ドリントル 3
ドリントルの町に入り、馬車は大通りを進んでいく。
「すごい!道は広いし建物や店がこんなに!歩いている人もたくさんいますねゼソットさん!」
ドリントルの大通りにはたくさんの人が歩いている。町としては多いほうで約2千人程の人口らしい。
ずっと森の中にいたせいか人の多さにビックリする。
「ユウさんの田舎だと人はあまりいませんか?」
「そうですね、あまり人(0人)との交流はありませんでしたから」
「そうですか。色々な店がありますしな楽しんで下さい」
「ええ、楽しみです」
しばらく進んでいくと大きな立派な屋敷が見える
屋敷の門のところで門番の人がお帰りなさいご主人さまと話しているのが聴こえるのでゼソットさんがここの主人なのだろう。
「ユウさんお疲れ様でした。屋敷で食事を用意させますので部屋でお待ちください。」
「いいんですか?お礼というか、お金もいたたぎましたし、これ以上厄介になるのは」
「是非お上がりください。ダリルもいいだろう?」
「ええ、ゼソットさんもこう言ってるし一緒に行きましょうユウさん」
「わかりました。ではよろしくお願いします」
パンパンとゼソットさんが手を叩くと老紳士がやってくる。何やらゴショゴショ話すと老紳士はドアから離れ若いメイド服を着た女の人 (かわいい)ががこちらにやってきた
「みなさまお疲れさまでした。部屋を用意してますのでどうぞこちらへ」
「あ、はい。ご丁寧にどうも」
「くすっ メイドに敬語など不要ですよユウ様。
旦那様が大変お世話になったそうで、屋敷のものすべてユウ様のものと思い話して下さい」
「いえ、そんな」
「私達がご主人様に叱られてしまいます」
とうるうるした顔をするメイド (かわいい)
「はっはっは、ユウさんこれはメイドに一本取られたな、さあ部屋に行きましょうか」
とダリルさんが笑いながら肩をたたく
「はは、わかりました。
では部屋に案内お願いします」
「はい!(かわいい)」
案内された部屋はとても広く品のいい調度品がいくつもあり珍しそうに部屋を見て回る
ダリルは落ち着いていて用意された紅茶を優雅に飲んでいた
「ダリルさんはゼソットと仲がよろしいんですか?」
「んっ?そうですね〜もう20年の付き合いになりますか」
「20年ですか、それは」
「あいつは昔こんな屋敷に住むようなヤツではなかったんですよ。森で薬草を拾って、売った金で飲み歩く。そんなヤツだったんですがね」
「それがこんなすごい屋敷を?」
「そうですね。聞いた話しだと薬草を売った金で飲み歩くのでなく、その金で物を買いそれを違う人に売る。それをまた売りその金で違う物を買う。そんな事を繰り返し気付けばここらへんでは知らぬ者はいない商人になっていたそうですよ」
簡単に聞こえるが絶対に真似出来そうもない。
売るのもただ売るのでなく何かしら売る物に付加価値を付け相手が欲しいって思うようにして売らなければ売れないだろうし、よほど口が上手くないとやっていけない世界だろう商人なんて
「すごいんですねゼソットさん」
「今はね」
と言ってニコっとするダリルさん。友人であるゼソットさんを褒められて嬉しそうだ
するとコンコンとノックされダリルさんが「どうぞ」というと老紳士がドアを開け
「皆さまお食事のご用意が出来ました」
と言い違う部屋に案内される
案内された部屋にはゼソットさんもいて
「お待ちしてました。ごゆっくりしていって下さい」
ゼソットさんが笑顔で迎える。こちらもゼソットさんの正面に座り
「こんなご馳走をありがとうございます」
というとゼソットさんは老紳士に耳打ちをして、老紳士は礼をして部屋から出ていった
『どうしよう。食べれないことはないけど味はわからないしテーブルマナーなんてわからないぞ』
と不安な顔をしているのが分かったのかゼソットさんが
「ユウ様、ここは王宮などではありませんので気軽に食べていって下さい」
お見通しである
「すいません。こんな料理初めてで」
「ははっ、みんな最初はそういうものですよ。
さっ食べましょ」
楽しく食事をしながらゼソットさんとダリルさんが話しながら食べている。
2人が気を使って話を振ってくれたり、笑ったりして楽しい食事だった
「ユウ様は冒険者になられるのですね」
「そうですね、ギルドカードがあればどこの町でも入れるようになるのであれば欲しいですし、やはり生きていくにはお金も必要でしょうし」
「我が家にずっと居てくれてもいいのですが」
「いえいえ、そんな。それにやはりせっかく田舎から出てきたので、もっと世界を見てみたいですしね」
「ユウ様ならそういうと思ってましたよ」
「俺もだ」
「すいません。せっかくのお誘いなのに」
「そうだ、ユウ様が冒険者になられるのでしたら色々と必要な物が出てくると思います。
そこでコレを差し上げますので使って下さい。」
とゼソットさんは皮で出来たポーチを俺の頭から掛けてきた。
するとポーチが光った
「お、おい。そんなのあげて大丈夫なのか?」
ダリルさんが驚いた顔でゼソットさんを見る。
ん?ただのポーチじゃないのかな?ちょっと光ったし、いい皮に見えるけど
「いいんですよ。違うタイプのカバンは持ってますし、是非ユウ様に使って貰いたいんですよ」
「ありがたいけど特別なんですかこのポーチ?」
「やはり知りませんでしたか。
これは無限ポーチと言って見た目以上の物を入れることが出来る不思議なポーチなんですよ」
あっ、コレあかんやつや
そ、そんなの貰えませんよ。絶対高いじゃないですか!
返そうとしたけど何故かポーチが離れない
「いいんですよユウ様。商人はまず人を見ます。この人は信用出来るかそうでないか。自分に益になるかそうでないか。
このポーチは特別で市場には出ていません。
私が本当に信用し任せられる人にお譲りするつもりだったのです。
ユウ様ならば大丈夫!私の勘が経験がそう言っているのですよ」
「ですが」
「きっとユウ様の冒険に役に立つでしょう」
「ゼソットさんもこう言ってるし貰ってあげなよユウさん」
「わかりました。このポーチ頂きますね。ありがとうございます」
「使ってやって下さい」
「はい!」
こうして俺はゼソットさんからたくさんのお金と無限ポーチなるチートアイテムを貰う事になった。
やったね。無限ポーチ
インベントリみたいなものですね




