表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
81/172

精霊の森

俺達は山を下り集落へ戻ってきた。

すると集落の村長が寄ってきて


「ど、どうでしたか?」

と聞いてきたので山の中でも話をした。



「そ、そんな物が山の中に」



「ええ、ですがその後も色々と探してみましたが、他には無かったと思いますので、とりあえずは安心して下さい

。」



そう村長に話すと安心しているようだった。


お礼と言って小袋を渡してくる。




中は確認せずにありがとうございますと言って小袋を貰う。冒険者である以上無報酬だと、他の冒険者の人達に迷惑が掛かってしまうからだ。

俺達は集落を抜け次の目的地であるサウルスと言う町に向かって旅を続ける。






俺達はフレイのスピードが上がり、クリスも足が速くなったので、とてもスピードが早い旅である。

集落を出て1時間くらいだが、もう集落は見えない。




そして深い森へと足を運ぶのであった。




山もそうだったが、森もとても気配が多い。

まともに気配察知を使うと頭がパンクしそうになる。

ある程度大きな気配以外は気配を無視しながら森を進む。



『森は落ち着くな、やっぱ森に居たせいなのかな』



「何変な顔してるのよユウ」


とフレイが俺の顔を覗き込み言ってきた




「いえ、田舎の事を思い出してまして、

そんなに変な顔してました?」

と聞くと



「なんか、スライムみたいなヘニョ〜って顔をしてたわよ、」


「ユウ スライム かわいい」





『バレてーら』



「ははは、スライムですか、参ったな」




「「スライム〜」」




俺達の旅は賑やかだ、だが貴様らは知らぬ俺は本当にスライムなのだってことをな!

うわーはっはっはっは







「さ、行きますよ」



「「は〜い」」



『本当に素直で可愛い人達だ、この関係を守るためにも、絶対にキミらを護ってみせる』




森に入りしばらく歩くと辺りは暗くなり、森の木々が光を遮るので真っ暗になる。



「この辺でキャンプしましょう。いい場所を探しましょう」



「「は〜い」」



適当に探し近くに水場がないか探す。


森はとても静かだ、耳を澄ませれば水が流れている音が…



「うん、聞こえない」



近くに水場はないようだ。

そうなると岩の隙間や木々の間にキャンプしたい。



すると大きな木があり、そこの近くには動物やモンスターの気配もなくキャンプには適した場所を発見したのでそこにテントを張る。



焚き木をして簡単な料理をする。



フレイさんは山での狩りが好きなので、動物を狩ってきてもらい、クリスは食器を並べたりとお手伝いをしてくれた。



フレイさんがイノシシを狩って来たので、その肉を使って鍋にする。

山に生えていたキノコや葉を鍋に入れ、適当に調味料を入れて完成。

これぞ男料理!という感じだが、意外にもこの女子達の反応がすこぶる良い



「美味しい ユウ 料理人」


「悔しいけどあんたが作る料理はとっても美味しいわ。ありがとユウ」




『そういえば最近フレイが俺の名前を呼ぶようになった。マフラーをあげてから位かな?

好感度が上がったのかもしれない。』



「どういたしまして、まだたくさんありますのでゆっくり食べて下さいね、明日も結構歩きますので」



「「は〜い」」




テントではクリスとフレイが眠っている。

俺はテントの横でスライムの姿に戻り隙間で寝ていると







『フフフフフ』



と笑い声が聞こえた。


目が覚め辺りを見るが、光が飛んでいるだけでモンスターの気配や動物の気配はない



気のせいかな?と思いまた寝ようとすると




『フフフフフ』


とまた笑い声が聞こえる



あの小さい光が笑っているようだ



俺は光に向かって話しかける



「何を笑っているのですか?」



反応はない、光が笑うとかないか

と思っていたら他の光も集まってきた



おおおお〜!



小さい光だが、集まると結構な光になる




『あのねあのね、あのスライム君喋ったんだよ』

『うそだースライムが喋るなんて〜』

『ほんとだもん、みててね〜』



すると1つの小さな光がこちらに寄ってくる



『ねぇねぇ、スライムさんお話しましょ』



「ええ、それは構いませんが」

と言うと



『うわ〜ほんとだ〜スライムが喋った〜』

『ね、凄いでしょ〜』

『なんでなんで〜』


と夜中なのに騒ぎ出す光達



「もう遅いので静かにお話しましょうね」

と俺はテントの中に気を使うと



『私達の声なんて聞こえないよ〜』

『知らないの〜スライム君喋れるのに知らないんだ〜』

『そもそもなんで見えてるの〜』





と、どうやらこの光は見えないし聞こえないらしい



すると大きな光がこちらにやってきた





『うわ〜精霊様だ〜』

『スライム君とお話したから怒られちゃうのかな〜』

『逃げよ〜』



すると小さな光達が散っていってしまい、大きな光が俺の前に現れた。







『あなたはスライムなのですよね』



「ええ、まあそうですね」




『ほ、本当に話が出来るのですね』



「ええ、まあ一応」



『コホン、ではこの精霊の森に何のようがあった来られたのですか?』



「え?この場所って精霊の森だったのですね、すいません、全然知りませんでした。」



『ええ、ではあなた方はここを乱す為に来たのではないと思ってよろしいのですね』



「はい、今日はここでキャンプをしてしまいましたが、明日には移動する予定ですし」



『そうですか、では今日はここにいる事を認めますね』



「あ、ありがとうございます。」







『ところで、あなたはスライムなのですよね?』




「ええ、まあ、人の心を持つスライムといった所です」






『ブフゥ!人の心を持つですか?』






『今この光ワロタな』



「ええ、人の心を持っております」



『クっ!ではあなた達は何処に向かっておられるのですか?』





『またワロタ、この光』


「ええ、この先にあるサウルスという町へ向かっていて、最終的に魔導王国に行く予定です。」



『魔導王国ですか』

と光の声のトーンが低くなる




「ええ、実は」

と俺は何故か今まで話を光にした。

光は静かに聴いてくれて、逃げた小さな光達も戻ってきて俺の話を聞いてくれているようだ



『なるほど、上位悪魔とは…そんな事が』



「ですから人族が狙われてもいいように、そこに向かって手紙を渡す旅をしている所だったのです。」




『そうでしたか…』



「?」




『あなたになら良さそうですね』




「何がですか?」




すると光がもっと輝きだした、

光が人の形を作り上げていく




「ま、眩しい〜」

と目を閉じてしまった俺氏(目は…あるのだ)




『もういいですよ』



俺は光に言われそーっと目を開ける

そこには俺より小さい妖精さんが空を飛んでいた





「あ、あ、あ、」





『ふっふふ〜驚いてるわね〜、そう私は』



「俺よりちっちゃい!!」






『そっちかい!』

と持っていたハリセンで叩かれた俺



「すいません、取り乱しました、そのハリセンは何処で?」



『ハリセンの話はいいのよ!、それより私のこの姿見て何とも思わない訳?』




そう言われてマジマジと見る。

緑の光輝く髪に白い服を着た妖精。

顔はとっても可愛らしくて背中に透明な羽がパタパタしているのがわかる



「はい。とっても可愛いと思います」




『いやいや、そうじゃなくてさ、そうなんだけどね』



「どっちやねん」




『私はね太古より存在している精霊、

人族は私の姿を見るなり逃げ出すか捕らえようとする』




「へぇ〜、可愛いですもんね」



『そうなのよ、私って可愛いからカゴに入れて持ち歩きたくなっちゃうのよねって、違うから!』

とまたハリセンで叩かれた




「でも姿が見える人なんているんですね」



『大昔はね、人族も精霊眼を持つ者もいたって事よね』



「なるほど」



『で、あなたは私のこの姿を見ても何とも思わないのかしら』

と空中でクルクルと回りだす。』



クルクルと目の前を通り過ぎる、白いワンピースの裾がピラピラしている



「パンツ見えそう?」



「パシッ」

とハリセンの音が響いた




『どこ見てんのよ変態!

違う!私を見て、精霊を見てどう思うかって聞いてんのよ』



「え、いや可愛いとしか思えないですけど」




『はあ〜あんたね、もういいわ、そういう事にしておいてあげる』



「えっと、ありがとうございます。

じゃあ私はこれで失礼しますね」

と言って去ろうとすると



『ちょちょちょ!ちょい待ち〜!えっ!何で?

何で私の姿まで見て何とも思わないのよ、このスライム!』





『ヤバい。だんだんウザくなってきたこの精霊』



「いえ、ですからとても可愛らしいお姿だと思いますよ。」





『あ〜もう!あんた上位悪魔と戦うんでしょ!

だったら私の力が必要なんじゃないの!』



「えっ?あなた戦えるのですか?」



『えっ?知らないの?精霊よ私、戦えるに決まってるじゃない』



「あ、すいません。この世界の事全然知らなくて」



『この世界?あんた何者なの?』




「なんかもう帰ってくれなさそうだし、俺はエルさん(竜)に話した内容と同じ事をこの精霊にも話した。」








『うそ、異世界?だからスライムなのに話せる』



「ええ、ですから私は自分が生きる為に強くなりたくて色々としている内にこの状況になったんですよ」



『だから私の姿を見ても何も思わないのね』



「いえ、ですからとても可愛いとは思いますよ」



『そうじゃないの。精霊とは自然を司る自然の力を持つ唯一の存在。

そんな精霊を見たら普通は利用したり捕らえようとするのが普通なのよ』



「自然ですか?」




『ええ、精霊魔法っていってね空気に含まれる魔素を利用して放つ強力な魔法』





「へぇ〜」




『いやいや、へぇ〜って私の魔法があれば上位悪魔でもきっと勝てるようになるわよ』




「前に戦った時も絶対に勝てないとは思いませんでしたし、今日もレベルが上がって少しずつ強くなっています。

私の理由であなたにしたくもない戦いを強要なんて出来ません。

ここにいる人たちはそれぞれ理由があって一緒に旅をしています。

だから精霊さん、ここにお邪魔してしまった事は申し訳ないと思っていますが、決して悪魔と戦ってと言いに来たわけではありませんので、今までのようにしていて下さい。」




俺の話を聞いた精霊は





『あなた合格ね!』



「はい?」




『滅多にないのよ、私が合格を出すことなんて』



「それはありがとうございます。」




『今日から私があなたを護ってあげるわ』




なんか話が進んでる〜

「い、いえ、そんなの悪いですし」



『いいのよ!精霊である私があなたを気に入ったの!』




あ、これ断れないやつや


「で、ではあなたも私達の旅に付いてくると?」



『そうよ!』



「はぁー、分かりました。ではよろしくお願いしますね。私はユウと言います。あなたの事はなんとお呼びすれば?」





『私は精霊よ名前なんて無いわ』




「そんなの淋しいじゃないですか、あなたは自然の力を使えるんですよね、でしたら

「ナチュル」私はあなたをナチュルと呼びたいですが良いですか?」






『ナチュル…』



ヤベ、嫌だったかな?

「ダメでしたか?」





『ううん、私は今日からナチュル!そう呼んで』



「分かりましたナチュル」



『よろしくねユウ』



俺はみんなが寝ている間にまた仲間が増えたのであった。しかも俺以外見えないし聞こえない特殊な仲間が



その時は気付かなかった。実はもう1人仲間がいた事に

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ