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チョコラの町 2

俺たちは今チョコラの町に向かっている。

今のメンバーにアルト王子がいるので、俺がスライムだと言う事は内緒だし、白狼もずっとチビ狼のままだ。

エルさんも竜という事は隠し、シャオミーも吸血鬼の事は内緒にしている。

ナチュルは俺とエルさんと白狼以外は見えてないし





フレイも獣人なので人族はアルト王子だけというメンバーで隣町の問題を解決しに行く。

白狼とナチュル以外は見た目は皆人族なので、一応領主と代官の挨拶という事で町に入っていく。








門番に挨拶をすると敬礼をされた。

どうやら門番に問題は無さそうだ

そして問題の町長の家に挨拶に行く。



事前に調べた結果、この町の町長が絡んでおり、まだ小さい獣人達を金銭を受け取り人身売買している事が分かっている。

フレイには少し我慢してもらい、事実の確認をする




俺たちが町長の家に着くと玄関に太った男が待っていた




「第2王子アルト様と新しくこの町の管轄の貴族様になられましたユウ子爵様ですね。

お待ちしておりました。このチョコラの町の町長をさせて貰っておりますデロンドと申します」




「こんにちはデロンドさん私はユウと申します。ご存知の通りここを統治させて貰う子爵を頂きました。挨拶が遅くなって申し訳ありません」




「私はアルトだ、知っての通り俺は王子だが、ユウ子爵を助けるようにと王より命を受けている。なので私が代官として来ているのでこれからよろしく頼むぞ」




「はっ!お二人とも宴の準備をしておりますのでどうぞ中にお入りください」




「いや我らはこの町を色々と回りたい、宴や接待は無用だ、デロンドと言ったな付いて参れ」

とアルト王子が仕切ってくれる




「はっ、畏まりて御座います」

とデロンドは言っているが顔が引きつっている




「先ずは何処に向かいますか?」

と俺がアルト王子に聞くと




「先ずは役所に行きこの町の税や使い道の帳簿の確認、変な事が起こってないか調べます」




「この町はとても町民達も過ごしやすいと皆言っており、問題等ありません。」




「それを確認しに行くんだ、色々と教えてくれデロンド」




「はっ!分かりました」




フレイは我慢しているが内心ブチ切れそうになっているのが分かる、頼むから暴れないでね





そして俺たちはデロンドが用意した馬車に乗り役所へと向かった。





☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆






「えーと、これだけですか?」



「と言いますと?」




俺たちは役所に着きとりあえずここ1年間の帳簿を見せてくれと担当の者に言うと出てきた帳簿は酷いもので、町民の数に対して税が明らかに少ない金額であったり、破った痕跡があったり、領収書も全く無いという有様にアルト王子がデロンドに食ってかかる




「おい!デロンド!これは一体どういう事だ!」




「こ、これはですね役所の者の仕事が杜撰でして何度も注意していたのですが」




役人達を見ると皆んな下を向いている。

どうやら根回しは済んでいる様で、皆んな言いたい事が言えないのだろう






「今日ここに子爵と来るという事は事前に話していた!何故この様な事になっておるのだ!下の者のミスは全て上の責任!お主には罰を受けてもらうぞ!この事は王に直接説明する。

もういい!デロンド!貴様はクビだ!」




「そ、そんな。前の子爵様の時はそこまで言われなかったです、何卒お考え直し下さい」




「五月蝿い!これでは何も分からぬでは無いか!お主が仕出かした事を俺はどう王に報告すれば良いのか逆に教えてくれ!」




「ぐぬぬ、それは」




「俺が王にここを任されたのは以前からこの様な状態だったからかもしれんな!

むっ、今日はもう遅いので宿に泊まり明日朝一で王城に向かう、お主は自宅に戻り謹慎しておれ!」




「しかし…」




「くどいぞ!デロンド、何を隠しているか知らんが王の側近の文官にバレないとでも思ったのか!

そなたは罪を認めて自宅で謹慎しておれば良いのだ!」





「は、ははっ!」





「すまぬユウ子爵、初仕事がこの様な事になってしまって」



「い、いえアルト王子にお任せなので」




「とりあえず今日はもう遅い、あそこに見える宿で休み明日城に報告に向かおう」




「分かりました」





そして俺たちはデロンドの先を歩き宿に入る。

デロンドは急ぎ自宅に向かって帰って行ったが





「これで間違いなく今日の夜襲撃にやって来るでしょう」



「そうですね、人身売買の事は聞かなくて良かったのですか?」




「素直に話すとは思えませんしね、おそらく手飼いの荒くれ者がこの宿を襲撃してくるので、その時に洗いざらい話してもらいましょう」




「だってさフレイ、だから今はその闘気みたいなの抑えてくれる?」




「だって!あの豚が私達の仲間を」

と怒りが漏れているフレイ





「本当にすみませんフレイさん、我が国でその様な事が起こってしまい、絶対に売られた人達は全力で保護致しますので」




「別にあなたが謝る必要はないわ、あの豚が全て悪いのだし」




「それでもです。部下のしでかした事は上司の責任になるのです。

本当に申し訳ありませんでした」


と深々と頭を下げるアルト王子




(この人は素晴らしい人材の様だな、本当の仲間となって一緒にやっていきたいな)






そしてアルト王子の予想どうりその日の深夜に宿を取り囲む者達30人の気配を感じ、俺は皆んなを起こして状況の説明をした。





「本当に来たわね、頭おかしいんじゃない?あの豚」



「それで襲ってくる者を殺してはダメなのだったな」

とエルさんが言ってきた




「はい。フレイもエルさんもシャオミーも戦いにならないと思いますが、本当にみんな手加減して誰一人殺さず、気絶させて下さいね」




「食ったらダメか?」

と白狼が可愛く怖い事を言ってくるが



「絶対ダメです」




「血を吸えば眷属に出来るのだけど、血を吸ったらダメかしら?」




「今日は我慢してください。そういうのはまた今度にしましょう」




『ねえユウ、私が』




『ダメです、引っ込んでて下さい』


とナチュルをポッケに押し込んだ





「ユウ子爵、予定通りです。少し急にしては大人数ですが行けますか?」




「ええ、全く問題ありません。」





「では作戦通りに誰一人殺す事なくこの騒動を収めて、全ての悪事を吐かせましょう」




「では皆さん殺さない様に無力化していきましょうか」




「「おけー」」




そうして宿に集まった荒くれ者30人対俺、ナチュル、エルさん、シャオミー、フレイ、アルト王子と戦力差のある戦いが今から始まろうとしていた。

もちろんこちらの戦力が圧倒的に上なのだが






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