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牛乳とチーズは違う味がする(顔だけ男の気ままな旅)~軟弱男のハーレム旅行はどこへ行く~  作者: @000ーooo


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38.男爵邸の工房

 平日は学院に通い、帰りに男爵邸によって館の改造をする。2階は改造が出来たので、1階を改造することにした。1階の玄関と商品の陳列棚はそのままにした。その後ろに、ガラスの工房を作ることにした。ガラスの工房といっても吹きガラスだと、奴隷に作業させるので多分出来ないと思われた。そこで、魔道具を作って、それを奴隷に扱わせることにした。


 前世の記憶の板ガラスを製造する方法を再現するような魔道具を作ることにした。まず、ガラスを溶かす溶融炉。これは魔石をつないで魔力で溶かすことにした。そして、溶けたガラスがフロートバスに流れるようにして、ここでガラスが重力の影響で平らになるようにする。なお、フロートバスにはガラスより比重の重い溶けた錫を満たす。あとはガラスの温度が徐々に下がるようにする冷却炉を設置する。かなり大掛かりな道具である。1階に収まりそうもない。


 そこで、マジックバッグの転移魔法陣を用いて、魔道具に投入した材料は、魔道具の転移魔法陣でマジックバッグの中の溶融炉に転送される。そのマジックバッグは時間経過ありとして、そのまま、マジックバッグの中でフロートバスに流れ、平らな板ガラスとなる。そして、冷却炉で、徐々に冷やされる。そして、切断の行程もここですることにした。適当な大きさに切断されてストックされるようにした。


奴隷は魔石をセットして、材料を魔道具に投入する。そして、魔道具から出てくる板ガラスを取り出すだけである。これなら奴隷にも出来そうである。俺のすることは、材料の入手と魔石への魔力充填だけである。さすが、異世界、物理法則なんて無視である。


 早速この魔道具を作ってみた。溶融炉、フロートバス、冷却炉、別々に作って、マジックバッグに中に転送して、連結していった。材料の投入炉については、その底面に転移魔法陣を設置して、材料がマジックバッグの中に転送されるようにする。問題は、装置に設置した魔石からの魔力をどのようにして、マジックバッグの中の装置に転送するかであったが、これも魔法陣を改良することでできた。最後は適当な大きさに切断した板ガラスが保管される場所をつないで出来上がり。これでもかなりの大きさになった。あまり大きな板ガラスを作っても目立つと思い、板ガラスの大きさは縦横10cm真四角にした。これだと窓を大きくするときはその数を増やせばその大きさに対応できる。


 この魔道具を1階の奥にセットした。魔道具は盗難の恐れがあることから、結界で覆って、動かせないようにした。また、魔道具は壁で囲って部屋にした。部屋にも結界を張って俺と作業する人間以外は入れないようにした。材料は裏の小屋に運び入れて、そこに収納しておくことにした。工房としては表面上は板ガラスに桟木をつける場所だけである。桟木は外注することにした。


 これで準備は整ったので、奴隷を購入するため、奴隷商のところに行った。


 奴隷を買うのは初めてなので、よくわからない。そこで、奴隷商に相場を聞いた。一番多いのは口減らしに売られた農家の娘とのこと。容姿は悪く、能力も低い。相場は金貨30枚ぐらいとのこと。次に多いのが冒険者くずれ、田舎から出てきたが、うまくクエストをこなせなくて、借金がかさんで奴隷落ちした冒険者。これは男女の別なくそれなりの人数がいるとのこと。金額的には能力が高いと金貨50枚ぐらい能力が低いと金貨30枚くらい。ただし、女子は容姿がいいと金貨100枚にも200枚にもなるそうである。


「経理が出来るような人間はいないか」

「そんな、能力があるような人間はすぐに売れてしまうので、今はいない」

「それなら、経理が出来るような人間が入ったら知らせてほしい。金額は高くてもいい。金貨200枚ぐらいでもよい」

「金貨200枚とは、そこまで出せるのですか。失礼ですが、おたくさんは」

「私はネルデンベルク男爵家のツェーザルだ」

「失礼しました。貴族様でしたか」

「あと、屋敷の警護が出来るような人間はいるか」

「貴族の屋敷となるとかなり腕の立つ者をお望みでしょうか」

「腕はそこそこでいい。容姿は気にしない」

「それでしたら、冒険者崩れがおりますが。男女6人でパーティーを組んでいたようで6人でセットとなりますが」

「構わない」


 奴隷商が連れてきた奴隷は男3人女3人である。同郷の出身で同じ年とのこと。田舎から出てきて、冒険者をしていたが、魔獣討伐に失敗して、けがをして、装備購入の際にしていた借金が払えなくなって奴隷落ちしたとのこと。文字の読み書きは出来るそうなので、購入することにした。金貨240枚とのことであった。


「あと、手先の器用な者はいるか」

「手先が器用と言うと、何かを作るわけですか」

「そうだ。工房で物を作ってもらおうと思っている」

「それは、なかなか難しい注文ですな。そのような有能な物は、最初から奴隷にはなりません」

「そうか、ならメイドが出来るような人間はいるか」

「貴族家のメイドが出来るような人間はいません」


 中々ハードルは高そうである。だんだん嫌になってきた。「もうどうでもいい」と思って、

「一番安そうな人間を10人ほど見せてくれ、ただし、反抗されても困るので、すべて女性で頼む」

「わかりました、口減らしに売られた農家の娘で、容姿の悪い者を10人ほど連れてきます」

なんか、奴隷商もツェーザルの気持ちが伝わったようで、かなり投げやりな言い方である。


連れてこられた奴隷は、色も黒いし、やせていてガリガリである。容姿も悪い。

「全員買う」

「いいのですか吟味しなくて」

「一番安いのだろう。唯の数合わせだ」

「でも返品は困りますよ」

「それはしない。でいくらだ」

「10人で金貨150枚になります」

「1人金貨15枚か、かなり安いな」

「そんなものですよ、この容姿ですから、売れ残ると食事代がかさみますから」


 その後、お金を払って、奴隷契約をした。今回購入したのは、元冒険者6人と、農家の娘10人、金額は合計で金貨390枚である。奴隷商を出て、古着屋へ寄って、適当に服を買わせた。それから市場で食料を買って男爵邸へ帰って来た。


 疲れたので、奴隷には、

「詳細は明日話すから、今日は買ってきた食糧で適当な料理を作って食べて、寝ろ」

と命じた。すると

「どこで寝ればいいのですか」

と聞かれた。それで、2階へ上がって、

「客間で寝ろ。料理はそこのキッチンでしろ。食事はリビングか食堂でしろ。トイレはここ、浴室はここ。蛇口をひねるとお湯がでる。後は適当にしろ」

俺も疲れているのでかなり投げやりである。そして、俺は公爵邸へ帰った。

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