ダンジョン攻防戦 3
俺とクリスは洞窟からモンスターが出てこないかを見張り始めてから3時間位は経ったと思う。
その間クリスと魔法の話をしたり、雑談したりしていた。
「後少しでギルさんも戻って来ますし、増援も来てくれます。みんなで行けば怖くない理論ですね」
と謎の会話をすると
「うん。 怖くない」と以前の感じで話すクリス(かわいい)
『まだ、洞窟からの動きは感じられない。とにかく今は増援を待とう』
2人は木陰から洞窟を見張っていた。
「来ました。」
洞窟の入り口からさっき見たホブゴブリン2匹が洞窟から出てくる。
その後ろから普通のゴブリンもワラワラと出てきた。
『これはマズイな。前のゴブリンキングとの戦いのようになってしまうからここで止めないと』
「クリスさん、今から僕が逃げられないように土壁を作ります。そこに以前の火の魔法を使ってもらってもいいですか?」とクリスに言うと
コクンと頭だけを動かした(きゃわ)
俺はさっき覚えた土魔法を使う。
ホブゴブリンもワラワラといるゴブリンも纏めて閉じ込める土の壁を
「ストーンウォール!」
高さ3m✖️横10m✖️幅1m✖️それを両サイドに2
なのでかなりのMPの消費が予想されるが、意外とそうでも無かった。MP増大(特大)様のお陰かな
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
と予定通りの土壁が現れホブゴブリン達を逃さず囲む
「クリス!」
「火の大いなる精霊達よ我が声を聞き炎の力をお貸し下さい」
「ファイヤーインフェルノ!」
ホブゴブリン2匹と10匹を超えるゴブリン達は炎に包まれる
俺は刀を抜き構えるが、まだ炎から逃げ出す者はいない。
2分を超え魔法の炎が消えていく
そこには黒焦げになったゴブリン達の死体が積み重ねられ、生き残った者はいなかった。
刀を納刀し元の位置に戻る
「期待通りです。ありがとうございますクリスさん」
と言って頭を撫でる
「ユウ スゴイ あの土の壁 魔力もうない?」
「ああ、あれはキチンとああなる様にイメージを固め、魔力だけでなく、周りの土や岩などを使い作ったので見た目ほど魔力は消費してないですよ」
手を出してステータスと唱える
MP856と出る
ずっと変体を使っているしこんなもんかな、でもまだまだ戦えるな
クリスを見ると疲れが見える
「クリスさんこそ、ちょっと休んでください。まだ来るかもしれませんし」
「まだ 大丈夫 レベル 上がったし」
「おお〜、それは良い事です。因みにレベルはどれくらいなんですか?」
「私は42 ギルは56って言ってた」
『たっけー!!、レベル高いなみんな、ええなぁ〜
俺氏最近上がらないんだよな〜吸収してないからかな〜』
「皆さんお強いんですね、増援に来る人達もみんなお強いんですか?」
「私よりかは ギルくらい?」
王都の冒険者とか強いんだな、近衛だしやっぱレベルは高いんだな〜
「ユウの方が強い 私 安心」
「ははは、謙遜ですよ。僕なんかより皆様の方がお強いですから」
「そんな事 ない と思う」
するとまた洞窟から3体のゴブリンが出てきた。
「クリスさんはここで休んでて下さい。」
と言って刀を装備して洞窟の入り口に向かう。
「せい!」
洞窟から出てきたゴブリンを肩から腰に掛け斬り捨てる。驚くゴブリンに向かって突きを放ち喉を刺す。
左手を残りのゴブリンに向けて
「ライ」
不可視の雷を放ちゴブリンを黒焦げにする。
死体を入り口から少し離れた所まで持って行き、纏めておく
刀を納刀して元の位置に戻る。
「やっぱり ユウ 凄い」と少し顔が赤いクリスたん
「相手はゴブリンですしね、もう慣れました。それよりクリスさんは大丈夫ですか?少し顔も赤いですが」
と言って柔らかなそうなほっぺに手を当てると
プシューと言う音が鳴り、余計に赤くなるクリスたん
「だ、大丈夫ですか!少し横になった方が」と慌てる俺
「大丈夫 暑い だけ」
「そうですか、無理はしないで下さいね」
「うん。」
様子を見るがモンスターは出てこない。
後1時間位で援軍が到着するかな。なんて考えながらクリスと休みながら警戒していると、
入り口から、以前薔薇の剣が苦戦したというミーノが5体、ホブゴブリンが5体、ボアが10体位と次々と出てきた
幸い土壁はまだ残っているし、
「クリスさん、もう1発いけますか?」
「大丈夫!」
「では合図しますね」
と言ってモンスターの大群に向かう
先頭にいるミーノ達に向かって俺は雷術を使う
「ライズ!」
ライを5本出しミーノを狙う。1匹だけ外したが4匹は黒焦げになるが、まだ死んではいない様だ。
ホブゴブリンやボアがこちらに向かってくる
俺は両横にある土壁を使って攻撃する
「ストーンシャワー!」
壁が崩れ土で出来た拳大の塊がモンスター達を襲う
ドドドドドドドドド!!!
「クリスさん!お願いします!」
そこから離脱したと同時にクリスさんの魔法が降りかかる
凄まじい炎がモンスター達を焼く
生き残りを片付けるべく刀を構える
ボアや瀕死だったミーノは全滅している様だ
比較的奥にいたホブゴブリンが3体ほど生き残っている。
「逃がしません」
炎の隙間を抜いながら走りホブゴブリンの首を落とす。
それをみて殴りかかるホブゴブリンの拳を躱し胴体を薙ぐ、残りのホブゴブリンは掴みかかってきたので、ジャンプで躱しそのまま頭から刀で斬る。
全てのモンスターの生死を確認して、元の位置に戻る
クリスさんは肩で息をしていてもう限界そうだ
「お疲れ様でした。凄い魔法でした」
「ありがと 少し 疲れた」と言って座り込むクリスたん(んん〜かわゆい)
しばらく僕が様子を見ますので休んでて下さいね
「うん お願い」と言って木に寄り掛かり目を閉じた
それからはモンスターは出て来ていない。クリスは休み俺は警戒をしていると後ろから
「ユウ様、只今戻りました。姫さまはどうかされたのでしょうか」
とギルさんが戻って来たので、警戒しながら今までの話
をする。
「なるほど、なのであそこはモンスターの死体だらけなのですね」
と言って入り口を見る
「すいません。片付ける余裕もなく」
「いえ、さすがは姫様とユウ様です。」とギルさんは素直に驚き賞賛してくれた。
「で、援軍はどうでしたか」
「それが…」
全力で王都に向かい着いたのは、ここを出て2時間程だったようだ。すぐに王城に入り王様に報告したが、王都にも防衛が必要とのことで、ここに来られる近衛は20名、高ランク冒険者はあまりギルドにおらず3パーティー、約10名位しか集められなかったらしい。
やはり行軍には時間がかかるらしくギルさんだけは先に戻って来たようだ。
「ありがとうございます。これで何とかなるかもしれません。」
「いえ、これは我らの務め。ユウ様のお陰で今の所被害も出ていません。礼を言うのはこちらの方です」
すると洞窟から2人の黒いローブを着た人間が出てきた。
「おい!せっかく用意したモンスターが全滅しているぞ!どういう事だ!」
「知らん。ひっひっ誰かにやられたんだろう」
「王国にそんな奴がいるとは」
とこちらに気付かずに話している2人。その様子を見ていたギルさんは
「あ、あいつはまさか!」
と言って飛び出していくギルさん
「ちょ、ちょっとギルさん」と俺も出て行く
「ジム!何故お前がここに!」と叫び出て行くギルさん
「!なるほど貴様かギルフォード!」
んっ?知り合いか?あまり良い雰囲気ではないみたいだけど
するとローブの1人がローブの帽子を取り顔を出す。
顔はギルフォードさんとそっくりだ。ジムって方が少し若いかな30才位
こちらもイケメンだ、(消滅させないと)
「成る程なギル!貴様がここにいるという事はクリス様もいるのだろう、出せ」
「ジム、5年もの間何処に、皆お前を探し」
「だまれ!!貴様が、王国が俺を裏切った!俺は王国の為と思いずっと戦った!働いた!それなのに王国はあの時!」
「おい。ジム見ろよあそこ、姫様がいるじゃねーか」ともう1人のローブが指をさす。
「そうか、あの時私を救ってくれた姫様だけは殺さない。帝国に連れて行く。だが貴様らは絶対に許さない!王国に住む奴らは全員だ!」
そう言ってジムという人は剣を構える
「や、やめるんだジム、こんな事をしてもお前の家族は戻ってこない。私と一緒に王に、直接王に話そう。」
とギルさんは訴える
「ええい!黙れ!貴様は王国は、俺を俺たちを裏切ったんだ!絶対に許す事は出来ない!」
「ひっひっ!!話は終わったか?
これで王国は終わり帝国の時代が来るんだ。」
と訳の分からない事を言っているが
「ああ、だが後ろにいるクリス様だけは殺すな、あの方だけはきっと分かってくれる。後に国に戻ってから説明する」
「ああ、わかったぜ。ひひっ」
何かしてくるな、俺は刀を構える
ローブの男は詠唱を始める
「死の神メディアスロスよ、我が声に同調させ、我が物の死を拒絶し蘇らせたまえ」
「させん!」とギルさんが斬りかかる
それをジムという奴が止める
「これは俺の悲願、絶対に邪魔はさせん」
「ちっ!ユウ様!奴を」
ちっ! 反応が遅れてしまった
「分かりました!」
と言ってローブの男に斬りかかるが
「はっはっは!遅かったな!」
と言うとローブの男の足元から大きな魔方陣が輝き、魔力による渦が生まれた。
「サモンズ・アンデット」
この魔法によって俺のスライム人生は大きく変わってしまうのである
クリスたんは大魔法使った為おやすみ中です




