表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/172

ドリントル防衛戦 8

オーガを薔薇の剣と共に倒し、亜種のいる方へ向かった


そこは今までと違う戦いだった。


「炎の精霊達よ私に力を貸して!ファイヤーボール」


そう唱えるとクリスの小さな手のひらから20㎝くらいの火の玉がオーガの亜種に向かって飛んでいく


モロに火の玉を食らうがオーガ亜種はケロッとしている


「グコアアアー」と拳を放ってくるがクリスはすでに移動していて、その拳は空を切る



ノートンさんが膝をついていた


「大丈夫ですか?ノートンさん」


「ユウか、マズイ、アレは魔素狂いだ」


『魔素狂い?初めて聞く言葉だな』


「何ですか?その魔素狂いって」


「そうか、まだ日が浅いから知らんのも無理はない、

魔素というものはそこら中にあるのだが、やたらと魔素が溜まっている場所があり、そこに何ヶ月もいるとモンスターに変化が起こり、この様な亜種が生まれる事があるそうじゃ。」


「それで?」


「その魔素溜まりで変化したモンスターは魔法がとても効きにくいのじゃ、現にクリスが奴にさっきから魔法を放っておるのじゃが全く効いておらん。

剣や弓は弾かれるし、魔法も通じんとなると

それを上回る魔法か攻撃を与えないといかんのじゃ」


「上回るですか」


「過去にも魔素狂いのモンスターがおったそうじゃが

皆そのように倒しておるようじゃ、多大な犠牲もあったじゃろう」


「そうですか」


「ユウよ、お主も魔法が使えるようじゃが無理はいかんぞ、魔法とは威力は凄いが反動も凄い。

魔力がなくなると有無を言わさず気絶してしまうと聞く、そうなるとオーガ相手じゃとすぐにやられてしまうじゃろう」と心配してくれるノートンさん


「しかし、何とかしないとですよね、やれる事はやってみますよ」


と言ってオーガ亜種に向かう





☆☆☆☆☆☆☆☆






クリスは困惑していた。

得意な魔法は火属性で攻撃力が高いのが特徴だ

精霊の力を借り魔力を集め放つ魔法は全ての物を焼くはずだった。


なのに今、目の前にいるこのデカイモンスターは何度焼いても何もなかったかの様に攻撃してくる。

何故?、火力が弱い?でも…と色々な事を考えてしまう。



ゴブリンキングを倒したと言っていたギルドマスターも倒れその側近も倒れてしまった。

ギル、ギルフォードも私を守る為、体を張り攻撃を受け倒れてしまったので、残されたのは私だけになってしまった



「ふぅ」


と息を吐く


今まで放った魔法を考えて全力で打てるのは残り2発

無駄撃ちは出来ない

幸いそんなに動きは早くないからヤツの攻撃は食らわない。隙を見つけて顔に当てれば


と考えながら草むらを駆けていた。

すると草むらにロープがあり、それに気付くのが遅れた



「えっ!何 これ」



バランスを崩しながらも何とか回避したが、オーガ亜種はそれを見逃さなかった



「グコアアアー!!」




今までなかった大振りな蹴りを放ってきた

これは躱せない。

大きな足が迫ってくる、スローモーションの様にゆっくりとゆっくりと死が迫っているかの様に






瞬間!横から抱きしめられ、私は横に吹っ飛んだ

ギリギリ、本当にギリギリの所でオーガの蹴りから逃れる事が出来たようだ





「大丈夫ですか」?と優しい声が聴こえてくる

上目で見るとそこには私を優しく抱きしめるユウの姿があった。




「な、なんでユウが?」


「はい。向こうが終わりましたので助太刀です」


「あいつ 強いよ」


「その様ですね、ちょっと待ってて下さいね」


「えっ?」



抱きしめられたまま一瞬でさっきいた場所から移動した。


「今 何を?」


驚いてユウを見上げるとユウはオーガを見つめていた

何を見ているんだろう?と気になってしまう




『あのオーガの身体に薄く光っているのは何だろう

前にエルさん(竜)が纏っていたのと似てるな

全然纏ってる量が違うけど、何か魔素を纏って飛んでるって言ってたし、あの光ってるのが魔素って事か』


「ユウ どうしたの?」


「クリスさん、あのオーガに魔法が通じにくいんですよね?」


「そう みたい」


「僕が合図したら、最大で魔法を打ってもらってもいいですか?」


「通じない かも」


「ダメで元々と思って僕に力を貸してもらえませんか」

と言うとクリスさんは


「うん。ユウ 信じる」と言ってくれた


クリスの頭を撫でて「じゃあ行ってみます」

と言って飛び出した




オーガ亜種はオーガより大きく5m程の巨漢だ。

ツノは2本生えており肌の色も黒っぽく筋肉ムキムキで勝ち目なんてないように見えるが、


「町を守る為、大切な人を守る為、倒させてもらうよ」


剣を左手で持ち、右手に刀を持つ。


俺は左手を突き出し突きを放つ。

オーガ亜種は狙われた右足を後ろに引き、突きを躱す。

その勢いで左手で叩きつけてきた。


勢いを殺さずそのまま滑り込み、右手で膝を斬る。


「硬いな」


薄っすらと刀傷が付くが、ほとんどダメージとはなっていないようだ。


「んっ?何だ」

何故かオーガ亜種を纏っている光りが俺の体内に入ってくる



「あ、そういえばスライムって魔素を吸収するんだっけ?ヤバいかな」


そぉ〜とクリスの方を見るとクリスはキョトンとしていて全く気付いてないし見えていないようだ


「あっぶね〜、そういえば魔素って〈精霊眼〉がないと見えないんだっけ」



「という事はこのままオーガの近くに居るだけで弱体化させられるって事か、なら!」


刀を鞘に収め、剣を両手で持ちオーガ亜種と対峙する

両手で剣を持っているのは、強い力の攻撃も受け流せす為だ。


「行くぞ!」



剣で突っ込むとオーガも向かってくる。

オーガは咆哮と共に掴みかかって来たので、サイドステップで横に躱し太ももを斬る。が

やはり硬い、少ししかキズを付けられない。


オーガが裏拳で殴ってくる。両手で剣を構え受け止める


「うおおおおおー」

トラックが正面から50kmで突っ込んで来たみたいだ。(突っ込まれた事はないけど)


後ろに吹き飛びそうになるのを、懸命に踏みとどまる。

その間もずっと魔素は俺に吸い込まれていて、もうさっき程の魔素は見当たらない。


『もうちょっとかな』


もう一度剣で斬りかかる。

オーガもイライラしていて咆哮する事が増えてきた。


するとオーガ亜種はデカイ身体とは思えない程のジャンプをして、上空から両手を握り振り下ろして来た



上空のオーガを見ると完全にオーラが消えたのが分かった

『よし、ここだ』


俺は上空に向かい剣を向け「ライトニング!」と叫ぶ



バリバリバリバリ!!



剣先から凄い音を立て雷が上空のオーガに直撃する



「グギャアガガガー」と上空にいたオーガ亜種は吹っ飛ぶ


「クリスさん!お願いします!」と叫ぶと


遠くから綺麗な声で詠唱が聴こえる



「火の大いなる精霊達よ我が声を聞き炎の力をお貸し下さい」


クリスさんは両手を突き出しオーガ亜種に向け


火炎大旋風ファイヤーインフェルノ



クリスさんの両手から凄い炎の渦がオーガ亜種に向かって行く


その炎を見ると薄っすらと魔素を含んでいるのか、俺にはキラキラしているように見えた


炎の渦がオーガ亜種を焼く

俺のライトニングによりすでに黒焦げ状態だが、さらにそこに炎の渦がやってきてオーガは黒焦げ火だるまになり

叫び声もなく倒れ、動かなくなる





オーガから炎が消え全く動かないが俺は念のため首に刀を刺す。

太くて切り離せないが、これは死んでいると確信していると、後ろから



「ユウ 何してるの?」とクリスが話し掛けてきた



「トドメを差しているんだよ、もうコイツと戦いたくないしね」


「うん」と返事をするクリス(かわいい)


頭を撫でてから

「さあ戻ろう」と言うと


「うん」と言って付いてくるクリス

倒れていた執事のギルフォードさんを回収してノートンさん達の所に戻る。

事の顛末を報告して、薔薇の剣と生き残った剣誓のメンバーを連れて町へと戻るのであった。



オーガの肌色は人肌より青い感じを想像しています

亜種はかなり黒っぽい青で怖いです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ