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ドリントル防衛戦 2

一時的だが同じパーティを組んだので薔薇の剣と行動を共にする。

他の冒険者達がこちらをチラチラ見ているが、俺は気にしない。

しかし、たまに声を掛けてくる者もいる。



「薔薇の剣だあ〜 頑張ってね〜」

「あんたらケガするんじゃないよ〜」

「薔薇の新しいメンバーか?」

「ジュリアさん頑張って〜」

「ベラさん〜」

「マロンちゃんは俺のだし!」




と住民からの人気は高いようだ。中には変な人もいるが

声援を受けながらベリル林道の方の門に着くと、たくさんの冒険者がいた。


「ようジュリア。おめぇらも防衛戦参加か?」


とガサツそうな男達が話掛けてきた。


「ああ、ギランか。もちろんこの町を守る為だ参加するさ」


「ジュリア。おめぇはいつになったら、俺らとパーティを組むんだ?いっつも誘ってやってるのによ!

お高く止まりやがって!

それに何だそのヒョロヒョロのおっさんはよ!」


「キサマっ!」と剣を抜こうとするベラさん


すっとベラさんの前に出て

「すいません。今回の防衛戦は敵も連携を組んで来るから。と言うことでギルドの方に薔薇の剣の人達と行動しなさい、と言われましたので行動をしてるんです。ねっベラさん」


とベラさんにウィンクする



「はっ!情けねーおっさんだな!」


「情けなくなんてないもん!ユウ様は凄いんだから!

ボックスも、ギランも黙ってて!」と珍しく怒るマロンさん


「はっ、たかがゴブリンごときで女に守ってもらうなんてな〜 情けねぇ!

おい、おっさん何級だ?」



「F級ですが」


「ギャハハ!!Fだってよ、このおっさん!」

「F級なんてお呼びじゃねーんだよ」



と酷い言われようだなF級w

やっぱり早めにランク上げておこう。なんて考え黙っていると


「おい!おっさん黙ってないで何とか言えよF級さんよ」と突っかかってくるギランって言ったかなこのガキ


「おっさん!その綺麗な装備置いて家に帰りな!俺らが使ってやるよ!ハハハ」と盗賊紛いな事を言ってきたボックス


もう1人は興味無さげにボケーとしてる

大丈夫か?コイツら



「いえね、基本ソロでモンスターを狩ったり等と行動をしてまして、冒険者になったのは最近なんですよ。戦闘は問題ありませんのでご心配なく」

と言うと


「うるせぇ!黙ってテメェはコイツら置いて帰れって言ってんだ!それともケガして診療所に行くか?」

と大剣を構える。


「ギラン。気絶する程度にしておけよ、コイツの装備はキレイだから高く売れそうだしな」と直剣を抜く


「はっ、わかったよボックス。」


何故か戦う?感じになる。しかも装備剥ぎ取られてケガするようだ

コイツらは本当に冒険者なのか?盗賊なのでは?


横を見るとジュリアさんもベラさんもマロンさんも皆戦闘態勢だ おいおい



薔薇の剣の前に移動してから、

「えっと、何故か戦う雰囲気になってますが戦いませんよ。面倒くさいし、しかもケガして装備を剥ぎ取られるなんてイヤですよ、」



「それより、今からモンスターが来るんでしょ?町を防衛するんでないんですか?冒険者同士で今から戦ってどうするんですか?」


「うるせぇ!死ねぇ!おっさん」

とキレて斬りかかってくる。最近の若者はすぐキレる


「「「ユウ様!」」」


と薔薇の剣は心配してくれるが問題ない。


装備していた直剣で2人の斬撃を軽くいなす


大剣は力任せに振ってきたので、躱すと地面に突き刺さったので強めに踏んで抜けなくしてやり、


剣の方は突きを放ってきたので、身体を捻って躱して、その剣を下から振り上げると、ボックスは剣を手放し空中に剣がクルクルと周り剣が地面に刺さる。



俺は剣を振り上げボックスに迫る!

ボックスは剣を打ち上げられ無手だ


「あなたは私から奪おうとした。ならば奪われる覚悟があると言うことだ!覚悟っ!!」と大きめの声で脅すと


「そこまでだ!!」


と町中に聞こえるのではと思うくらいの大声が響いた


ボックスの額2㎝で剣を止め声の方を向く


真っ白な髪だが、キレイに散髪してあり、

年齢不相応な筋肉ムキムキな身体のおじさんが立っている。


「失礼ですが、どなたですか?

私はこの人達にケガをさせられ、装備を剥ぎ取られたくないので、邪魔はして貰いたくありません。」と言ってやった


ギランとボックスは真っ青な顔になっている

ジュリアさんやベラさん達も真っ青だ


「全ては聴いていたよ、全くウチのヤツらが迷惑を掛けたな。

ワシはこのギルドのマスターをしておるノートン.クロードじゃ」


「ギ、ギルドマスター」と驚いているジュリア達

周りの冒険者達もギルマス等と呟きながら黙っている。


「初めましてノートンさん。私はユウ、モリタ ユウと言います。

この人達は止めたのですが攻撃されたので、やられたくはありませんので、このまま斬り捨てようかと思います。」


といい剣を振り上げる

するとボックスからチョロチョロと音が聞こえズボンが濡れているのが分かる(漏らしよった)


「分かった分かった。ワシがコイツらを処分しよう。じゃから剣を納めてくれい」


「信じてもよろしいのですね?」


「もちろんじゃ。このノートンを信用して欲しい」



たっぷり20秒程時間を掛け、剣を鞘に戻す。


「この人達の処分はお任せします。

後はノートンさんにお任せしますね。」


と言ってジュリアさんの方は行く。


「みなさん大丈夫ですか?お怪我は?」


と聞くと薔薇の剣達は

「私達は平気です。ユウ様の方が」


と言って来たので「平気ですよ」と微笑むと、みんな笑顔になり「良かったです」と安心していた。





しばらくするとギルドの職員がやってきて先程のギラン、ボックス、後ろでボケーっとしていたチェルルーが連れて行かれた。


するとギルドマスターがこっちにやって来る。


「ユウ君だったかな、ヤツらは連れて行く。今回の騒ぎは途中からだが聞いていたよ。キミには全く落ち度がない。すべてギランとボックスの2人が悪いのだ。

今は緊急時だと言うのに、こんな騒ぎを起こしたヤツらはこの町から出て貰う。領主にも話しはしておく。


君たちには迷惑料を払わせて貰う。

これはギルドから出す。ヤツから徴収するが払えない場合は奴隷になってもらう。

君たちは何も気にすることはない。」

と厳しい顔で言ってきたノートンさん。


「私達は別に気にしていませんが」とマロンさんが


「いや、ユウ様にこのようなご迷惑を掛けたのだから仕方ない」とベラさんが

それぞれ言っている。


「こちらは特に被害という被害は出ておりませんので迷惑料は少額で構いません。ですが屈強な男性が女性を脅すとかは見過ごせませんので、そちらはギルドの方で取り締まりを強化して欲しい。これが僕の意見ですね」

とノートンさんに言った。


するとノートンさんが

「ヤツらは君を馬鹿にしていたんだぞ、君は許すと」


「まあ、思うところはありますが、特に怒ってはいませんね、今回はそんなことよりもこの町を守る事、薔薇の剣の人達とどう戦いモンスターを倒すか、それを色々と考えたいですね」と言うと


「うむ。この事は後で話そう。

今は緊急時だ。モンスターの襲撃から町を守る!これが最優先だ!

ユウ、お主はF級と言っていたが先程の体捌きを見る限りランクなんぞ当てにならん。

お主ならば大丈夫かとは思うが気をつけるんじゃぞ。

何か悪い事が起きる予感がするのでな」


「怖い事言わないで下さい。士気が下がりますよ」

『やめてよー、フラグ立てんといて』


「はっはっは、すまんすまん。たかがゴブリンの集団じゃ、油断しなければ負けはせん。戦が終わったらギルドに来てくれ、受付には話しおくからの。」


そう言ってノートンさんは人混みに消えていった



「みなさん大丈夫ですか?

もうすぐモンスターが来ますので無理はしないで下さいね」と薔薇の剣達に言うと


「ギルマスとあんな普通に話が出来るなんて凄いですねユウ様。ますます尊敬します」とマロンさんが


「それが私達のリーダーです!」とジュリアが言った


『何言ってんのこの子、綺麗だけどアホの子なんだよね』


「リーダーではありませんが怪我をしないように戦いましょうね」


「「「はい!」」」(返事はとてもいい)




そして俺と薔薇の剣は門の右翼の茂みに身を隠し接近するモンスターを待つのであった。






可愛い冒険者3人組は絶対絡まれる説

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