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ベリル林道 2

今回も少し長めです

お付き合い下さい

2人が倒れてオロオロしている俺とマロンさん。

しかし、ベラさんは冷静に2人を木陰に運び2人を寝かせる。


「ユウさんと言ったか?」ベラさんが話しかけてきた


「あ、はい。初めましてモリタ ユウと言います。ユウと呼んでください」


「そうか、私はベラ、こっちのちんまいのはマロンだ」


「こ、こらー!ちんまいとは何だ!ちんまいとは!

ちょっとだけ小柄なとか言えないのー」


「それで、そこで寝てるのがジュリアだ」


「治ったみたいですね。良かったです」


「良かった?キミはこの状況で良かったと思っているのかい?」


「?」


「回復薬だけで治れば我々はキミに金貨を返せばそれで終わりだった、しかし、リン殿はジュリアに回復魔法まで使わせてしまった。

もう我々はどうしたらリン殿に償えるか想像ができないよ」


「回復魔法とはそんなに大変なものなのですか?」


「何を言っているんだ??ユウさんは」


「えーとユウさんってランクはどれくらいなんですか?」とマロンが聞いてきた


「あ、すいません。昨日冒険者になったばかりなのでF級ですね」


「な、なんだと」


「うぇぇぇー」


「実は先程お会いしたところで薬草採取をしてまして、その依頼をこなしていたんですよ」


「え、いや薬草採取って…なんであんなに沢山の金貨なんて、その貴族の方とか」


「いえいえ、あのお金は以前ある人にお礼にと言って頂いたもので、僕はど田舎の者ですから、ね。」


「それなら尚のこと借りたお金は返します。

ただ、今は本当に持ち合わせがなくて、待って頂きたいのです。リン殿にも謝礼をしなければいけませんし。」


「遅くなりましたが本当にジュリアの事を助けて頂いてありがとうございました」


と言って2人は頭を下げる。


「本当にお困りのようでしたし、見過ごせませんでしたので気になさらないで下さい。

でも僕にも生活がありますので少しずつでもいいので返して下さいね。」


「「そ、それはもちろんです。」」


『まあ、まだちょっと残ってるし別に急がないけどね、でもお金の貸し借りはキチンとしないと。人間関係はお金が一番問題が起こりやすいしね、

異世界に来てこんな事考えるなんて、ファンタジーが足りないな俺スライムのくせに』


自虐してるとリンさんが目を覚ました。

俺は急いでリンさんの側に寄り


「リンさん!大丈夫ですか!急に倒れるからビックリしましたよ。」


「いや、ユウ殿それは…」


するとリンさんは手でベラさんを止める


「いいんだ。知らないのさユウは、回復魔法を使うとMPを使い過ぎて気絶してしまう事を」



『えっ!そうなん!?』


「はい、先程ユウ殿が昨日冒険者になったばかりだと聞きました」


「そうさ、だけどねユウは確かにお金はあった。運が良かったせいか手に入れたみたいだね、そんな事より依頼を受け達成する為に何をしたと思う?

武器を買ったとか防具を買ったとかじゃないよ」


「「…」」


「準備をしたのさ。」


「準備ですか?」とベラが言う


『そりゃするでしょ、珍しくもなんともない』


「ユウや、あんたもし今からダンジョンに潜れって言われたらどうするんだい?」



「そうですね、まず情報を集めますね。どんなモンスターが出るのか、とか罠が仕掛けられていないかとかを調べますね。そして計画を立てます。1日で戻って来れれば良いですけど、そうでない場合は食料や水の確保、最悪を想定してそれに備えます。」


「「…!?」」


2人はビックリしている


「?」


「あんた達はどうだい?見たところカバン1つ持ってないようだね、まあ武器の手入れはしているみたいだが、

ダンジョンに潜る対策は何一つしてないんじゃないかい?

大方周りの冒険者の噂を聞いて、だったら行ってみよう。そして深く潜りすぎて強いモンスターと出会ってしまって、傷を負い逃げ帰って来た。そんな感じじゃないかい?」


2人は何も話さない

図星だったのかプルプルしている


「昨日冒険者になったユウはね、薬草採取の為にギルド図書館に半日以上いたらしいよ、そして薬草の事を学び

薬師顔負けの知識で薬草採取にやって来た。そして的確に薬草を扱っていたよ。ワザとダメな方法で扱ったワシに注意までしてきたよ。


手紙を読んで試してみたが」



「あんた冒険者なんて辞めて薬師になりな!私が面倒見てあげるから」



本気に思わせる迫力で迫る熊、怖い



「あ、あの薬師リンネバードに声を掛けられるなんて」


「え、いや、すいませんリンさん。僕はまだ冒険者になったばかりなので、色々と旅もしてみたいですし」


とやんわり断る


「ふっ、分かってたよ。でも、今のは嘘じゃない。冒険に疲れて戻ったらいつでも私を頼りな!力になってやるからね」


「その時はお願いします」


笑顔でリンさんに言ったらリンさんも笑顔で頷いてくれた


「そ、それでリン殿。まずはジュリアを助けて頂き本当にありがとうございました。それで報酬なのですが」


「いらないよ」


「えっ!?ですが本来回復魔法など神官に頼んだら最低でも金貨10枚は掛かるって」


『き、金貨10枚〜 マジか!

ベラさんのあの顔、ウソは言ってなさそうだし』


「それにあんたらユウに返さないといけないじゃないか。私はいつ死んでもおかしくないババアだけどね、ユウは今からなんだ、だからユウの迷惑にならないようにちゃんと返してくれればそれでいいさ」


『カッケーなこの熊さん。てか異世界の人達(熊)ってカッコいい人ばっかりだな』


「リ、リン殿!本当に、本当にありがとうございます。先程は大変申し訳ございませんでした!!」


「あんた達の言葉信じるからね!もしユウの事裏切ったりしたらユウの奴隷になるどころじゃ済まさないよ!一生掛けて後悔させるからね」


「「も、もちろんです。」」


「ユウも簡単にお金なんて貸すんじゃないよ。こいつらはまだいいけど悪いやつなんて…」



「ギャギャギャギャァーーー!!」


洞窟の方から悲鳴のような鳴き声が聞こえる


「な、なんだい!!」リンさんは起き上がり声のする方を向く。


洞窟を見ると牛のような顔をしたムキムキのカンガルーのようなモンスターがこっちに向かって吠えている。


「あ、あいつだ、私たちの事追って来たんだ!」


「マズいね、さっきのでまだ魔力が回復してないし、それにアイツはおそらく「ミーノ」Bランクのモンスターだ。」


リンさんもビビってる


この状況マズいな、助けてくれそうな冒険者も近くにいないし



「俺が何とかします。」


「何言ってるんだい!F級の冒険者に何とかなる相手じゃない!逃げるんだよ」


「わ、私たちが連れて来ちゃったの」とヘタりこむマロン


「くそっ!せっかく逃げれたと思ったのに!」怒るベラ



まだ立ちあがれないリンさんに近寄り

「あいつはミーノ、弱点は刺突で顔が弱い。しかし身体は強靭でそこから放たれるパンチが普通じゃない。岩も砕けるパンチ力だ」


「それが何なんだい!」


「あいつは刺突の他に弱点があります。それは大きな身体を支える足が弱点なんです。

あの2人を追って来た割には時間が掛かり過ぎです。と言うことは足が遅い!走るのもバランスが難しいので直線にしか走れない。」


「リンさんは動けない、ジュリアって人も

ここはあの2人にリンさんとジュリアさんを担いで離れて貰います。僕は死にたくないので石を投げて注意を引き、林で奴を撒きます。僕は足は早い自信がありますので、

その後、隠れて様子を見てからリンさんの家で集合。これしか方法はないです。」


「…あんた、本気かい?」


「あのモンスターも図書館に載ってました。対策は完璧です信じて下さい」


と言ってニコっとしてリンさんを見た後2人に近寄る


「マロンさん、ベラさん、聴いてください。マロンさんはジュリアさんを担いでリンさんの家に、ベラさんはリンさんを担いで同じリンさんの家へ走って下さい。

正直リンさんは大きいので担ぐのは大変でしょうが、今は一刻を争います。

僕がアイツを引き寄せている間に逃げましょう。」



「だ、だが君はまだF級で」


「田舎育ちだって言ったでしょ、普通の人より足が早いんですよね、絶対逃げれます。信じて下さい」




三人を見る


「合図したらお願いします」



ミーノの方を見て叫ぶ


「この変態ムキムキカンガルーめ、穴蔵から出て来たってお前の追ってる奴なんていないぞ!バーカ」


と叫び足元にあった大きめの石を投げミーノにぶつける


と同時にリンさんの家の方向とは逆に走る


「みんな!走って!!」


と合図するとベラさんはリンさんを、マロンさんはジュリアさんを担ぎ来た道を走って行く


ミーノは石をぶつけられ怒りの形相で俺に向かってくる


スッとミーノの突進を躱し木の裏に移動する


横目で4人が見えなくなるのを確認して


『別にアレを倒してしまっても構わんのだろう』


と言って腰の刀を抜く


右手に刀を持ち左手はミーノに向け


「ライ」と叫ぶと細い雷がミーノに直撃する


「ふむ、これでは倒せないか、ゴブリンよりは強いようだ」


ブスブスと焼けたミーノが満身創痍でこちらを睨む


「まっ、相手が悪かったと思って諦めてくれ」


と言って上段から刀を振り下ろす。


ザンッ!!


頭から真っ二つになりミーノは絶命する。


「討伐証明は確かこいつのツノだったはずだけど、持って行ったらバレるし吸収しちゃおうかな」


刀を鞘に収め右手からグーラを出し吸収する


大きいせいか10秒ほど掛かり、リンさんの家に戻ろうと思ったら足元に2cmくらいの宝石が落ちている事に気付いた。


コレはゼソットさんにあげた石と同じ、いや色が違うか

石を拾い石を眺める


こいつも持っていた?いや、落とした、ドロップ?


なんて考えていると久々に


[レベルが上がりました]


お、やったね。また少し強くなって良かった

後でゆっくりと確認しよう。まずはリンさんの家に戻り上手く逃げれたよって説明しないとな


石を無限ポーチに入れて、その場からゆっくりとリンさんの家に戻るのであった

熊さん担くのは無理かな?

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