表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
牛乳とチーズは違う味がする(顔だけ男の気ままな旅)  作者: @000-ooo


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/19

15.冒険者ギルド

 次に日はどうするか。市内観光はもうした。お金はない。とにかくここは単価が高い。少しぐらいのお金なら持ってきているが、宝石などめったに買えるものじゃない。どうしようか迷ったが、冒険者ギルドへ行ってみようということになった。


 お、異世界の定番、冒険者ギルド。何となくわくわくする。


 冒険ギルドは通りに面したところにあった。市庁舎の近くである。中に入ってついでに冒険者登録して依頼を受けることになった。明らかに貴族と思われる小年少女が12人、それに護衛が5人、目立つ。周りの冒険者が遠巻きに見ている。貴族に絡むとろくなことがない。これが貴族でなければちょっかいをかける冒険者もいるだろうが、明らかに貴族、着ている服が違う。それにいかつい護衛もいる。


 受付のところに並んで

「僕たち冒険者登録したいんですけど」

「わかりました、この用紙に名前と、出身地、特技を書いてください。都合の悪いことは書かなくてもいいです」

用紙をもらって、名前と出身地だけ書いて受付のお嬢さんに渡した。他のみんなも同じようであった。


 早速依頼を受けることになった。しかし、冒険者登録したばかりの新人が受けられるのは薬草採取と決まっている。定番である。みんなで森に行った。そして薬草を採取し始めたのであるが、みんなは薬草がよく分かっていない。授業で何聞いていた。といっても俺も鑑定で探しているので、人のことは言えないのであるが。


 俺の頑張りもあって、薬草がいっぱい集まったので、ここで、授業で習ったポーションを作ることになった。森へ来たのはギルドの依頼を受けるというよりは、「ハイキングに来た」そんな感じである。なんせ俺たちは単なる暇つぶし、お金を稼ぐ必要はないのである。ただ、気候がもう少し暖かければと思う。そう3月の初めでは少し寒い。


 俺はすぐにポーションが出来たので、暇になった。みんなはまだポーションが出来ていない。それで、俺が食事の準備をすることになった。こういう時に生活魔法は便利である。火魔法から水魔法まで一通りできる。ついでに俺の場合土魔法もできる。


 先ず、土魔法でかまどと鍋を作った。かまどに鍋をかけて、水魔法で水を出して、火をつけた。火の周りにいると暖かい。そして、さっきとった薬草を薬味代わりに入れて、マジックバッグから出した塩を入れる。肉が欲しいのだが、こうワイワイ言っていると獣は寄ってこない。おまけに今はまだ春先なので冬眠から目覚めていない小動物も多い。仕方がないので、マジックバッグから出した干し肉を入れた。


 別に何の変哲もないスープだが、空腹は最大の調味料である。いい匂いがしてくるとみんなはポーションづくりを一時やめてやってきた。ついでに護衛も呼んで昼食にした。

「ツェーザル様は料理もうまいのですね」

「味付けは、塩を入れただけだぞ。あっ、それからパンも持って来たから、パンもあげる」

「ありがとうございます」

「ツェーザル様はスキルは何なのですか」

「俺は生活魔法だ。だから、こうやって、かまども鍋も作れるし、火も起こせる、水だって出せる。1人暮らしには大変便利なスキルだ。神に感謝だな」

「そうですね、普通生活魔法っていうと、くずスキルって言われますけど、こういう時は便利ですね」

「だろう。俺もそう思う」


 昼食が終わって、また、午後は薬草採取とポーションづくりで暇をつぶして、夕方になったのでギルドへ帰った。薬草は少しだけ納品した。するとギルドのお姉さんが

「冒険者登録したばかりの新人さんではこんなものですよね」

と言われた、ちょっと「カチン」と来たので

「いや、採取した薬草はほとんどをポーションにした。残りがこれだけ」

するとギルドの受付嬢は開いた口が塞がらないといった状況だった。

ついでに

「作ったポーションも買い取ってくれるのか」

「ポーションの買取を希望なら、鑑定ができる人を呼びますので、お待ちください」


 鑑定できる人が来たので、順番に作ったポーションを出していった。ほかの者は初級ポーションが2本か3本といった状況だったが、俺のは初級が20本中級が20本それに毒消しポーション初級が20本だった。初級ポーション1本は銀貨1枚と小銀貨2枚、中級ポーション1本は銀貨6枚、初級の毒消しポーションは銀貨2枚とのことなので、みんなは、銀貨2枚から3枚といったところだったが、俺は金貨18枚と銀貨4枚を受け取った。


 そうしていると、怪我をした冒険者が駆け込んできた。

「誰か、治癒魔法が使える者はいないか」

誰も答えない。俺も治癒魔法は出来ない。たぶん。試したことはないけど。するとギルドの受付嬢がさっき買い取ったポーションを怪我をした冒険者にかけた。しかし、傷の治りがよくない。俺が鑑定をかけると毒に侵されているようである。俺が

「毒消しポーションもかけてみたら」

と叫ぶと、ギルドの受付嬢は毒消しポーションもかけた。すると冒険者の怪我が治ってきた。完全ではないが、これで命に別状はないようである。


 その後、俺たちは冒険者ギルドを後にした。今日はいいことをした。冒険者の命を救ったのである。「あの毒消しポーションがなければ多分あの冒険者は死んでいた」と思う。晴れやかな気分で宿に帰った。しかし、ツェーザルを狙うに肉食獣の目はさらに輝いたのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ