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魔術大国への旅 3

俺は王様とその場にいたイエスさんとブレスさんに言いたい事を伝えた後、町で神様にお供えするお菓子を買ってから教会戻った。




教会の前ではしゃぐ2人を見つけホッとする。




「戻りましたー」



「遅いー!結構待ったんだからねー!」


「おかえり ユウ」




「すいません、ちょっと話混んでしまって、

それよりフレイさんどうでした?」



「ムフフ〜気になるでしょう〜、教えて欲しい〜?」




『なんだろう、全然イライラしない。』

「そうですね、気になります」




「そっかそっか〜、ん〜でもどうしようかしら〜」


「フレイは〈魔獣士〉だって 喜んでた」

とクリスが俺に教えてくれた。




「!っ クリスちゃんどうして言っちゃうのよ〜!」


「あ、ごめ 長くなりそう 予感」




「んもー」


「ごめ」




と言ってバタバタと追いかけあっこするクリスとフレイ


『いつの間にこんなに仲良くなったのだろう?』




「いつの間にか随分と仲良くなりましたね」

と俺が2人に言うと




「同じ姫同士で気が合うのかもね」


「そうかも」


と本当に仲良くなったようだ。





「ではフレイさんは魔獣士で、クリスさんが大魔導士

で私が魔法剣士です。

それぞれの戦い方があると思うので、皆さんで力を合わせて戦って行きましょう。」



「クリスちゃんの大魔導士とか、ちょー強そう

んで、あんたの魔法剣士って何なわけ?聞いたことも無いんだけど」




「神さまが決めてくれたんですよ(ノリで)」




「ま、あんたの戦いは何度も見たし、なかなかやれるのは知ってるしね。

でも勘違いしないでよね、別にあんたの事を認めた訳じゃないんだからね」




「ええ、これから少しずつお互いを知っていきましょう。」




「分かったわ、とりあえずよろしくね」




それから教会を出て、次は武器屋に向かった。



武器屋は帝国の武器と違い、ここでは主にモンスターの素材を活かした装備品が多い、その中で目を惹く武器があった。




それは店の奥にひっそりと置いてあり、売り物からはみ出た物のようだが




「すいません、あそこに置いてあるのは商品なんですか?」と近くにいる店主に聞くと




「あ〜あれはウチじゃ売れないんだよ。

何でもこれを売りに来た行商人は、珍しいのが手に入った。もう2度と手に入らないかもしれない。とか言ってたから買ってはみたが…見てみろ」




鞘から抜くと黒光りする見事な刀身。

これは刀だ。



「これ薄いだろ。そして片方にしか刃がない。

我々獣人は力こそ全てだ。こんな武器はすぐに折れちまう。

さらに何故かこれを持つと疲れちまうしって兄さん平気そうだな?」




「ええ、そうですね、これとよく似た武器を持っていますし」



「おおう!そうなのか!じゃあそれ買ってくれねーか?仕入れ値でいい、いやもっと安くしてやるから

処分に困ってたんだ」




「因みにおいくらでしょう?」



「入り値が金貨で7だったから、5でいい。どうだ」




「良いのですか?7でなくて。」


「もう、2年もここで眠ってる。たまに磨いたりしてるから切れ味は落ちてないと思うが、あまりにも扱い辛いのさ」




「そういう事でしたら5枚で貰います。」



「ありがとなそれと、これも行商人が言ってたんだが、そいつには名があるらしい。」




「武器にですか?」



「そうだ。心を込めて作ったヤツが付けたのかはわからねぇが、そいつは「夜斬り」なんて物騒な名前が付いてるんだと」




「夜斬りですか」



キィィンと刀身が少し反応した気がした。




「まあ、あんたが使えると思ったら使ってみてやってくれ」



「分かりました。ではこれを」

と言って金貨5枚渡す。




「毎度あり」




「あの、この娘にあう武器も見繕ってくれませんか?」

とフレイを指差す




「あ〜ん、フレイじゃねーか?、オメェが仲間と来るなんてな、珍しい」




「あーもう、うるさいな武器なら適当に選ぶからいいもん」



「フレイさん、武器もそうですがその道の専門家の人の意見を取り入れるのはとても良いと思いますよ。

自分には知らない事とかも色々あると思いますし」



「まあ、あんたがどうしてもって言うなら、別に決めさせてあげても良いけど…」




「店主どうでしょうか?」




「オメェ、よくこの跳ねっ返りを躾けたな、

今までこいつは自分で勝手に武器を選んでたからな、自分に合ったとかは分からんだろう。」




「うるさいわね」




「それで?フレイはどんな風に戦いたいんだ?」




「そうね、魔獣士って職業にもなったし、色々な戦いかたをしたいわ」




「ま、魔獣士だって!オメェ先先代の獣王様が魔獣士だったって話だぜ、スゲェなフレイ」




「あら、そうなの?知らなかった」



「先先代の獣王様は凄かったんだぜ、体から風が吹いてな矢は届かないし、近くの敵は吹っ飛んでいくし」




「今度パパに聞いてみるわ」



「そんなオメェにはこの槍が合ってると思うぜ。」



と見せてきたのは持ち手が鋼鉄で槍の穂先が何かの爪を鋭くしてあるモンスター素材の武器だ。



「あら、カッコイイじゃない。なんの素材?これ」




「これはなストームドラゴンの大爪だ」




「ド、ドラゴン!?」


『何か聞いた事あるドラゴンだな』




「ストームドラゴンってのはいつも風を纏っていてな、矢も当たらんし攻撃しても通らない。

ドラゴンの中でも倒しにくいモンスターの素材を使った特別製の槍だ。」




「ちょっと持たせて貰ったらフレイ」




「そうね、そうさせて貰おうかしら」




ストームドラゴンの槍を装備するフレイ

するとフレイから魔力を吸収して槍に風が纏った




「おおー凄いですね、この武器」

俺はそれを見て絶賛するが、当の本人は余裕がなく足がプルプルしてる




「も、もうダメ」とフレイは槍を手放ししゃがみ込む。




「ふむ、まだこの槍を扱うには足りんようだな」

と武器屋の店主は残念そうだ。




「今日職業を決めたばかりで、レベルが上がったら使えるようになるかも知れません。

フレイさんはどうしたいですか?」




「この武器にするわ!すっごい疲れたけど魔力を流さなければ普通に使えるだろうし、アレは切り札として使えばいいと思うの」




『実はこの娘アホっぽく見えるが、結構頭いいのかも』



「それじゃコレにするかい?」




「ええ、幾らなの?」




「金貨で15枚だな」




「帰るわ」




「だわな」




「ちょ、ちょっと待って下さい。何ですか今のやり取り、フレイも結論早すぎるですよ」



「だって金貨15枚なんて払える訳ないじゃない!

私まだランクDだし、こんな高いと思わなかったわよ」




「あ〜、そうですよね、普通はそんな感じですもね」




「何?その変な言い方」



「いえね、本当おかしいのですよ、私の周りが

人助けして貰ったお金、倒したモンスターの素材の売値、ちょっと手紙渡しただけの報酬」




「ちょっとあんたが何言ってるか分からなんだけど」




「とにかく、その武器は私が買ってあげます。

はいコレ金貨15枚です。」




「えっ!えっ!!買っちゃうのこの武器」




「そうです。これから危険な旅に行くのです。買える時にキチンとした装備は大事ですから」




「えっ、でも私お金無いんだけど…」




「フレイさんはもう私達のパーティの仲間なんですよ、これはそのお祝いとして差し上げますので、大事に使って下さいね」




「そ、そこまで言うなら貰って上げても良いけど」



と店主に渡された武器を持ちとても嬉しそうなフレイさん




「フレイ 良かったね」



「うん。クリスもありがとう」



「頑張ろね」



クリスに合いそうな武器は見つからず、ここの買い物は終わり、次は防具店に向かう。






とりあえず新しく手に入れた「夜斬り」は腰に差し、フレイの槍は無限ポーチに入れた。




防具店も同じ様にモンスターの素材を使った防具がたくさんあり、そこの店主に見繕ってもらい新しい装備を整えた。



俺とフレイは動き回れる様に軽めの硬い皮を使った防具を、クリスは魔力増強の効果のあるモンスターの素材を使ったマントをそれぞれ購入して、俺達はこれから魔術大国に向かうのであった。

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