ドリントル 2
ガタンゴトンと音を鳴らしながら向かう馬車の中で俺は守田優の姿を維持しながら商人ゼソットさんに色々な話を聞いた。
ドリントルは昔からある町だ。近くに森があるせいで魔物やモンスターがやってきて町に被害をおよぼす。被害が多くあまり栄えていなかったが、ここ数年で沢山の冒険者達がやってきて町の被害が少なくなりギルドが出来、鍛冶場が出来、宿屋が増えドリントルは大きな町へと発展していった。
今も冒険者がたくさんいてお金を使ってくれるので商人はこの町にやってくるのだ。
今回はたまたま腕利きの護衛であるダリルがいてくれたから護衛の数が少ないが、本来は3人くらい雇わないと森のそばを通るのは危険らしいのだ。
「そういえばさっきもゴブリンが2匹やってきてたな、ダリルさんがパパッとやっつけてくれたから気にならなかったけど普通の人からしたらゴブリンだって怖いしね」
今日は2月20日らしい。
1月から始まり12月まで毎月30日の360日で1年のようだ。
1月から4月が春、5月から8月が夏、9月から12月が秋で冬はないようだ。
アクア698年。それが年号らしい。
ここはバルテン王国の王都からかなり南に位置している。隣に獣国ゴルゴンという国があり結構ドリントルには獣人がいるみたいだが、みな仲間思いで良い奴らなので見た目で判断しないで欲しいと言われた。
「ま、俺もスライムだしね、見た目なんて気にしないけどね」
他に広い国土をもつラグナ帝国と、高い魔法技術を持ち魔導師をたくさん育てている魔術大国オーデルークがあり世界には大きく4大国があるという事を教えてくれた。
「魔術大国かぁ〜どんな国なんだろう
せっかくだし色々な国や町を行ってみたいな〜」
なんて考えていたら馬車の速度がゆっくりになった
外を覗くとレンガで出来た壁があった。
大きな扉がありそこには門番が2人いて町に入るための検問をしているようだ。
「ユウさんは身分を証明できるものも持っていないようですし、私が何とか話をしますので荷台にいて下さいね」
そうしてゼソットとダリルが門番の人と会話している
結構耳?が良いせいか話の内容が聴こえてくる
「おぉこれはゼソットさん。いつもお疲れさまです。ダリルさんも」
「ケインさんもお疲れさまです
とりあえずこれ、入町書」
「はい。ゼソットさんとダリルさんお二人のお名前を確認出来ました。後は馬車の確認ですね」
「それでですね、馬車に道中助けて頂いた人を乗せておりまして、町で冒険者になりたいそうなんですよ。」
「そうですか、特に違法な奴隷とかでなければ問題ないですよ」
「はっはっは、それはわかっていますよ。ちょっと田舎の方でして、服などいきなり見ると驚かれるかと思い説明を先にしたんですよ」
といい、門番に銀貨を渡している。
「はい。入町料どうぞ馬車の確認を」
「承りました。それでは確認しますね」
そういって門番の人は近づいてくる
荷物を確認して俺を見る。頭をペコっと下げるとニコっとだけされて元の位置に戻り
「はい、確認出来ました。
ようこそドリントルへ」
「行きましょうか」とゼソットが言う
「はい。ありがとうございます」
こうして俺は無事にドリントルの町に入る事が出来た
魔物やモンスターがいる世界には門がつきもの
入るのに苦戦しなくて良かった




