表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/172

ダンジョン 2

洞窟ダンジョンに穴なんて開くのだろうか?

ギルさんを見ると驚いているようなので知らないのだろう。



何か無いかと周りをもう一度良く見た。

穴の側に、気にしていなかったが何かの燃えかすがあった。

その燃えかすを調べてみると、どうやらハシゴの様な物を燃やしたカスの残骸だった



『まさか、あそこは何処かに繋がっていて、クリス達はそこに連れていかれたのか』



「あの穴を調べましょう。」


「どの様にして行きますか」



「ん〜穴まで10m位ありますね。ちょっと試してみます。」



俺は「アースウォール」という魔法で魔力操作を行い階段の様にして穴まで繋げてみた。


「よし。上手く出来ました、行きましょう」



土の階段を登り穴を覗いた。



穴の先は人工的に出来た洞窟だった。

道が真っ直ぐあり、長さは20m位で、すぐに外の光が見える

どうやら鉱山のようで、人の手が加えられている穴のようだ



穴の先には1人の気配があり、他は感じない。

どうやら見張りだろう



暗殺術を使い、見張りの後ろに周り刀を喉元に当てる




「動かないでください。ここで何をしているんですか?」



「ひ、ひぃ!」


と驚いていたのは犬の獣人のおじさんだった


「えっ、誰だ?穴から登ってきただか?」

と言葉は分かるし、穴の存在も知っているようだ。

だが、敵意が全く感じられない



「質問に答えて貰ってもいいですか?

貴方はここで何を見張っているんですか」

と再度聞いてみる



「お、おらは言われた通りにここで待ってるんだべ

帝国の奴らが来るのをさ」



「貴方は違うのですか?」


「お、おらはこの先のペドンって村の農家だべ

ここは獣国の端っこで、いっつも帝国の奴らが来て嫌がらせしてくるんだっぺ、」


「ここには何故?」



「あいつらが馬車でここに何かを運んで穴に捨ててるんだべ、居なくなったらここで見張ってろって言って、いなくなるんだ、んでここに居なかったら文句は言うわ、町の畑ば荒らすわ最悪な奴らなんだべ!」



「ここから何を落としているかは知らないのですね?」



「んだ。オラは知らん。しかし、オメェさんらが捨てられてたなんてな、済まんこった、まさか人ば投げてたなんてな、ビックリだ」



『うん。この人は知らないんだ。帝国が何をしていたかなんて』


俺は刀をしまい、ギルさんにも合図して警戒を解く。



「驚かせてしまい申し訳ありませんでした。

私は冒険者をしているユウと言います。 こちらはギルです」

と自己紹介をする


「別にいいっぺよ、オラはペドン村のマロッシュで言うだマロでええよ」


「質問ばかりして申し訳無いのですが、10時間程前に女の子を連れた帝国兵が3人穴から登ってきませんでしたか?」と聞くと



「すまねぇな、オラさっき交代したばっかだからわからんのよ、村に行けばさっきまで見張りしてた奴がいるからそいつに聞いてくれよ」と言われ村の場所を聞き行こうとするとギルさんが



「ユウさん、この穴にこれ以上モンスターを投げ込ませないように穴を塞ぎませんか?

どの道我等は帝国に行くのですから、これ以上好きにさせるわけには行きません」と言われ


「そうですね、分かりました。すいませんマロさん、こちらの都合で穴を塞ぎますので避けてくれませんか?」

と言うと



「そ、それはダメだっぺ!ウチの村長がこの穴っぽこを管理しとるから村長に聞かないと」と慌てる



「そうですか、分かりました。では村長さんはペドンに居るんですよね?行って事情を話してきますね」



「んだ!オラもこんな穴っぽこどうでもいいんだけんども、何やら伝説のツルハシだかで開けた穴だから帝国の奴らに使わせると高く売れるだかなんだかで、オラは決められねぇっぺよ」



俺達はペドンという村に向かった



穴からペドンまでは2km位で村に着いた。

ここら辺はあまりモンスターもおらず、のどかな田舎の村のようだ。

木の杭で村を囲っており、俺達が村に入っても何の問題もないようだ。


しばらく歩くとマロさんが言ったように集落があり、そこにはパラパラと人(獣人)が歩いていた。



猫の男の人に話し掛けてみる


「あの〜すいません、村長さんのお宅はどちらにありますか?」


すると猫の男の人は

「ん、あんたら帝国の奴らか!村長に何の用だ、いい加減畑から作物持っていくのやめてけれ!」

と怒鳴られてしまう。



「私達は帝国の者ではありませんよ、バルテン王国で冒険者をしておりますユウと言います。

すいませんが村長さんとお話しがしたいので教えて貰えませんか」と猫の人に言うと


「そうなんけ。こりゃ悪いことしただ、村長ならそこの大きい家にいるから行ってみるといいべさ」と優しく教えてくれた。


「ありがとうございます」と言って大きい家に向かう



大きい家に来た俺達はドアをノックして村長を呼ぶ


「すいませーん、村長さんにお話しがありまして、少しお話し出来ませんかー」とドア越しに尋ねる



「んだー?また帝国か?」


とドアが開き出てきたのは大きな熊の獣人だった


「すいません突然。私バルテン王国で冒険者をしていますユウと言います、こちらはギルです。

少しお話しよろしいですか?」


「んだ?王国だ?ウソばっかこくでねえ!王国なんてここからどんだけ離れてると思ってんだ?」と言われ



「それの事でちょっと聞きたい事がありまして」



「訳ありだっぺか?悪い奴には見えねぇし、中入れ」

と言ってくれて中に通される。


「失礼します。」

中に入ると全てが大きい、天井は高いし、ドアの大きさや、テーブル、イスが普通の倍ある。

木造のお宅でリンさんの家を思い出す。



「まあ飲め」

と言われ出されたのはハチミツ茶だった。


お茶にハチミツを入れて少し甘くてお茶の味もして美味しかった。



「んで話って何だ?帝国の奴らとは違うみたいだが」



俺は全ての話しをした。

穴は王国に繋がっている事、穴から登って来た事、穴に帝国はモンスターを落としている事、攫われた人が穴から連れ去られた事全てを話してみた。



すると熊の獣人の村長さんは怒りを露わにして、

奴らそんな事を!!とりあえずラノグラを呼ぶ、奴に聞けば少しは分かるはずだべ。


と言って村長は近くにいたウサギの獣人の人にラノグラを呼びに行かせた



少しすると若い犬の男の人がやってきた。


「村長〜オラの事呼んだっぺか?」


この人がラノグラさんか。


「おう、来たか。ラノグラ、オメェちょっと前にあの穴蔵の見張りしとったべ?そん時誰か穴蔵から出て来んかったか?」と村長さんが聞いてくれた



「あ〜ちょっと離れたとこにおったから、あんまり見えんかったけど、入った時は3人位で戻ってくる6人位おったな〜ちっちゃな女子おなごさ抱えとってから覚えてたわ」



『間違いない!それだ』


「村長さん、間違いないようです」


「んだな、そんな事知っとったら、ワシも帝国なんか来させんかったわ!」



「ありがとうございます。村長さん」



「別に王国とかは別にええけどもこの村に被害あったらイヤだし、あの穴蔵は封鎖するべ!帝国の奴らが来たら突然崩れたって言ってごまかすから気にすんなっぺよ」



『この熊さん、ええ熊さんだな〜。この世界の熊さんはみんないい人(熊)ばっかだわ〜』



「ありがとうございます。しかし帝国からお金をもらっているのでは?」と尋ねると


「何もあんなはした金なんて貰ったって、この村の安全を考えたらそんなもんいらん。」



「それに、伝説のツルハシで掘ったからとか」



「何か昔、あそこの鉱山で掘ってた偉いドワーフが、そのツルハシで掘ったらすぐ穴が空いてしまって、ここは地盤が緩いから危ないとか言って、近寄らん方がええって言われてワシらはずっと近寄らんかったんだ。


しかし、最近国境を越えて帝国の奴らが穴蔵を見つけてな、そこを使いたいだとか抜かして、少し金を払うから見張りを付けろだとか近寄るなとか言ってな、見張りしなかったら悪さしてくるもんじゃから、しゃーなく見張りしてたってわけだ。」



『なるほど、この村の人達は何も知らさずにコキ使われていた訳だ。』



「ワシは一応獣国の王様に報告はさせてもらう。

おそらく王様もそんな穴塞いでしまえって言うだろうし、塞いで貰ってもかまわんからの」



「ありがとうございます。ではマロさんに言ってどいて貰い穴を塞ぎ、僕等は帝国に向かいます。」



「ワシらはオメェさんらの力になってやれんけんど、その攫われたって女子おなごさ助けてやれよ

あ〜あと帝国の国境には結構人が居るから気をつけるんだっぺな」



「はい。色々とありがとうございました。」


俺達はマロさんの所に戻り村長さんとの話しをするとすんなり避けてくれた。

俺は魔法で穴塞ぎ、誰も入れないように石で固め、山が崩れたかのように偽装をした。


穴から帝国の国境までは約5km、クリスが攫われてから12時間が過ぎた。

絶対に見つけてみせる。

俺はとギルさんは帝国の国境に向けて走り出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ