青飛山 2
ガラリと変わった山の景色
変わったのは景色だけでなく、辺りにいるモンスターも違うようで、空を飛ぶモンスターや、岩をモシャモシャ食べているでっかいトカゲみたいなのもいる。
「ギルさんまだ半分ですよ、なんか一気に変わりましたよね」
「ええこれは大変そうです。」
しかし、時間は掛けたくないのでモンスターを排除しながら向かうしかない。
「行きます!」
岩をモシャモシャ食べているトカゲみたいなモンスターは確かデローニョ。こいつは体内に岩を溜め込み相手に岩の塊を吐き出してくる、厄介なモンスターのはず
「ライ」
俺はこちらに気付いていないデローニョに雷術を放つ
デローニョはブスブスと黒焦げになりながらも口を開け俺に岩を吐き出してくる
俺はその岩の塊を躱しデローニョの懐に入り剣で切り裂く、
「ガギィン!」
皮膚は固く岩の様だがキズは付いた
「硬った!」
俺は思わず悪態をついた。デローニョは魔法によるダメージと剣撃でフラフラだが、未だに闘志は衰えていない。
ゴロロロロロロロ!!
デローニョは体内にある岩を連続で吐いてくる
さっきより小さめだがスピードが速い、
俺は全ての岩を躱したり剣で弾いたりしてデローニョの連続攻撃をなんとか凌ぐ
岩のストックが無くなったのか攻撃がやんだ。
チャンス!と思い俺はデローニョに駆け出す
デローニョは背中を向けて逃げ出そうとするが
「知らなかったのか、俺からは逃げられないんだぜ」
と訳の分からん言葉を発しながらデローニョの弱点の喉に剣を突き刺す。
ウゴロロロロォー
と断末魔を上げてデローニョは絶命した。
岩の陰にクリスを下ろし、弓を構えるギルさんに戦いの終わりを告げ先を急ぐ。
やっと頂上が見えてきた。
まだまだ距離はあるがゴールが見えると安心感が凄い。
「ギルさん、後少しです頑張りましょう」
「はい!」
草や枝を剣でなぎ払い、崖は魔法で階段を作ったりで登山とは言えないが、とにかくもう少しで頂上だ。
また崖があったのでその崖を登ると、少し緑がある場所になる。そこを抜ければ頂上だ、ここは木がたくさん生えていて、歩きにくいと思っていたら、木の裏から赤い目が光る。細い枝の様な物がこちらにブオンと音を立てながら襲ってきた
「ロックウォール!」
目の前に岩の壁が出来、そこに枝がガゴォーンと当たる
「あ、あぶね!一体何が」
俺がそう呟くと木々の中から、頭が花で体は木の幹、足は根で腕は枝といった植物系のモンスターが現れた。
『マジックイーターか』
「こ、こいつは一体!?」と驚くギルさん
「ギルさんは下がってください、こいつはマジックイーターです。離れた所から弓でお願いします。」
「気をつけて下さい」と言って姿を消すギルさん
マジックイーターは俺にまた枝の攻撃をしてくる
俺はそれをジャンプで躱し剣でその枝を落とす。
「はっ!!」
剣で切られた腕から液体が飛ぶ
この液体は魔法が解除してしまうので、俺は危険を感じ液体を浴びないように距離を取る
『変体って魔法なのかな?MPが減っているから魔法かもしれない。液体を浴びるとスライムに戻っちゃうかもだから気をつけないと』
と自身に言いつけ戦闘に戻る
『とりあえず様子見だな』
俺は自分の周りに岩の塊を浮き上がらせる
『ロックバレット!』
岩の弾丸を作りマジックイーターに放つ
弾丸はマジックイーターに突き刺さる。
「ヴォォォォー」と聞いた事ない音?声を出し苦しむマジックイーター
弾丸部分から出た液体が弾丸を濡らす
岩で出来た弾丸が「ブシュウ」と音を立て消えていく。
『成る程、これが液体による魔法の効果を消すという事か。クリスには試したくないな』
これ以上マジックイーターに用はないな
俺はマジックイーターに向けて魔法を放つ
「ライトニング」
太めの雷がマジックイーターに直撃する
火が弱点であるマジックイーターは体内が雷により、焼き焦げているため一撃で絶命した
「ギルさん、何とか終わりました」と声を掛けると
「お疲れ様でした。」とギルさんが出てくる。
「後少しです。頑張りましょう。」
「はい」
俺達はマジックイーターを倒し、とうとう青飛山の頂上に着いたのであった。




