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ドリントル防衛戦 10

俺は真っ暗になる前に宿屋に行きたかったので、何処にも寄らずにペロさんの宿屋に向かった。


ペロさんの宿屋に着くとカウンターにリンさんが座ってお酒を飲んでいた。


「お、ユウじゃないか。おかえり」と優しいクマさんがいた。


「リンさん!ご無事だったんですね、ベリル林道は今危険でしたので心配してました。」


「そうなのさ、あの洞窟からワラワラとゴブリンやらボアやらがやって来てさ、これは危ないと思って息子の家に避難して来たんだよ。」


「ご無事で何よりです」


「それはそうと、今回も色々と助けられたみたいだね、ありがとうねユウ」とリンさんが礼を言う


「今回は僕だけでなく、色々な冒険者の人が町の為に立ち上がってくれまして、なんとかモンスターを撃退出来ましたが、もしかするとまだ終わってないのかもしれません。」


奥からペロさんも来て


「それでも、オメェが居なかったらヤバかったって話だ、このドリントルの為に良くやってくれたな」とペロさんも言ってくれた。



すると宿屋のドアが開き2人の客が入ってきた


「いらっしゃい。メシか?」とペロさんが言うと


「居た ユウ」


と聞いた事のある口調に驚き振り返ると、クリスさんとギルフォードさんがいた。


「ビックリですね、同じ宿だったなんて」とクリスさんに話すと


「付いてきたの ユウに」


「えっ?何かご用がでしたか?」とクリスさんに聞くと


頭をコクンとする。(かーえーな)


ギルフォードさんが静かに話始める


「ユウ様、実は…」





要約すると

・最近王都でも今日と同じようなモンスターの襲撃があった

・その原因を調べる為今回の依頼を受けた

・ゴブリンキングを倒した人に依頼をしようとしていた

・クリスやギルフォード位の実力を持ち協力をしてくれる者を探している



そんな感じの話だった



「そこで、俺と言う話になるわけですね」


コクンとクリスが頷く(それやめて、卑怯だわ)



ギルフォードさんが一歩前に出て

「このモンスターの騒動はこれで終わりではないでしょう。今回はたまたま、この町に向かっていて我々いや、ユウ様がいらしたので撃退出来ましたが、同じ様に他の村や町が窮地に陥るかもしれません。

この騒動の元、原因を突き止めなければならないと思うのです。」



俺は考える

『ギルフォードさんの言う通りだ。どんな意図があるかわからないが原因を突き止め阻止しなければ、また今回の様な被害が出るかもしれない。今は特にしなければならない事はないし、この人達にはある程度、俺の実力がバレているので遠慮はしなくてもいい。

他の村や町の人の為にも、誰かが立ち上がらなければならないのなら』



「クリスさん、ギルフォードさん。

まだC級になったばかりでわからない事ばかりですが、微力ながらお力になりたいと思います。

これからよろしくお願いします。」と言うと


クリスさんはニッコリと笑顔になり

ギルフォードさんも頭を下げている



顔を上げたギルフォードさんは

「明日より調査を開始致しますので、また明日お伺い致します。」と言って出て行こうとすると



「ユウと 一緒 寝る」

とクリスさんがとんでもない事を言ってきた



「クリスさん、流石にそれはマズイですので」と俺が言うと


ウルウルしながら

「ユウは私と寝るのキライ?」と上目遣いで聞いてくる




ドッカーン!!

『ダメだー!俺これは無理!はいどうもーロリコンスライムで〜す。』と現実逃避をしていると


ヒョイとクリスさんを担ぎ

「お嬢様帰りますよ」と言って宿屋から出て行った


「ヤダー、ここにいるー」とバタバタと足を振って暴れていたがドアのところで俺にバイバイと手を振ってきた。



「ユウ また明日 」



俺は2人に

「今日はお疲れ様でした。」と言って騒動は収まった。




ペロさんが

「な、何だったんだ?今のは」と言っていたので


「今の方々は「赤の衝動」というB級の冒険者の方達ですよ」と言うと


「嘘だろ、あんなちっこい嬢ちゃんが?」


「凄いんですよ、炎の渦をドカーって放つんです。

見た目とは違ってお強いんですよ」



「魔法使いの冒険者か、そりゃーランクも高い訳だな」


と気になる事をペロさんが言った


「何故魔法使いは高ランクなんですか?」

とペロさんに聞いてみた


『そういえばノートンさんもそんな様な事を言ってたような』



「そりゃー魔法使いってのは、モンスターの殲滅率が高いし、普通の奴には出来ない事が、出来てしまうのが魔法使いって奴らだ。だからギルドでは魔法使いには高ランクを用意する。少しでも力になって欲しいだろうしな、

しかし、国の奴らにバレたら国防という理由で国に仕えさせられるわな。だから滅多に冒険者に魔法使いはいないんだよ。

国に仕えると給料はいいし、名声も地位も手に入る。

ワザワザ危険と隣り合わせの冒険者に居残る奴なんて、ほとんどいないって事さ」


『成る程、普通はそうだわな…あれ?リンさんって魔法使いだよな?』


チラッとリンさんの方を向くとバツが悪そうに

「私はね、この見た目のせいで国の奴らと揉めてね、

あんな所には二度と戻りたくないね!

だから、ひっそりと暮らしているのさ」



「そうだったんですね」


「まっ、ユウがこのモンスター騒動を調べてくれるんなら安心だな。ばあさんの面倒も見なくて済むしな、がっはっは」



「こんのニクたれアホ孫が肉団子にして食っちまうよ!」


「何だーこのババア」

「こんのアホ孫がー」


ケンカなのか何なのか、よく分からない事を言い争う2人を見ながら、夜も遅くなり部屋に戻って寝るのであった。




☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆




「コンコンコン」

弱めのノックが鳴る。ペロさんならもっと強いはずだ


ベットから出てユウに変体する。


「どちら様でしょう」とドア越しに聞くと


「ユウ 迎えに来た 行こう」とクリスが来たみたいだ


「今から用意しますので、少し待っていてくれませんか?」と言うと


「うん 下にいる」


急いで支度をして下に降りると、クリスさんとギルフォードさんが座っていた


「すいません。お待たせいたしました。」


「いえ、昨日時間もお伝えする事も出来ず、突然来てしまい申し訳ありません」


「ユウ 行こ」とクリスは手を繋いでくる


「く、クリスさん、何ですか?えっ?え?」と突然手を繋がれドキドキを隠せない俺はクリスさんに聞いた



「昨日 ユウ抱きしめてくれた だから 手繋ぐ?」


『おおぅ!これはマズイ。通報されてまう。』


「あ、あの時は助けようと必死でして、すいませんでした」



「私 ユウ 初めて 嬉しかった」



『おおおおう!!!ヤバい!この会話はどう聞いても勘違いしか生まれない。どうにかせにゃ』


チラッとギルフォードさんを見ると優しクリス微笑んでいるようにみえ

「良かったですなお嬢様。ユウ様に助けて頂けて」

とフォローしてくれた


『ナ、ナ、ナイスゥ!!この執事、ちゃんと分かってる』



近くにいたペロさんも「何だそうなのかやっぱユウだな!」

と謎めいた言葉を発して奥に戻っていった

何とか事案にはならずに済んだ。



「と、ところで行くというのは何処に向かうのでしょうか」と話を戻す


「はい、まずはギルドに赴き情報を集めようかと」

とギルフォードさんは言う。


「昨日ちょっと気になる事を聞きまして、ベリル林道の奥のダンジョンから、ゴブリンやボアでたくさん出てきたと聞きました。あそこを調べてみませんか?」


そうして、俺とクリスさん、ギルフォードさんはベリル林道の奥のダンジョンに向かうのであった。








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