紅茶漬けっぽい何か
一つ前の記事で「甘いレモンティーとお茶漬けは合わないですしね」と言った直後に、午後の紅茶からレモンティーの無糖が発売されました。
これはチャレンジせよというお告げなのでは? と思い立ち、コンビニに走りました。
今回の午後の紅茶・無糖シリーズは、ストレート、レモン、ミルクの3種類。私が行ったコンビニにはミルクがなかったので、ストレートとレモンだけ買いました。ミルクがあったとしてもお茶漬けにはしませんが。ただ、ミルク粥とかリゾットに使うのはありかも?
買ってきた午後の紅茶のラベルを確認すると「ダージリン20%」と記載があります。
インドにダージリン地方があり、そこで取れたお茶をダージリンというのが本来なのですが、日本で売られているダージリンの多くは、ダージリン産でない場合があります。
わざわざ「20%」と書くくらいだから、午後の紅茶・無糖は本物のダージリンを使ってるのかなと期待しつつ試飲。
ダージリン産の紅茶らしい味なら、香りが爽やかで、渋みがしっかりあって、さっぱりとした味わいのはずですが。
まずストレート。味はさっぱり薄味で渋みはなく、茶葉本来の甘みも感じます。少し香料が不自然さを感じますが、飲みやすい味です。香料でダージリンの香りを再現しようとしてるのかなと感じました。
次にレモン。レモンの皮のような爽やかな香りが強烈で、酸味はない。こちらも茶葉本来の甘みを感じますがレモンの香りが強いせいか、さっぱり感が強い感じです。
ここから、セブンイレブンで買った食材と家の調味料で、お茶漬けを作ります。
ストレートティーは鮭のおにぎりにしました。味付けは塩昆布、胡麻、おにぎりについてきた海苔です。
温めたストレートティーにご飯を入れて一口食べると、意外と香料の香りが気になります。ご飯と合わない感じがして、苦手な人もいるかも。ただ、香り自体は弱いので、胡麻や海苔を入れたら気にならなくなりました。
ストレートティーと鮭の相性はかなり良かったです。鮭の風味にさっぱりとしたお茶が合う。
これは私の予想ですが、脂の乗った鮭の切り身で作った茶漬けだったら、より合うんじゃないだろうか?
緑茶より、紅茶やウーロン茶の方が、脂っこい食べ物との相性が良いので。
セブンイレブンで売ってる、ひとくちさつま「えび玉ねぎ」というえび味のさつまあげを入れてみたのですが、さつまあげの油分が加わった方が美味しく感じました。
次に冒険のレモンティー。合わせたのは梅のおにぎり。味付けは梅昆布茶。
まず温めたレモンティーにご飯を入れて一口食べると不思議と合う。
梅とレモンの組み合わせに全く違和感がないせいかもしれない。梅の酸味がさっぱりしています。梅昆布茶で味付けをするとより一体感を感じました。
そこに、パクチーを入れます。なぜかセブンイレブンで生のパクチーが売ってたので、もしやと思って。
パクチーの葉が入ったレモンティー茶漬けを食べたら、びっくり。
なぜかフォーに似てる。レモンの香り、梅の酸味、パクチーの香り、米の味が混ざり合ってそう感じるのかもしれない。ここに鶏ガラ出汁でも加えたら、完璧にフォーになるのでは?
もはやお茶漬けではない、別の何かが出来上がりましたが、私は結構この味が好きです。
こちらもひとくちさつま「えび玉ねぎ」を入れてみましたが、フォーに似た何かに海老が合わないわけがないんですよね。非常に美味しかったです。
ただ、おにぎりについてきた海苔とレモンの組み合わせが良くなかったので、海苔は入れない方がいいかも。香りの相性が良くない。
こんなお遊びをしようと思ったのも理由があって。長年ペットボトルの紅茶は「甘いのが当たり前」だったのが、最近は無糖に力を入れるメーカーが増えてきました。
午後の紅茶が「おにぎりと合う」というのを売りにしたこともありましたね。
コンビニでお昼を買う人が、おにぎりやご飯の弁当のお供に、午後の紅茶を飲む。そういう想定で作られた無糖シリーズなのではないか。だったらお茶漬けにできるのでは? という実験でした。
ストレートよりレモンの方が気にいるのは予想外。
いや、でもお茶漬けじゃなくて、限りなくフォーに近い何かなんだよな……。




