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牛乳とチーズは違う味がする(顔だけ男の気ままな旅)~軟弱男のハーレム旅行はどこへ行く~  作者: @000ーooo


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126.転生者同士の打ち合わせ

 俺たちが宿に戻ると、宿の親父が

「今日は教会の神父さんに来てもらった。昨日の幽霊を退治してもらう」

と言いた。


 俺達に幽霊が化けて出た時には何もしなかったのに、自分に出てきたら教会にお願いするのはいかがなものかと思ったが、俺が金を払う訳ではないので

「そうですか」

と感情のこもっていない返事をしておいた。


 多分親父とすれば俺が寄付でもすると思っていたようだが、俺はこんなおんぼろ宿に10連泊もするのである。もう寄付以上のものを払っていると思っている。


 俺たちは食事をすると、昨日の様にメイドの部屋、護衛の部屋、それに自分たちの部屋に結界を張った。そんな事より、今日は昼間の英雄の殺された場所で感じた悲しさの検証をする必要がある。幽霊ごときに構っていられないのである。


 部屋に入ると、すぐにカルラを呼び出した。頭の中で呼びかけるとすぐにカルラの声がした。そして、赤い目の魔獣が目の前に現れた。

「ツェーザル様のお呼びということで、不肖カルラ只今参上しました」

こいつ前世は時代劇にはまっていたのかと思ってしまう。


 すぐに、アーダに頼んで俺とカルラの幽体をアーダの異空間に入れてもらった。

「きょう昼間、英雄叙事詩で英雄ジー〇〇リートが殺されたという場所に行ってきた。すると、俺とアーダはその悲しみが伝わってきた。アライダ達は何も感じないようだった。そこで明日、お前の幽体にそこに行ってもらって、何か感じないかを調べてほしい」


「この世界にもジー〇〇リートがいたのですか。あれはアニメのキャラではないのですか」

「ないぞ、もともとあれは〇〇ベル〇ゲンの歌の主人公だ」

「なんですか、それ」

「おまえ、英雄叙事詩〇〇ベル〇ゲンの歌を知らないのか」

「知らない」

「お前、高校生だったのだよな。世界史で習っただろう」

「知らない。と言うか覚えていない」

「お前、授業で何に聞いていた」

「ちょっと待って、高校とか世界史とか言っているけど、ツェーザル様って転生者?」

「そうだよ、言ってなかったか」

「聞いていない」

「だったら秘密な。アライダ達も知らないから」

「妻も知らない秘密を共有。私、もうツェーザル様と一心同体ね」

なんかおかしな方向へ話が進んだが、これで俺もカルラと離れられなくなった。


「転生者って、この世界に何人いるのですか」

「知らない。アーダは元妖精。俺は元日本人、ただ、死んだ年は知らない。名前やどんな生活をしていたかも覚えていない。カルラがもと女子高生ということを覚えているというのはすごいと思う。俺が知っているのは、今のところこの2人と1匹だけ」


 すると横からアーダが

「ツェーザル様も転生者なのですね。アライダさん達も知らない秘密。やはり私とツェーザル様は赤い糸で結ばれていたのですね」


 ああこいつもいたのだ。忘れていた。「なんか面倒なことになって来た」と思った。


「おい、アーダ、お前日本人とか分かるか」

「わかりません。妖精の国にはそんな人はいませんでした」


「話を元に戻すと、俺はこの世界に転生して前世の記憶を取り戻してから、他に転生者がいないか、見てきたが。お前たちに会うまでは、この世界には転生者はいないのだと思ってきた。


 しかし、俺がこの世界に転生したのには、何か意味があるのではとずっと思ってきた。そして今日初めて、英雄叙事詩〇〇ベル〇ゲンの歌で英雄ジー〇〇リートが殺された場所に行った時に悲しさが流れ込んできて無性に涙が出て止まらなかった。アーダも同じようだった。


 だから、俺たちがこの世界に転生したことには意味があるのだと思う。その意味がダンゴムシと同じというのは少し悲しかったが、これも神の思し召しだ。仕方がない」


「ちょっとツェーザル様、ダンゴムシと同じってダンゴムシ差別ですよ。撤回願います。神の前ではダンゴムシと人間は同等なのかもしれませんよ」


「神にとっては人間もダンゴムシも同じか。それはありうるな」

「そうですよ、神の前では、人間もダンゴムシも同じなのですよ」


「いつまでダンゴムシ論を唱えているのですか。それで私は明日その場所に行けばいいのですね。私眠くなってきたのでこれで失礼します。愛していますねツェーザル様。私たちは禁断の愛で結ばれた同じ転生者。よろしくね」


 そう言ってカルラの幽体は消えていった。

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