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牛乳とチーズは違う味がする(顔だけ男の気ままな旅)~軟弱男のハーレム旅行はどこへ行く~  作者: @000ーooo


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84.ダンジョン(魔道具の効果)

 先日のダンジョンでの検証の結果、広い範囲に油を散布する必要があることが分かった。それで、魔道具をジェットの様に噴射する場合と、霧吹き機のように広い範囲に散布して、さらに風魔法を併用してその油を含んだ空気が一気に魔獣の方へ向かうようにする2つの場合を分けて使えるように魔道具を改良した。


 これで完璧である。再度第5階層で狼の進化系や猫の進化系の魔獣に対する実験を行った。その結果霧吹き機と風魔法の併用は魔獣にはかかるのだが、油の量が少ないと、魔獣に与えるダメージも少ないことが分かった。


 そこで、最初は霧吹きで軽いダメージを魔獣に与え、魔獣が少し弱ったところでジェットの様に噴射して大量の油をかけて一気に魔獣を弱らせて、最後はパワーステアリングの装置で倒すという戦い方法が有効であることが分かった。


 出来たらもう一工夫欲しいところである。噴射するのを油でなく含水爆薬にでもできれば魔獣を一気に吹き飛ばすことが出来るのであるが、さすがに俺も含水爆薬なんて作れない。


 前世の記憶でも水を含んだゲル状の爆薬とだけしか知らない、ましてやその成分など記憶にない。水蒸気爆発の魔法陣を組み込むことも脳裏をかすめたが、ばれたら隔離されると思うと恐ろしくてそれもできない。


 とりあえずは、噴射したり散布したりする油の使用量を増やすことで当面は対処することにした。


 そしてやってきました第6階層。恐る恐る階段を下りて第6階層に足を踏み入れた。見渡す限りの平原。本当に不思議である。これが地面の下にあるのだから。まさしく異空間である、ここは空を飛ぶ虫系が闊歩する空間、だから天井が高い。


 見上げる空に虫が飛んでいる。やはり先行する冒険者がいないと、今更ながら先日、銀嶺の森に連れてきてもらったときとは違った感覚にとらわれる。今回は自分で注意しながら恐る恐る進む。


 最初に現れたのは前回冒険者に連れてきてもらった時と同じカマキリ、俺は1歩前に出ると、カマキリと対峙した。とりあえず鑑定をかける。俺の結界は十分対応可能である。

「お前たち手出しはするな、この魔物には俺の結界は十分対応可能だ。見ていろ」


 俺は槍を構えると、槍の長さを一気に10mにして、カマキリの前に突き出すと、カマキリの目を狙って明かりの魔道具を光らせた。


 明いっぱい魔力を込めたので、光の線がレーザービームのようにカマキリの目に当たる。この光にカマキリは目をやられたのか、刃のついた腕を振り上げることもせずに動きが止まってしまった。


 この間に俺は槍の先から油を勢い良く噴射した。まるでウォータージェット工法の様にそうしたら、カマキリの頭が、吹き飛んだ。


「えっ、」

驚きしかない。


 しばらく呆然としていると、カマキリが大きな地響きとともに倒れた。辺りに粉塵が舞う。風魔法で粉塵を飛ばすと、そこには頭を切断されたカマキリが横たわっていた。


 今回魔道具にほどこした改良は、一度に噴射する油の量を増やしたことと、込める魔力量を増やして、油の勢いを強くしたことである。まさかこれほどの力が出るとは思わなかった。


「すごい、ツェーザル様の魔道具はカマキリの魔物の頭を一瞬で砕けるのですね」

アライダ達の声がする。

「この魔道具のことは秘密だぞ。もしこれが知れ渡ると俺が隔離される」

慌てて予防線を張る。


 気分よく草原を行く。「俺は最強」そんな気分である。アドレナリン出まくり。気が大きくなる。今まで女子の後ろに隠れていた自分はもういない。これからは俺が最強、気が大きくなる。


 しばらく行くと空を舞うバッタが見える。空の上では先ほどのウォータージェット工法は使えない。油の噴出方法を今回のために改良した噴霧器に変える。


 槍の先端から霧のような油が放出される、それを槍につけた送風機でバッタの群れに送り込んだ。そして「着火」「油の霧が勢い良く燃える」と思ったら、風で送られた分だけ油が拡散したようで燃え方が悪い。これでもさらに油を送り込んだらやっとバッタに火が付いた。


 しばらくしたら、黒焦げのバッタが多数落ちてきた。バッタの群れは全滅したようである。この魔道具すごすぎる。こんなの作っていいのだろうかと思ってしまう。

「この魔道具は秘密な」

改めてアライダ達に厳命した。


 その後、森に入った。そこでハタと困った、この魔道具をここで使うと森が火事になる。

「この魔道具、この森では使えないよな。森が火事になる」

「そうですね、先ほどの威力なら確実に大火事でしょうね。私たちでは消せません」

「だよな、何かいい方法はないかな」


 しばらく考えていたが、油に代わりの水を出せば、ウォータージェット工法で十分対応可能なのではと思った。そこで、槍と剣に油の代わりに水も出せるようにした。


 一度その槍で木を切ってみた。簡単に切れたが、少し切れ味がよくない。そこで水に少し砂を混ぜてみた。すると今度は綺麗に木を切断できた。ついでにそばにあった岩を切ってみた。すると岩も切れた。「これだと第4階層のロックゴーレムも瞬殺だ」と思った。


 気をよくして森を進む。アドレナリン出まくりである。前に蜘蛛の魔物。鑑定では結界は有効。

「俺の結界は有効、お前たちは手を出すな」


 そう言って俺は蜘蛛と対峙した。まず目くらまし、次に槍の先から水の噴射、蜘蛛の頭を引き裂いた。その間数秒、まさにこの魔道具は最強である。


 ここで注意しなければならないのはツェーザルが最強なのではなく、魔道具が最強なのである。ツェーザルは相変わらず最弱なのである。


 こうして魔道具の実証実験は最高の結果を残した。

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