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青飛山

俺はギルさんとクリスが待つ宿屋に向かった。

今日はもう遅いので明日朝から山に登ろう。そう思いながら部屋に行く


クリスはやはり寝ていて起きる様子はない。

ギルさんに図書館で調べた話をして、ベビーキャリアを見せる。ギルさんが背負って行ってくれる様なので戦闘は俺が受け持つ。

本来なら背負っても魔法も使える俺が担ぐべきと話したが、『これ以上迷惑を掛けれないやら、うんたら』と言われ、これで行く事になった。



青飛山は標高約2500mでこの辺りでは高い方である。高所には緑が殆どなく、岩と崖で出来ているらしい。別名死の山とも言われていて、誰も近寄らないらしい。


山登りに必要な水と食料を買い込み、ギルさんは弓も購入した。

山には飛行するモンスターが多い。空から落とすために弓を使うのだと言う。



帝都には貸し馬車がありレンタルする事が出来る。

ギルさんがお金を払い馬車を借り、その中にクリスを寝せる。

ギルさんが馬車を動かせる様なのでお願いして、俺は周りを護衛する。


青飛山までの道のりは地図を見え覚えているのでギルさんに教えながら道を進む。

馬車の馬はとても穏やかで暴れる事もなく順調に進む。


帝都を出て6時間、途中ギルさんと御者を代わってみると意外とすんなり出来、オレが御者をしている時はギルさんに休んで貰ったりして疲れを溜める事なく進んだ。


馬は疲れを見せないが、疲れているだろうと思い、途中綺麗な川がある所で休ませる。


「ブヒヒーン」と鳴きながら水をガブガブ飲む馬を見て、『疲れてたんだな』と馬をナデナデしながら思った。


ちょっと休憩した後、青飛山へ向かう。

水を飲みに来たのか、モンスター達がやって来た。

ゴブリンとホブゴブリンだ。

俺はすぐに迎撃しようとしたが、ギルさんに弓の練習がしたいと言われ、攻撃を中止した。


ギルさんの弓の攻撃は見事でゴブリン3匹を3本の矢で仕留めていた。ホブゴブリンは大きいので1撃とはいかないが、目、耳、コメカミへと全てヘッドショットで矢を当て倒していた。



『すげーな、さすが近衛副隊長やな』と感心しながらギルさんを見ていた。



矢を回収して馬車に戻り、再び青飛山へ向かう。


途中農村があり、門の人にもギルドカードを見せるとすんなりと通してくれて、問題なく進む事が出来た。



とうとう青飛山の麓に着いた。本には丸1日と書いて書いてあったが、実際来てみると半日ちょっとで着いた。

それでも朝6時に出て、辺りは暗くなって来ているので今はもう8時位かな、真っ暗の中の登山は危険なので、今日は馬車で眠る事にする。



先にギルさんに寝てもらい、俺は馬と一緒に辺りを警戒する。

気配はクリスの寝息とギルさんの寝息

他は馬しか感じないので俺は元の姿に戻る。


「ぽみゅーん」


馬は目を見開くが驚く様子はなく、こちらをペロペロと舐めてくる。


『可愛い馬だな』

グーラでナデナデしていると馬も安心したのか眠りについた。


俺は馬の懐の隙間に入り込んで寝る事にした。



山の奥で動物の動きは気配察知で感じるが、特に脅威は感じないのでしばらく眠る



5時間位した後元の姿に戻りギルさんを起こす。

ギルさんと交代して俺は馬車の中に入りクリスの横で寝る。

もう眠くないのでステータスを確認したり、登山の予定を立てながら時間を過ごした。






☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆






日が出て来たので俺達は登山を開始する。

馬は長い紐でくくり馬車と一緒に麓に置いていく。

馬車にはでっかいバケツが2つ用意してあり、中に水と餌を入れて馬の側に置いてから出発した。



目的地は頂上だ。普通なら歩きやすいルートを探り、なだらかに坂を登る為迂回したりするのだろうが、今回は急ぎたい為、真っ直ぐの直線ルートで行く。



ギルさんにクリスを背負って貰っているので、先頭は俺だ。持っている剣を出し鬱蒼と生い茂る草や、邪魔な枝を剣でバッサバッサと切りながら進んでいく。


麓にも崖があるが、そんなものは魔法で階段を作り、スイスイ進んでいく。


中腹あたりで動物達が騒ぎ始めた。

気配察知をすると5頭のウルフだ。

俺はウルフ達よりも素早く動き先手で攻撃していく。


先頭のウルフの首を剣で突き刺す。

他のウルフ達には魔法を放つ


「ライズ」


不可視の雷が残りのウルフ達を黒焦げにする。

1匹だけ生き残るがもはや瀕死だ。俺は残ったウルフに近寄り剣で首を跳ねる。


後ろを見るとギルさんは弓を引いていた。

俺が終了の合図をすると弓を戻し、俺達は再び山を登る。


何度か戦闘もあったが、そこまで問題も起こる事なく進んでいた。




そして木や花、草が少なくなってきた。

崖である。上を見ると10m以上の崖が俺達に立ち塞がる

そして崖の更に上には飛行するイエルガ、羽根のある狼の様なモンスターが飛び回っている。



「ギルさん、あのモンスターを撃ち落とせますか?」


「ここからだと厳しいですね、せめて登った後じゃないと届きません。」


「了解です」



敵の強襲が不安だが、崖を登る為魔法を使い階段を作る。

戦闘することも考え、広めに階段を作成する。



階段を登り崖を登っていると、やはりそのモンスターは襲いかかってきた。

見えるイエルガは2匹だ。


俺は両手を伸ばし魔法を使う。


「ダブルライトニング!」


二本の太めの雷はイエルガに向かって行く。

1匹は命中し黒焦げで地面に落ち、もう1匹は羽根をかすっただけで、こちらに向かって爪を立てる。


「ちっ!はずした!」

俺は剣を出し、その突撃を受け止める


ガギィイイーン!!と爪とは思えない、金属と金属がぶつかり合うような音を出す、俺はなんとか踏み止まりその攻撃を受け止める。


下からイエルガに向かって矢が飛んでくる。

俺に攻撃を受け止められたイエルガが、飛んでくる矢を躱すことは出来ずに頭に矢が刺さる、頭に矢を食らったイエルガは飛ぶ事も出来なくなり、そのまま地面に落ちていった。



「ありがとうございます、外しちゃいました」


「いえ、空を飛ぶモンスターは初めてなのに凄いと思いますよ」


「進みましょう」


俺は引き続き魔法を使い階段を作成、崖を登った。



10m以上の崖を登った俺達が見たのは、所々に木はあるが岩と崖ばかりの山だった。



「本当にこんな所に魔液花が咲いているのかな」

「ここからだと頂上は見えませんので進んでみるしか無い様ですね」


「そうですね、ギルさん平気ですか?」

「私はまだ大丈夫です。行きましょう」


俺達はガラリと変わる景色に驚いたが、登山を続けた。









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