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王都奪還

俺はノートンさんや薔薇の剣に洞窟での出来事を話した。

今、王国は大変な状況になっていると。


「ドリントルの両門の近くのモンスターは全滅させましたが、後どれくらいのモンスターが蘇っているかわかりません。

私がここに来てから脅威だったゴブリンキングやオーガ亜種は、なんとか倒す事が出来ましたが、これからどうなるか分かりません。」


薔薇の剣やノートンさんは下を向いている

何かを考えているのか


「皆さんはここに残ってもらい、今から来るかもしれないモンスターの襲撃に備えて下さい。」


「ユウ様はどうなさるのですか?」とジュリアが聞いてくる


「私は洞窟に戻り、扉が開き次第洞窟に潜ります。

おそらくあの洞窟にクリスさんの手掛かりがあるかもしれません。」



「私もお供致します。」とベラさんも言ってくれる

「私も」「みんなで」とジュリアさんやマロンさんも言ってくれるが



「正直、今のこのドリントルの町で戦える戦力はノートンさんとあなた方薔薇の剣だけなんです。

今ギルさんが向かっている王都でもモンスターの襲撃が始まっているので、王都からの増援は見込めません。

ですから、みんなにはこのドリントルを守って頂きたいのです。」



「しかし、ユウ様だけではあまりにも…」とジュリアさん達が泣きそうになっている



「別に死にに行くわけではありませんし、洞窟に行ったらギルさんが待っていてくれています。それにもしかしたら王都から近衛の人達もいるかもしれません。」



俺は1人ずつ(ノートンさんを除く)頭に手を置き

「必ず帰ってきます。なので僕が帰ってくる場所をあなた達で守っておいて下さい。お願いします」

そう言ってみんなに頭を下げた。


「ばい!がならず守ってみぜまず!」とマロンさんが涙を流しながら言ってくれた


「絶対に守って見せます!ぐすっ」とベラさんも言ってくれた


「私達はみんなユウ様に救われました。そのユウ様が戻られる場所であるこの町は、私達が必ず守ってみせると誓います!」とジュリアさんも言ってくれた



『良い女達だ。この人達の為にも必ず戻ってこよう。』


「私はあなた達に出会えて本当に良かったです。心から信じられる仲間に出会えて、ここは任せてます。」




俺はベリル林道に向かって走り出した




ベリル林道にはまだ少しだけモンスターが残っていたが、ちらほらと見かける程度なので脅威ではないと思う。雷術のライを放ちながら吸収もしていき、洞窟に向かう。



洞窟に着いた。時間通りに


しかし、ギルさんも誰も来ない。




『おかしいな、時間なのに誰も来ない。

何かあったのかな』



1人で洞窟に入ってもいいがギルさんとの約束もあるし、出来れば一緒に行きたい。

どうする…



王都の方へ向かうか

幸い王都までの道は一本道なので迷う事は無い

行き違いになることはおそらくないだろう。



『一刻も早くクリスを助けに行きたい!』

そう思うと冷静に物事を考えれなくなる




王都の方へ向かうか



俺は走って王都の方へ向かう。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆




王都に向かう途中、大小様々なモンスターの死体が散らばっていた。

おそらくこちらに向かって来ていた人達が倒したモンスターだろう。



誰に会うかわからないので変体は維持していたい。


もっと早く行きたいと思うがユウの姿だと全力で走るだけで精一杯だ


そうだ!



「肉体強化!」と唱えると体に力が漲る


いける!



俺はさっきまでの速度の倍近い速さで王都に向かう。




林を抜け平原の先にある大きな大きな町

周りには石の壁で囲ってあり、敵やモンスターが入って来ないようにしてあるが




『これはヤバいな』



急いで着いた王都は酷かった


門は壊され、モンスター達が人間を襲ったようだ。



門の中は美しい街並みだったのであろうが、今はモンスターに荒らされ、色んな所から火の手が上がっている



俺は壊れた門から王都に入る



門番の人達は息がない。そこら中に死体が転がっている


門から真っ直ぐの所に大きな城があり、そこまでの大通りには左右に色々な店があったのがわかる。

今は瓦礫や火の手が上がり酷い状態だ



全ての人がやられている訳ではないようだ、避難している人達には何故かモンスターは襲っていない。


モンスターの行進の邪魔をした門番、モンスターと戦おうとする騎士や冒険者などがやられている。


モンスターは周りの食料や水、人には全く興味を示さずただ城に向かっている。




『そうか、奴の魔法による命令か。

王都の城に住む者を全員殺せとか、そんな感じの単調な命令しか出来ないようだ』



城の門は破られモンスター達が城で暴れている



あそこに行けばギルさんがいるかも知れないな




初めて来た王都は血生臭く、至る所から火の手が上がり死体だらけの酷い状態であった。

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