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チョコラの町 3

今俺たちは30人の荒くれ者達に囲まれている、

正確には宿の外に居て囲まれている状態だ。



気配察知によると正面に10、左右に5づつ、後ろに10という人数で囲んで逃がさないようにしているようだ。




私は正面から出てお話を聞いてみます。

フレイは右、シャオミーと白狼は左、後ろの敵はエルさんにお任せしようかと




「殺さなければいいのよね?」

とフレイが物騒極まりない



「出来るだけの手加減を」





「血は?」



「ダメです」





「奴らは悪い奴らなのだろう?何故生かしておくのだ?」



「この人達は本当に悪い事をしているのか確認したいから生かして話を聴きたいのです。

もしあのデb、デロンドに命令されて行動しているだけなのであれば、反省の余地ありかなとも思いまして」




「ふむ、まあユウの言う通りに動こうではないか」




アルト王子は心配そうに尋ねてくる。


「しかしユウ子爵、思っていたより敵の数が多い。敵が30に対しこちらはたったの4?と1匹で勝てるのか?」




「はい。それは大丈夫ですよ安心して下さい。」




「とりあえず話を聞きに外へ出ます。殿下は部屋の中で待機していて下さいね」




「わ、分かった。頼む」









そして俺は1ポッケにナチュルはいるがで入り口から外に出る




「お?何だ〜寝てると思ってたのに起きてやがったのか〜」


と笑いながら話し出す荒くれ者達




「あなた方は何者ですか?ここは子爵の私と殿下の泊まる宿、用が無いのであれば直ぐに立ち去った方が良いと思いますよ」




「ひゃーはっはっは!新しく来た子爵ってのがどんな奴かも思っていたが、とんだ甘ちゃんだったようだな。」




「分かっているのですか?ここには殿下だけでなく私の護衛の人もたくさんいるのですよ、こんな事をして許されると思っているのですか?」




「知ってるさ、女が1人と獣人の女が1人、後はガキが1匹と白い犬とお前と王子だろ?」



「わ、私は冒険者でありC級なんですよ」



「それも聞いてるさ、だからこちらもB級以上の奴らを集めたさ、だからおっさんは安心して死んどけ、残った女は楽しんだ後売って獣人の女も変態オヤジに売ってやるからな」




「ぎゃーはっは!あのチビは俺に殺させてくれよ、俺はガキが泣き叫ぶ姿を見るのがたまらねぇーんだよ」



「あの白い犬も高く売れそうだな、殺さずに捕まえとけ」




「ああ」




「そうだ!中にいる王子様も人質にすればたんまりと稼げそうだな。

てめぇら!殺すのはこのおっさんだけだ!間違っても他の奴らを殺すんじゃねーぞ」





「あの?私も一応子爵という貴族ですが?」




「あん?てめぇはまだ貴族になったばっかだろ?金なんて無ぇーに決まってる」





なるほど、よく調べてあると同時にこちらの強さは全く分かっていない、そして…





「あなた方は人を、獣人を売ったりしているのですか!人身売買は違法も違法!バレたら即処刑なんですよ!」




「うるせーな、そんな事は関係ねーんだよ。

バレたら速攻でこんな国おさらばさ」




「まさか他国から来たんですか?あなた方は」




「ははは、どうやら喋り過ぎたな」




なるほど良く分かった。だからコイツらは平気で人の売り買いをしているんだ、後はデロンドが何処でコイツらと知り合ったかだが





「な、なあアンタらはデロンドに雇われたんだろ?奴の倍の金を出すから逆にデロンドを捕まえてくれないか?

他国から来たんだ!金は稼げた方がいいだろ?な?こっちには王子もいる。金ならなんぼでも払えるぞ」





「はっは!残念だったな。俺たちは組織の人間だ。だから組織は裏切れない」




「だったらその組織に金を払う!その組織を教えてくれないか?」





「残念だったな、我々ダークレクイエムは1度受けた依頼は断らない。キリが無いからな。

安心しろお前の仲間は俺たちが可愛がってやるからな」




と言って持っていた大きな剣で俺に攻撃してきた。

どうやらコイツからの情報収集はここまでのようだ。



俺は腰から夜斬りを抜きその剣を軽々と受け止める




「なっ!てめぇ!」



「ふむ、あまり強く無さそうですね。

因みにあなたはそのダークレクイエムでは1番下っ端なんですか?」




「なんだと!マグレで受け止めれたからって調子に乗りやがって!俺はダークレクイエム5闇の1つボレアスだ!」




「ふ〜ん5闇ならアンタみたいなのがあと最低後4人はいるって事ね」

とフレイがこちらに歩いてきた。



「なんかコイツらが私を見る目がムカつくんだけど、ユウやっぱ血を」


と言いながらシャオミのと白狼も歩いてくる




「最近の人族はロクなのがおらん。

昔ならワシの攻撃を防げた者もおったのに」


とエルさんも余裕でこちらに歩いてきた




「て、てめぇらは!他の奴らはどうしたんだ!こんな女やガキにやられたって事か!」




「そうですよ、あなたもやられちゃうのですがね」



と俺は魔法を使う




「ヒプノティズム」



「なん!?」



何か言おうしていたのか、話しながら深く眠ってしまったボレアス





「ま、まさか!ボレアス様がやられるなんて!」


「どうする?撤退か」




「逃がしませんよ」



「アイスワールド」



俺は残りの人を全て巻き込んで地面を凍結させて動けなくする




「なんだコレは?魔法か!」


「動けない!くそっ」





「とりあえず皆さんには聞きたい事もあるので大人しく捕まってくれればケガはしないで済みますよ」




「ちくしょう!動けねー!」


「誰か!この氷をなんとかしろ!」





「五月蝿いわねコイツら、さっさとやっちゃいましょう」

とフレイが言う




「そうですね、ではここにいる人達を気絶させて下さい」




「分かったわ」




何分もしない内に襲撃者は全員気絶させる事に成功した。

そしてこの町の牢屋は怪しいので、この宿の庭に即席で牢屋を作り1人も逃さないようにする。




これで一先ず襲撃は終わりだろう、後はデロンドがどう出るかだな




そしてその日はそのまま休み、次の日俺たちはデロンドの家に行ってみた




「な、何故貴様らが生きておる!まさかダークレクイエムがしくじった?」




「いえ、彼らにあなたの倍の値段を払うと言ったらすんなり寝返ってくれましたよ。

残念でしたねデロンドさん」




「何!貴様さえ居なければこんな事にはならなかったのに!」




「いやそれは無いと思いますよ。

あなたが獣人の子どもを売買しているのは知っています。

ところでその親子達が集まってあなたを殺しにくると言う情報は知っていましたか?」




「なんだと!」

とデb、デロンドは焦っているようだ




「知らなかったのですか?獣人はピンチになると肉親だけに声だけですが遠くにいる人に話が出来るんですよ」




「そ、そんな事聞いたことがない!」




「それはそうですよ、バレたら大変だから獣人達は人族と一緒に暮らさないんですよ。

そしてあなたが売買した子の1人があなたの名前と住所を伝えたらしく、今ここに向かって来ているらしいですよ」




「ま、まさかそんな事が」




「彼らは仲間にはとても優しい種族ですが、敵にはとことん残虐です。生きたまま肉を食われ、手足を引きちぎり、死ぬまで痛ぶると聞いています」




「…」




「ダークレクイエムが裏切った今、あなたを守る者は誰もいません。

ですから諦めて獣人達に謝ってくださいね」




「ま、待て!どうにかならんのか」




「売買した子を返す、そしてその賠償金を支払い謝る事で許してくれるかも知れませんね」




「だ、だがもうここには居ない!どうしたら」




「まあ私は色々と手広くやってますので、何処に売ったか分かれば取り戻して獣国に戻す事が出来るかも知れませんね」





「わ、分かった!今から何処に売ったか記載してある名簿を渡す、だからお主が獣人達を止めてくれ、頼む」




「なら早くその名簿を渡して下さい、もう直ぐそこまで来ているらしいですから、その名簿を見せて話をしてきます」




「わ、分かった」



と言ってデロンドは奥の部屋に行き名簿と帳簿を持ってきた




「こ、これが名簿と帳簿だ。

誰が買い、その金額も明記してある。賠償金は今は無いが必ず払うと言っておいてくれ」






「ふむ」


と言ってその名簿と帳簿に目を通す。

どうやら本物のようだ




そして俺はポーチから法螺貝を出して魔力を込めて声を出す。



「フレイ、終わったから入ってきても良いですよ」




「ドガーーン!!」



と大きな音を立てて扉が吹っ飛んでいった

どうやらフレイが蹴り扉が壊れてしまったらしい




「ひ、ぶひぃ」


とデロンドがズボンをビチャビチャにしながら倒れてしまった




「もうちょっと静かに入れないのですか、あなたは獣国の王女でしょう?」




「じゅ、獣国の王女だと?」




「ええ、あなた方が襲ったのはそういう人なのですよ、許されるはずがありません」




「で、ではさっき謝れば許すと言ったのは」





「許されるかも知れないと言っただけで許すなんて言ってませんけど」




「だ、騙したのか!貴様!」




「人聞きの悪い事を言いますねあなた、ずっと騙してきたのはご自分の方ではありませんか!この町の人を無理矢理従わせ、あろう事か絶対にしてはならない人身売買までしておいて!」




「そ、それは」





「もう良いです、あなたからはこれ以上の情報は得れないでしょう。

フレイ後は任せるよ、ボコボコボコにして構わないから、でも一応生かしておいてね、アルト殿下が色々と考えているっぽいから」




「生きていれば良いのよね、例えどうなっても」


とフレイがデロンドを睨む




「ひ、ひぃ!」





「少しでも売られた人の気持ちを分からせてあげて下さい。

私も絶対に許したくない人ですから」




「た、助けてくれ」




「あなたは子ども達にそう言われて助けてたのですか?

だったらこんな名簿や帳簿には何も書かれていないはず。諦めて今まで犯した罪を償って下さい」




「ま、待って」




俺は黙って部屋を出た。

後ろから叫び声が聞こえてくるが、敢えて無視をする




『ああやって話をさせてた訳だ、私には出来ないな〜』


と言ってナチュルがポッケから出てくる





『今回の事は倒せば済む話じゃなかったですからね、でも上手くいって良かったです。

後は攫われ売られた子達がみんな無事だと良いのですが』





『そうね〜、でも獣人って肉体は頑丈だし、きっと大丈夫よ』




『そうですね』





そうして俺は手に入れた名簿と帳簿をアルト殿下に渡してデロンドの事を説明した。




デロンドはフレイにボコボコボコにされ王都に強制送還され、牢屋で罪を償う事になった。

そしてこのチョコラの町には新しい町長を王都から呼び寄せ、この町を正常に戻してもらう。





俺たちはその後もこの町を見て回ったが問題は無いと判断してドリントルに戻る事にした。




アルト殿下は色々な人を使って獣人の子ども達を探すと言っていた。

悪魔だけでなく、こうやって色々な問題を解決するため、今はドリントルへと戻るのであった



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