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牛乳とチーズは違う味がする(顔だけ男の気ままな旅)~軟弱男のハーレム旅行はどこへ行く~  作者: @000ーooo


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74.物価の高騰

 デンランド王国が海峡を通過する船舶に関税を掛けるようになってから、外国から入ってく品物が値上がりした。それに引きずられるかたちで、この国の物価も徐々に上がり始めた。


 物価の上昇は庶民の生活に直結する。海峡を通ってくる商品は、主に穀物、毛皮、木材、タール、麻、鉄であった。これらの商品が徐々に値上がりを始めた。それにつられて他の商品も少し遅れて値上がりし始めた。


 まず、穀物これは海峡の東の国々で作られた安価な穀物が輸入されていたのであるが、これが値上がりして庶民の台所を直撃した。


 また、木材は船の製造の所要材料であり、タールは船の止水に欠かせない。また、麻は船の帆やロープの材料である。これにより船の製造価格が上がった。船の価格が上がるとそれによって運ばれる商品の価格も上がる。


 また、鉄の値上がりは剣や防具にとどまらず、農具や鍋など幅広い商品の価格を押し上げた。


 物の値段が上がったのに、王宮や貴族家あるいは商店などで働く人や職人に支払われる賃金は変わらない。当然庶民の購買力は落ちて、商品の売れ行きも落ち込む。


 胡椒や絹など南方産の商品が値上がりしても庶民の生活は変わらなかったと思うが、北方産の商品が値上がりすると庶民の生活を直撃する。


 食べられなくなった庶民の不満が王家に寄せられるようになった。貴族に対する風当たりも強くなってくる。


 期末休暇が終わって、新学期になって教室に行くと、教室の雰囲気が暗い。特に下級貴族の子弟は仕送りが減っているとのことであった。


 俺は何も悪いことはしていないのだが、俺はたくさんお金を持っていると思われているので、おとなしくすることにした。学院の行き帰りも、これまではアライダ達と一緒に歩いて行っていたが、安全のためアライダ達と一緒なのは変わらないが馬車で行くことにした。帰りも馬車が校門のところに来るのを待って帰るようにした。


 馬車の中で

「最近は暗いですね。なんか社会がぎすぎすしているようで嫌ですわ」

「そうだね、デンランド王国が海峡を通過する船舶に関税を掛けるようになって、物の値段が上がったからだね」

「何とかならないのかしら、関税を掛けないでっていう訳にはいかないのかしら」

「デンランド王国は大国だから言っても聞かないだろう」

「このまま泣き寝入りするしかないのかしら」

「海峡を通らなくてもいいように運河でも作る?」

確か前世でもキ〇ル運河があったはず。


「でもそれ、ライラント王国じゃないですよね」

「そうだね、外国だよね」

「結局泣き寝入りするしかないのですね」

「たぶんうちはデンランド王国には勝てない」

「そうですね。デンランド王国は大国」


「私たちの男爵家はお金があるけどほかのところは大変だね」

「そうですね」

「俺の男爵家の使用人はみんな奴隷で、生活費は男爵家というかアセビ商会で見ているから関係ないけど、アライダ達のところの使用人は生活が大変なのじゃない。給料上げてあげたら」


「そうですね、たぶん彼らの生活も苦しくなっていると思うので検討してみます」

「何なら、アライダ達のところの共通部分のメイドや護衛や料理人を俺のところの所属にして、うちから払ってもいいけど。ただし、結婚したらその金の管理はアライダがしてね」


「それには及びません、なんせポーションの売り上げがあるのでお金はあります」

「そうか、それならいいけど」


 その後、帰って、みんなで協議した結果、アライダ達のところの使用人は一律給料を2割り増しにすることになった。それに伴いエバの使用人は俺の男爵家で給料を見ていたので、その給料も2割り増しとなった。


 それからアンナにアセビ教会のことを聞いてみた。

「ガラスの売り上げはあまり変わっていない。注文は減っているが、これまでは注文に生産が追い付かなかったのがやっと追いつけるようになった。

 ただし、仕入れの材料費や桟木の単価は上がったので、利益は月金貨80枚だったのが78枚になった」

とことであった。


 とりあえず、アセビ商会としては今回の物価上昇は問題ないようである。しかし、俺の男爵家の給金は変わらないので、エバに言って、エバのメイドを男爵家からアセビ商会の所属にしてもらった。ついでにエバもアセビ商会の仕事をしてもらうことにして給金を払うことにした。


 そして、そのメイドにもアセビ商会の仕事を少ししてもらうことにした。アセビ商会は俺と奴隷しかいないので、商業ギルドはマリーでいいとして、他のところへはこれまで俺が行っていた。しかし、これからは、エバとそのメイドに任せることにした。

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