帝都潜入 3
帝都の門に辿り着いた俺達はひとまず様子を見ながら休憩をする。
門には門番が居てマライロよりも厳重そうだ
どうする、あまり騒ぎは起こしたくないし、出来れば夜中の内に帝都に入り探りたい
門から視線を外し壁を見る、モンスターが入ってこれないように5m程の壁がずぅーと続いている
登るとバレそうだ。
しかし今は真夜中だし、バレないかも
壁の下を通る川もある。水路だ
この水路を辿れば町に入れるかも
うーんどれもイマイチ、潜入ルートが見当たらない
上もダメ、正面もダメ、となると下… !!
「ギルさん、良い案が浮かびました聞いてください」
ギルさんにそれいいねを頂き俺達は門から離れ中心部から離れた。
ずっと壁は続き帝都の広さを感じる
「ここら辺から行きますか」
門から1km程離れたところで俺は壁の際に魔法を唱える
「グラウンドホール」
これは地面に穴を開ける魔法。魔力操作で人1人程の小さい穴を開ける。
特に音もなく壁のすぐ横に穴を開ける、穴に入りもう一度同じ魔法を放つ、壁を超え中に貫通する手応えを感じ、穴から顔を出すとどうやら上手くいったようで壁の内側に入る事が出来た。
民家のすぐ横だったらしく、横に家がある。
夜中なので人の気配はない。
俺に続きギルさんも帝都に入る。
穴はまた使うかもしれないのでこのままにしておく。
近くに木の板が落ちていたのでそれを置き草をかけておく。
俺達は誰にも見られる事なく帝都に潜入出来た。
ここは民家がたくさんあるので住宅街なのだろう。
城まではかなりあるが走れば1時間くらいで行けそうだ。
「あそこが城ですよね。行きましょう」
「はい」
俺達は走って城を目指す。
夜中だが、警備の兵や酔っ払い等、チラホラと人が歩いている。バレないように建物に身を隠しながら進んでいく。
誰にもバレる事なく城に辿り着いた。
おそらく夜中の3時頃だろう、まだ真っ暗で日の出まではおそらく2時間といった所だろう。
城は門が閉じられており、門の側に2人槍を持って潜入者がいないか見張っている
また穴を開けて侵入するか、
しかし帝都の城は360度周りに建物が並び穴を開けるとバレそうな作りになっている。
夜中だし大丈夫そうな気もするけど、他に方法が無いか考えてみる
んっ?さっき見た水路がいいかも
鉄格子位なら壊せそうだし行ってみるか。
「ギルさん、城には水路から行ってみましょう、上手く行けば水路近くに牢獄もあるかも知れません」
「そうですね、水路は地下、牢獄も地下ですもんね、行ってみましょう」
城の周りを調べると城に続く水路を発見出来た。
かなり深さがあるが、結構広めの作りで人が何とか行きき出来そうだ
周りの気配を読む、近くに誰も居なさそうだ
「誰もいません、突入します。」
誰も入れないように鉄柵があったが、端っこは石の壁なので石の壁に魔法を使う。
「ストーンホール」
土魔術は超有能で、鉄は無理だが土や石は魔法に取り込み魔法の威力を上げることが出来るので、柵の横は石造りだったので穴を作り、人が通れる位の隙間を作り水路に潜入した。
水路を見る。
途中で松明があり、意外と明るい。
そうなるとここも巡回している兵がいるかもしれない
そう思い、穴開けた所を元に戻す。
『また開ければいいし、見つかりたくない』
水路を進む。真っ直ぐ進むが途中別れ道がある。
困った全く分からない。潜入したのが端っこだったから城まではまだあるはず。
そう思い真っ直ぐ進む
途中別れ道が結構あるが城の中心までの距離を考えて真っ直ぐ進み続ける
しばらく進み続けると、また鉄柵があった。あやしい
ここから重要な場所なのかもしれない。
通る事は出来そうだが、王を暗殺に来たわけではないのでここを通る必要はないと考える
1つ戻り別れ道を曲がってみると階段があった。
ギルさんを見るとコクリと頷いてくれたので階段を登る。
階段を登ると部屋の中に繋がっていたようだ。ドアにはカギが掛かっているみたいだが、部屋には窓があった。
窓から外を覗くと、ここはもう城の中でボイラー室の様な所だった。
窓から出て部屋を探ると色々な機械がある。
何の機械か分からないがブオンブオンと可動しているので声を出しても問題ないだろう。
「ギルさん、ここはもう城の中だと思います。
王都の城だと牢獄はどの辺りにあると思いますか?」
と聞くと
「ここが機械制御室だとすると近いかもしれません」
「僕もそう思います。別れると連絡手段がありませんので一緒に行動します。後ろは任せます」
「はい。」
機械制御室だと思われる部屋のドアは内側からも開けれるカギで開ける事が出来た。
そーっとドアを開け辺りを見ても誰もいない。
ここはもう城の中なので油断はしない。
牢獄は結構広めに作ってあると思うので、狭い部屋は無視して進んで行く。
途中巡回の兵がいたが物陰に身を隠しやり過ごす。
しばらく城の中を歩き回るが、それらしき場所が見つからない。
ここはハズレか、また水路に戻って探すか…と思っていたら、巡回の兵士が今度は2人こちらに歩いて来た。
物陰に隠れて様子をみていると、2人は何やら喋っていた。
「ふあーあ眠い」
「お前さっきまで寝てたろ」
「そういやお前アレどう思う?」
「アレって?」
「あの王国から来たってヤツが連れて来たアレよ」
「あ〜俺見てないんだよな、可愛いのか?」
「いや、あれはガキんちょだった、あいつなんだってあんな子ども連れて来たんだ?」
「自分の子どもなんじゃねーの?」
「いやいや、だったら別塔の牢獄なんかに入れねーだろ」
「知らねーよ、何か待ちとかじゃねーの?」
「何かって」
「これから一緒に暮らすための書類待ち的な?」
「あ〜かもな」
「でもアイツ、俺好きになれねーわ」
「そりゃーあんなちっこいの好きになったもんなら俺がお前を捕まえねばならんな」
「バカか!あの王国から来たジムホースだっけ?アイツよ」
「あーそっちか、アイツ何か王国で裏切られたから誰も信じないって言ってるらしいぜ」
「そうなんだ、だったらまあ可愛そうだし、同情してやるか」
「だな」
「眠いわー」
そう言いながら通り過ぎていく。
完全に見えなくなってから俺達は
「ついてますね、別塔って事はここではなさそうです。一度外に出て塔を探しましょう」
「了解」
俺達は隠れながら城から出れる出口を探す。
すると入り口から反対方向に荷物搬入口らしいドアを見つけた。
もちろんカギは掛かっていたが、側に窓があり、内側からは開けられた。そこから外に出て辺りを見回すと、城の横に塔が建っていた。
「あそこを見てみましょう」
「了解」
塔の入り口には兵士が2人居て眠そうに立っている
あそこは入り口は一箇所しかなく、窓も小さいのしかないので窓からの侵入は出来ないだろう。
「2人しか居ない様なので眠らせます。奴らからカギを探してドアを開け侵入。クリスさんが居たら一緒に逃げます。
居なかったら今日は撤退しましょう。」
「わかりました。」
俺は眠そうにしている兵士の側に近づき魔法を使う
「ヒプノティズム」
兵士はその場で倒れた。その倒れた音を聞き隣にいた兵士が寄ってくる
「おい!どうした」
と言って側に寄り寝ている兵士の顔を見て
「寝てるだけか、おい起きろ怒られるぞ。」
と起こそうとしていたのでその兵士にも魔法を放つ
寄ってきた兵士もその場に倒れて眠ってしまう。
2人ともグッスリと寝ていて起きそうもない。
ギルさんと2人で兵士を担ぎ物陰に隠す。兵士の懐を漁るとカギが出てきたのでカギをうばう。
「カギを見つけました。塔に侵入します。」
「了解」
カギを使い塔の入り口を開ける
ガチャンという音と共に扉が開く
辺りには人影はない。
中に入ると中央に螺旋階段があり、周りには部屋は無い
俺達は螺旋階段を登り上に行く。上には立派な牢屋があり、月明かりが照らす牢獄の中で、そこで眠る小さな女の子を見つけた。
「クリス」
「クリス様」
ようやく俺達はクリスを見つける事が出来た。後はこれこらどうするかだ
やっと眠るお姫様を見つけれました




