせいかしらね』
そんな事全く気にしていないかのように俺の周りをパタパタも飛び回るナチュル
「俺も強くなれるかな」
とナチュルに聞くと
『大丈夫よ、私がついてるし』
と心強い言葉をくれるナチュル
「これからもよろしくねナチュル」
『ま、あんたが居なくなるまで一緒に居てあげるからね』
俺達はテントの上に戻り気配察知を使いながら夜を明かした。
ナチュルの強さを見せる回でした
久々にステータスも出したかったので




