見習い冒険者 3
宿屋の酒場で先輩冒険者達と別れたのは24時くらいだった。
もらったカギの部屋へ入るとビジネスホテルくらいの狭さだがキレイに掃除されており木製のベットもありゆっくり休めそうだ。
部屋の鍵を閉め俺は元の姿になる
「ぽみゅーん」 この音は仕方ない
『ふぅ。今日はいろいろあったな
森から出てはみたけど以外となんとかなりそうだし、今のところボロは出ていないよな』
明日は薬草採取に行ってみよう。
後は教会か…モンスターってバレなければいいけど、
職業神さまか…
考えてもしょうがないし、寝るかな
ちゅんちゅん
んー よく寝たな〜
やっぱり森で寝るのとは違うな〜
よし!「変体」
俺はユウに変体する
コンコン
「おーい?ユウ起きてるか〜」
外からマスターの声が聞こえる
「あ、はい。おはようございます」
「おう。用意出来たら降りてこい。話がある」
なんだろう?
「わかりました。水浴びして着替えたら降りますね」
そういうとマスターは降りていった
部屋にあるシャワー室のような場所で水浴びをする。
『森だったら泉に入るだけだったしお湯で体拭くのって気持ちいい。』
体を拭き無限ポーチから服を出し、服を着て装備も装着して下に降りる。
「すいません。おまたせしました」
食堂は誰も起きていないようで静かだ。
カウンターを見ると熊のマスターが料理をしている
「おう。適当に座ってくれ」
「はい」
5分程待ち俺の前に料理が置かれる
「あの、素泊まりでご飯は頼んでないのですが…」
「いいから食え。俺の奢りだ」
「何か昨日からお世話になってばかりですいません」
「いいんだ、俺が好きでやってる事だ、ほら冷めるぞ」
「いただきます。」
目の前にある料理を見ると、美味しそうな具がたくさん入ったスープと焼きたてのパン
野菜のサラダとスクランブルエッグとベーコンがあり、彩りも素敵だしインスタ映えしそうな料理だ
「うめぇか」
「はい。あったかいし美味しいです(…)」
「でだ、今日は薬草採取に行くんだろ?」
「はい」
「薬草ならベリル林道だな」
「よくわかりましたね。そこに行こうと思ってました。」
そう、俺がいた森は「夏至の森」といって1年を通して夏のような気候でいつも暑いし天気も良い。雨もほとんど降らず特殊な森だったらしいのだ。
そこにいる動物やモンスターは身体が強く、普通のゴブリンでもワンランク上の強さになってしまい、滅多に人は立ち寄らない森だったらしい。ゼソットさんが言っていた。
森には水分が少なく薬草などが生えにくい
キノコは生えているが毒性の物が多く森に入るメリットはほとんどないと言われている。
ギルドの図書館で調べると同じような事が書いてあり薬草はここら辺だとベリル林道と呼ばれている、森とは逆の位置にある林にあると書いてあったのだ。
「ふん。何年ここにいると思ってんだ、そんな事は誰でも知ってらー」とちょっと照れているように見える
(強面熊のツンデレか)ダレトク?
「なんか言ったか?」
「いえ」
「まあいい。今からベリル林道に行くんなら、ちょっと頼まれてくれねぇか、金は払う」
「昨日も今日もお世話になってますし、出来る事なら」
「何、ちょっとベリル林道の中腹くらいにいるババアに手紙を渡して欲しいのさ。ちょうどババアの家の近くに薬草が生えてるから依頼も果たせるしどうだ?」
「もちろんそれくらいならやらせてもらいます。」
「悪りぃな」
「全然!あとお金もいりませんから」
「そいつぁダメだ。これはれっきとした依頼だ。俺が後でギルドに言っておくからオメェはこのまま向かえばいいさ、終わったらギルドに報告忘れるなよ」
「何か色々お世話になったりホントすいません」
「何謝ってやがんだ!さっさと用意して行ってこい。
林にはシロドリやボアもいるから気を付けて行けよ」
マスターに一通の手紙を渡された
「じゃあ行ってきますね」
「おう。いってらっしゃい!」
宿屋を出て空を見る。今日も晴天だ日差しが眩しい
町も露店の準備や店の前を掃除している人がいる。
「よーし行くか」
薬草採取とベリル林道に向かう為、来た門と逆の西門に向かったのであった。
薬草採取と手紙を届けるというクエストです




