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牛乳とチーズは違う味がする(顔だけ男の気ままな旅)~軟弱男のハーレム旅行はどこへ行く~  作者: @000ーooo


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124.幽霊の話

 フルトランツ市の路地で老婆から貴族に化けて出る幽霊の話を聞いたツェーザルたち一行は追加でその老婆から幽霊の話を聞くことになった。追加の金を払うと


「毎度あり。その貴族の息子というのは旅でこの町を訪れた男爵令息だったかな。名前は、ハンスだったかな、それともアレクシスだったかな」

そこで俺は追加で銀貨をもう1枚出した。


 すると老婆は

「ああ思い出した。アンドレアス、私も命が惜しいから家名は遠慮させてくれ。殺された娘はアリーセ、食堂の娘だったと聞いた。


 でも貴族の令息に殺されたという証拠はないらしい。貴族の仕返しが怖くて誰も話さなかったらしい。それでその息子は何のお咎めもなくこの町を立ち去ったらしい。


 しかし殺された娘はそのことが悔しくて、宿に同じくらいの貴族の息子が来ると、必ず化けて出るらしい。年はちょうどお前さんぐらいらしいよ」


 なんかみんなの目が俺を見ている。

「俺は無罪だぞ。第一おれはこの町に来るのは始めてだ。アリーセという娘も知らない」

「でも、昨日の幽霊はツェーザル様を狙ったんでしょう」

「でも不思議ね。何故その幽霊がツェーザル様でなく私のメイドに化けて出たのでしょう」

「分からない。その幽霊に聞いてくれ」


 結論の出ない話をしてもどうにもならないので、その老婆に礼を言って、その場を立ち去った。そして俺たちは宿に戻った。そう幽霊の出る宿にである。


 宿に戻って、老婆から聞いた話を、宿の主人に話してみたら、

「確かに、そんな話を、宿屋の会合で聞いたことがある。しかし、うちの宿屋では幽霊が出たという話はこれまでなかった。昨日が初めてだ」


この親父何か隠していると思ったので

「ちなみに、その娘が死んでからこの宿に貴族が泊まったことはあったのか」

すると親父は目を白黒させて

「貴族が泊まったことはなかった」

やっと白状した。「こんなおんぼろ宿に貴族が泊まるはずがない」と思った。


 親父を責めても仕方がないので、対策を検討することにした。おれたちの泊まっている部屋に、メイドと護衛を呼んで、今日、町で老婆から聞いた話と先ほどの宿の親父の話をかいつまんで話した。


 俺の前世の記憶では幽霊が出るのは丑三つ時と相場が決まっている。その時間さえ乗り切ればいいはずである。しかし、昨日幽霊を見たセリーナのメイドが頑として昨日の部屋で寝ることを拒否した。


 そこで、今日は護衛の部屋とメイドの部屋を入れ替えることにした。ついでにメイドたちの部屋と護衛の部屋にも結界を張ることにした。部屋に結界を張るというとメイドや護衛は安心したのかそれで会議はお開きとなった。


 その後、俺はメイドの寝る部屋に、俺たち一行以外は入れないように結界を張った。この結界はかなり強力である。俺の最大限の魔力を込めた。


 俺の魔力量はこの世界の住人としては最大級である。絶えず昼行燈全開にしている関係上たいていは寝るころには魔力を使い切っている。だから、魔力量がとんでもないことになっている。さらに最近は寝るとアーダが魔力を吸いに来るので、吸われた時はさらに魔力量が増えている。


 次に護衛の騎士の寝る部屋にも結界を張った。さらに俺たちの寝る部屋にも結界を張った。そして俺たちは昨日と同じようにアーダの異空間の屋敷で寝た。とにかくこの宿おんぼろなのである。幽霊が出なくてもあまりその部屋で寝たくない。なんかノミやシラミも居そうで何となくむずがゆい。


「ギャー」その夜、宿に悲鳴がとどろき渡った。


 今日も出たのかとアーダの異空間から俺達の部屋の出てみたが、俺たちの部屋は何もいない。メイドの部屋に行ってみたが。メイドは関係ないようだ。すると護衛もやって来た。護衛の部屋も関係ないそうだ。


 俺たちに関係ないなら問題ないということで、部屋に戻って寝た。

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