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牛乳とチーズは違う味がする(顔だけ男の気ままな旅)~軟弱男のハーレム旅行はどこへ行く~  作者: @000ーooo


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48.ダンジョン

 昨日判明した、俺の木材の強化魔法を応用すれば、軽くて丈夫な剣が作れるのではと考えたが、俺の場合、たとえ剣が軽くても戦えないと思う。そこで、槍を作ってみることにした、これなら少し離れているので懐に入り込まれさえしなければ、俺でも戦える。それに俺の周りに結界を張っておけば懐へもぐりこまれることもない。これを試してみることにした。


 まず適当な長さの木材を数本用意した。そして、強化魔法をかけて槍の柄にした。槍の長さは戦国時代だと3m~6mぐらいだはずなので、3mから6mまで4種類用意した。そして先に穂をつけた。穂の長さは魔獣を狩るには長い方がいいと思い50cmにした。穂にも強化魔法をかけた。穂を鑑定してみると、

「材質効果(焼き入れ焼きなましで強化した炭素鋼)」

と出てきた。もうこれ単純な鉄剣ではなく、むしろ日本刀に近いのじゃないのと思った。それも名刀に入る部類だと思った。


 出来た槍をふりまわしてみた。非力なおれでも振り回せるみたいだが、長い間振り回しているとたぶん手が疲れる。そこで、質量軽減のため穂の長さを50cmと25cmの2種類作った。結局柄の長さで4種類、穂の長さで2種類の計8種類の槍を作った。これを俺のマジックバッグに入れておくことにした。


 しかし、このままだと、俺の剣術の腕は男子で最下位、体力では女子にも負ける。何か1工夫ないと多分魔獣は狩れないと思う。そこで、槍の柄と穂のつなぎ目付近に、目くらましのための明かりの魔道具をセットした。これで、槍を振り下ろすときに、明かりの魔道具をつければ魔獣は目がくらむ。そしてそのまま槍を振り下ろせば魔獣を狩れる。少しずるだと思うが、こちらも命がかかっている。剣術の試合で使う訳ではないのでいいだろうと思った。しかし、これは1度使うと次は相手に警戒されるので2回目は使えない。


 本当は槍の先から、前世のレーザーの様な物が出せるといいのだけれど、いかんせんレーザーがどのような仕組みかよく覚えていない。


 何かないかと考えたが、前世の車のパワステはどうかと思った。槍の柄と穂のつなぎ目付近に魔力を運動エネルギーに変換する魔法陣を組み込んで、槍の穂が動こうとする反対側に力がかかるようにする。すると、俺の腕の力だけでなく、魔石のエネルギーも槍を振り下ろす力に加えられる。これなら、1撃必殺である。通常ではありえない力で槍を振り下ろせる。これなら強い魔獣でも狩れるだろう。


 早速、明かりの魔道具とパワステを組み込んだ槍を作った。魔石をセットすると少し重い。そこで魔石は小さいものにして、魔力が不足してきたら絶えず俺が魔力を注入することにした。魔石を小さいものに変えたら、ずいぶんと軽くなった。


 新しくできや槍の効果を確かめたくて、次の日ダンジョンにやってきた。ダンジョンに来るのは久しぶりである。当然公爵家から付けられた護衛もついてきた。安全のため男爵家の元冒険者も3人連れてきた。


 ダンジョンの受付で名前を書いて中に入った。先頭は護衛の元冒険者、その次は俺、その後ろが護衛の従士。守りは鉄壁である。

「しかし、坊ちゃんが、自分からダンジョンに行くとはどういう風の吹きまわしですか」

「毎日、男爵邸で寝ていたら、することが無くなった。ジオラマを作るのにも飽きた。単なる暇つぶしだ。それに将来、俺は商人になって、諸国を巡るのだから、少しぐらいは戦えるようにしないといけないと思ったからだ」

「それは、よかった。少しは体を鍛える気になったと旦那様に報告しておきます」

「そうしてくれ」


「おい、元冒険者、ダンジョンだと魔獣は1階層から出るのか」

「はい、1階層から出ますが、1階層は弱い魔獣しか出ません。このあたりだとゴブリンかコボルトぐらいです」

「そうか、魔獣が出たら、俺が相手するからお前たちは手を出すなよ」

「でも危なくなったら手を出しますよ」

「そうしてくれ、ただし、俺は自分の周りに結界を張るから魔獣は俺に近付けないはずだ」

「坊ちゃんは結界も張れるのですか」

「そうだ、これは内緒だぞ、父上にも報告するなよ」


 そうしているとゴブリンが3匹やってきた。ゴブリンは俺たちを見つけると真っ直ぐ突っ込んできた。俺は前に出て6mの柄に50cmの穂のついた一番長い槍を構えた。そして、最初の1匹目のゴブリンに振り下ろした。しかし、空を切った。俺のスピードはゴブリンに負けているようである。


すると、ゴブリンが俺の近くに来た。しかし、俺の結界に当たってそれ以上進めない。


そこで、今度は槍のパワステのスイッチを入れて、水平に振り回した。すると槍がものすごい勢いで動いた。そして3匹のゴブリンを真っ二つにした。ゴブリンの血が飛び散って気持ち悪い。しかしゴブリンの血は俺の結界に当たって俺にはかからなかった。ゴブリン3匹はすぐに消えて、そこには魔石が残った。


「おめでとうございます。ゴブリン3匹倒しましたね。しかし、あの槍を振り回すスピードすごかったですね。坊ちゃんも鍛えているのですね」

この槍のパワステのことは秘密なので、

「俺も少しは鍛錬しているからな」

「しかし、結界がなかったら、ゴブリンにやられていましたよ。最初に槍をふるう時はもっと獲物をよく見ていないといけないですよ」

「わかった、次はそうする」


 そのまま進むと、今度はコボルトが3匹出てきた。こんどは慎重にと思うが、ゴブリンよりコボルトの方が早い。俺の槍が空を切る。こんども結界にさえぎられて、コボルトが止まった。そこを順番に槍で突いて倒した。

「結局、坊ちゃんの戦い方は、結界で止めて、動きが止まった魔獣を槍で狩るやり方なのですね」

ぐうの音も出ない。俺には早く動く魔獣に対応するスピードはないようである。


 今度は明かりの魔道具を試してみることにした。ゴブリン3匹が近づいてきたので、彼らの近くに槍の矛先を近づけて明かりの魔道具のスイッチを入れた。すると、ゴブリンが目を抑えて、ギャーギャー言い出した。動きが止まったところを槍を水平に振り回してゴブリン3匹を一振りで倒した。今回は圧勝である。


すると、元冒険者が

「その槍、目くらましもできるのですか」

「そうだ、昨日俺が1日かけて作った特注品だ」

「それはすごいと思うのですが、少し卑怯なようにも思うのですが」

「しかし、俺の力で何もせずに、ゴブリンに勝てると思うか」

「思いませんね。スピードは完全に負けています」

「だから仕方がないのだ」


 その後も俺たちは1階層で弱い魔獣を相手に狩りをした。元冒険者に言わせると

「2階層へ行くのはまだ無理」

とのことである。


 しかし、新しく作った槍の性能を確かめることが出来たので、1階層だけでも十分だなと思った。

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