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ドリントル防衛戦

「くあぁ〜」

よく寝たな。木の根の隙間からニョロリと出て、「う〜ん」大きく伸びをする(腕はない)。


「とうっ!」と泉にダイブした。


泉の中は前と同じようにとてもキレイで魚がたくさん泳いでいる。

俺の周りにもたくさんの魚達が泳いでいる。


『さて、今日は今からギルドに行って何か良い依頼があればいいけどな…』


泉からグーラで飛び出し、木の根からポーチを持って


「よし、行くか」と森から町へと向かった。





☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆




まだお昼になる前に俺はドリントルに戻って来た。(もちろんユウの姿で)

門を通りギルドに向かう。


ギルドに着き中に入ると、ザワザワとしていて、

たくさんの冒険者の人がいた。


『おおー やっぱりいるよね。4、50人位かな。

何故か前は全然居なかったから不安だったけど、これだけの冒険者の人がいれば町は安心だよな』


とお気楽な俺。

するとステラさんがカウンターの上に乗りメガホンみたいなのを持って息を吸った



「みなさん!聴いて下さい。

今日の朝方ベリル林道から100匹程のモンスターがこのドリントルに向かって来ているという情報が入りました。」


『え?マジか。

そういえば、あの林結構モンスターいたもんな、こっちに向かってるなら止めないと』


「情報によりますと、ベリル林道奥のダンジョン方面よりゴブリン80体程とボアが20体程らしいです。

ゴブリンは8体程の団体でそれぞれが武器を持ち10組を作り、ボアはバラバラに向かって来ているというお話です。」


「今王都にいるB級冒険者の赤の衝動の人達とC級の剣誓の人達に依頼はしてあります。

彼等が来てくれれば、モンスターは撃退してくれるはずです。」


なるほど、ギルドから高いランクの冒険者を呼ぶ事が出来るんだ、でも


「しかし、今王都から1番早い馬車に乗って向かっているらしいですが、ここに到着するのは夕方になるそうです。」


ガヤガヤと周りの冒険者達の不安が高まっていくのがわかる


「みなさんには赤の衝動や剣誓の人達が来るまで町を防衛して頂きたいのです。

もちろん報酬は出ます。ゴブリンは銀貨1枚。ボアは銀貨3枚を討伐報酬として用意致します。」


「「おおぉー!!」」


と、うなりを上げる冒険者達


「ゴブリン1体で銀貨1枚。報酬は良いですが、今のゴブリンは武器を所持し統率された動きをしています。

いつものゴブリンとは全く違うモンスターだと思って防衛をして頂きたいのです。

油断をすると大怪我や下手をすると死んでしまう事もあります。

それでも依頼を受けてくれる人達は依頼受付でギルドカードの提示をして防衛戦に協力すると話して下さい。」



「今回の依頼では討伐という事なので、誰が倒したかと揉めないように、ギルドカードに討伐数がわかる様に受付でギルドカードに魔術を施します

お願いします。町を守ってください。」


とステラさんや周りのギルドの職員達が一斉に頭を下げる


すると冒険者達が

「「おおおーー!!」」

「やってやるぜ!」

「へっ、たかがゴブリンだ」

「ボアだけ気を付ければ楽勝だぜ」

「ス、ステラたん!ハァハァ」


『みんなヤル気だな(最後のやつ…わかる!)』


「それでは今から受付を開始します。」




『ま、やるしかないよね。』



今は受付が爆込みしてるから後で行こうと思い後ろに下がると

「「ユウ様!」」と声を掛けられ、振り向くと薔薇の剣の3人がいた


「君達も防衛戦に出るの?」と聞くと


「もちろんです。報酬も良いし、ここで頑張ってユウ様にお返ししたいと考えています」とジュリアさんが意気込む


ベラさんとマロンさんもウンウンと頷いていた。


「君達の強さはわかっているつもりだけと、報酬の為に無理はしないで欲しいかな。

急いで返して欲しいって訳じゃないし、それよりみんなのキレイな顔にキズがついて欲しくないからね」


心からの本心を話すと3人とも真っ赤になりワタワタとしている。


「そうだ、防衛戦に出るなら回復薬は必要だよね、みんな買ったかい?」と聞くと


フルフルと横に頭を振る3人


「ん〜じゃあ仕方ないから僕が持ってた薬草を上げるからしまっておいてね。」とそれぞれに薬草を2枚づつ渡す


「これはどうするのですか?」ベラさんが尋ねてたので


「ケガをした時に葉っぱを良く噛み飲み込むんだよ。

本当はリンさんがやるようにして回復薬にした方が効果が高いんだけど、直接飲む事でも回復薬の半分くらいは治ると思うし、キズに葉を潰して塗ればキズが治るしね」


「「ええっ!!」」


「そんな事始めて知りましたよ、詳しいですね。リンさんに褒められる訳がわかりました」とマロンさんが言う


「いや、普通に図鑑に書いてあったよ。」


この人達本当にC級で大丈夫かな。





しばらくすると、やっと依頼受付が空いた。

若い女性の職員の人がいたので話をしに受付に行く。

後ろから薔薇の剣も付いてくる


「すいません。防衛戦に参加したいのですが」


「はい!ありがとうございます。ギルドカードを提示して下さい」


ギルドカードを渡し手続きが始まる


「えーと、モリタ ユウ様ですね。…F級ですか」


「何か問題でもあるのでしょうか?」


「今回の防衛戦はゴブリンですが武装していて、さらにボアも数体いるとの情報です。

正直気持ちは嬉しいのですが、危険かと思われます」

と悲しそうに言ってきた


「それは、」

「「ユウ様は大丈夫です!!」」


と後ろからジュリアさんとベラさんが叫ぶ


「あ、あなた方は薔薇の剣の」


「そうです、私達よりユウ様はお強いですから貴方が心配する必要はないですよ」とジュリアが言う


「しかし、ギルドカードはF級でして、一応今回の防衛戦はD級以上の依頼でして」


『あ、そうなの?知らんかったわ』


「でしたら私達薔薇の剣とユウ様がパーティとして登録。これなら問題は無いはず」


「よろしいのですか?」と不安そうに薔薇の剣を見る受付の女性


「ユウ様。この様な形になってしまいましたが私達と一緒に行って頂けますか?」とジュリアさんが言ってきたので


「みんなもそれでいいかい?」とマロンさんとベラさんに聞くと


「もちろんです。お願いします」とベラさん

「はい。よろしくお願いしますユウ様」とマロンさんが言ってくれたので


「これで良いですか?」と受付の人に言うと


「わかりました。薔薇の剣として受付しておきます」


と言って渋々了解してくれて、無事防衛戦に参加する事が出来たのであった。

F級冒険者は人気ないですね

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