見習い冒険者 4
宿屋を出て門に向かう途中
『薬草採取するのにリュックみたいのあれば買って、あとナイフもあった方がいいかな』
小物店みたいなところに入ると山登りコーナーがあり
そこに大きめのリュックとリュックの横に装着出来るスコップとピッケルがあったので合計銀貨5枚で購入した
ナイフは武器屋に行けと言われたので武器屋を探す
小物店の店員さんにギルドの近くにあるよと聞いたので
行ってみた。
…感動した
店に入ると店内の壁は白木か何かで白く、壁一面に様々な武器が所狭しと並んでいる。
騎士が使うような直剣に、海賊が使いそうなシミター
馬を切るためにあるような大きな大剣に、刺突目的のレイピア、でっかい斧も小さい斧もあり、ここに来れば大抵の武器は揃うだろう。そう思わせる店内だった。
ボケーっと武器を眺めているとカウンターに座っていた小さなオジさんが「なんだオメェー冷やかしか?」
と言ってきたので
「い、いえ、ナイフを購入するならここに行ったら良いって言われまして」
「なら早く言えってんだ。ほらナイフはここだ」
「あ、ありがとうございます」
言われたケースにはナイフがたくさん並んでいた。
大きめのサバイバルナイフとかペティナイフとか種類が多い
「なんだオメェー鎧なんて着て冒険者か?」
「ええ、昨日から始めまして今から薬草採取に向かうんですよ。なので薬草を切るためのナイフがあればな〜と思いまして」
「薬草?んなもんぶっちぎればいいじゃねーか」
「それはちょっと、薬草は葉の部分だけを切り取り、根や茎は残さないといけないのでナイフがあると便利なんですよ」
「なんだって茎なんて残すんだ?引っこ抜いた方が楽じゃねーか」
「葉には薬になる成分があり、すり潰して塗ってもいいですし、食べてもいいのですが、根には毒素が含まれているらしいのです。茎を残すのは葉が無くなると茎はすぐに枯れ、また新しく葉が生まれるからなんです。」
「誰に聞いたんだ?そんなこと」
「ギルドの図書館で調べました。」
「くっくっく」
「??」
「いやー悪かったな。試すような事を聞いて、オメェさんの言う通りだぜ。
最近の奴らはみんなガサツな奴が多くてよ
オメェみてぇにきちんと調べてから行動するやつが少なくてな、ついこっちも受け答えが雑になっちまうのよ」
「は、はあ」
「薬草や植物なんかの採取にはこのナイフが良いだろう。刃が薄くて切れ味も悪くない。手入れは必要だがな。あと魔物やモンスターなんかの剥ぎ取りに使うのはこの大きめのナイフだな。刃が欠けづらい
あとはオメェさん武器は何だ?」
「えっと槍ですかね」
「槍か、槍ならそこにあるが狭い洞窟なんかだと扱い辛いから予備で小剣も持っているといいぞ
槍も直槍より二股、三股、五股の槍が威力も上がるしオススメだぞ」
「おおーそんなのがあるんですね。知りませんでした」
「はっはっは。あとは薙刀なんてのもあってな突くと切る事が出来て扱いは難しいが慣れたら敵の間合いに入る事なく攻撃出来るからこいつもオススメだ」
薙刀か〜 なんか女の人が振ってるイメージしかないな
ふっと違うケースを見てみると見たことがある武器が置いてあった
「こ、これはもしかして刀ですか?」
「オメェ何者だよ!こいつは確かに刀っていう武器だ。でも市場には出てねぇし、こんな扱いずらい武器知ってるなんてな。
結構前に金に困った奴がこいつを買ってくれって来たんだ。見たこともない武器で悩んだが作りはしっかりしてるし買い取ったんだがな、そいつがこれを刀って言ってたんだ」
「因みにおいくら万円なんですか?この刀」
「なんだ?興味あるのか、まあ刀を知ってるくらいだしな」
「そうだな、オレぁ短時間だがオメェを見てビビッと来るもんを感じた。まあ気に入ったって事だな
そいつからは金貨5枚で勝ったからそれでいい。金貨5枚だな」
「えっ、それでは利益ないじゃないですか!」
「オメェさん計算も出来るんだな
いいんだよ、どうせオレが作った訳じゃねぇ
ここに置いておいても見せ物にもなりやしねぇかんな」
「小袋の中身を確認する」
やばい買える。ゼソットさんからは金貨15枚くらい貰ってる。武器は必要だよね、木の槍だったらいつ折れるかわからないし
ダメ!この浪漫武器欲しい
「買います!!あと先程のナイフ2本と直剣と鉄の槍も貰えますか!」
「!!」
「正気か?昨日冒険者になったって奴が剣も槍も刀もナイフ欲しいって。いくらすると思ってるんだ?」
「はい。そこは店長さんにお勉強してもらいたいです。」
「くっくっく、まあ聞けナイフはどっちも銀貨5枚でいい、刀はさっきも言った金貨5枚だ。剣だって安いのでも金貨2枚はする。槍は金貨3枚だ全部で金貨11枚だ。金貨だぞ、普通オメェみてぇな新人冒険者は金貨1枚集めるのに10日はかかる、諦めな」
「ギリギリ大丈夫です。金貨11枚ですね。でも剣と槍の事は分かりませんので選んでいただけると助かります。」
といって小袋から金貨11枚を出す
「…オメェさんどっかの貴族か?」
「いえ、この前たまたま助けた親切な人に貰ったんですよ。遠慮したんですが渡されて」
「その話が本当ならスゲーやつだなそいつもオメェもよ」
「それで売ってくれますか?」
「ああ、こっちも商売だ!金を出されては売ってやるさ!剣と槍はオメェに合ったいいの選んでやる。ナイフもさっきのでいいな、刀はこのまま持っていけ」
「剣と槍はそれぞれ鞘をサービスで作っておいてやる。夕方にでも取りに来い。
後、ほら」
ちっちゃい店長さんは金貨を1枚弾いてオレに飛ばす
それをオレはキャッチして店長さんを見る
お勉強してやるよ
カッケーなこのちっさいオッサン
「ありがとうございます。また夕方に来ますね」
「おう、オメェ名前はなんてんだ?」
「申し遅れましたユウです。モリタ ユウです」
「ユウか俺はドワーフのドルフだ、薬草採取ガンバレよ!」
「はい!行ってきます」
そして俺はリュック達と浪漫武器刀を腰に差し、今度こそ門へ向かった。
やっぱり武器は刀かと




