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牛乳とチーズは違う味がする(顔だけ男の気ままな旅)~軟弱男のハーレム旅行はどこへ行く~  作者: @000ーooo


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121/138

121.おんぼろ宿

 次はどこへ行くか、東に大きな都市があるというので行ってみることにした。名前はフルトランツ、そこはかつてこのあたりに大きな国があったとき、そこの王が戦に敗れて川を渡るとき女神の導きで川を渡ったらしい。


 よくわからん。女神が人間の争いに干渉するとも思えない。伝説とは勝った方が作るのだから、多分これはあまり信じない方がいいかもしれない。しかし、市内観光の時は是非ともその場所を拝見したいものだ。


 それから、この都市は見本市の開かれる都市で多くの国の商人が来るそうだ。今はその季節でないのが残念だが、その市が立つ頃に来たら絶対に宿は取れないだろう。とにかく今回も宿は行き当たりばったり。どのような宿が取れるかは着いてからのお楽しみである。


 今回も宿は市の中心部は取れなかった。中心から少し離れたところ、それもぼろい。宿の主人によると、築〇〇年とのことだが、もっと古いようにも思う。


 俺は気にしないのだが、アライダ達妻たちの機嫌が悪い。一番機嫌が悪いのはメイドたちである。宿のよさそうな部屋は主人が占領して、悪そうな部屋をあてがわれているのである。


 その代り宿代は安かった。29人で1日金貨4枚、今までで一番安い、「これなら長くいてもいい」と思い10日間分払った。これを見ていたメイドの1人が「こんなぼろい宿に10日も泊まるのですか」と言ったので、「文句はお前の主人に言え」と言ったら黙った。


 こんなに古いと何か出そうである。それも面白いかもしれない。俺は言語理解のスキルがある。幽霊とも会話できるかもしれない。それを試してみようと思った。


 宿に入ると早速背筋がゾっとする。俺はこれは何かいるなと思った。アライダ達も何か感じたようで

「ツェーザル様、この宿、本当に大丈夫なのですか。何かいるような気がして、先ほどから何かに見られているような気がするのですが」

「そうか、でも俺は戦闘は不向きだぞ、何か出てきたらアライダ達の出番だ。頑張ってくれ」

「そんな事言われても、これは教会の出番ですよ。部屋に入ったらすぐにアーダの異空間に入りましょう」


 こうして俺たちは、部屋に入る前に食事をして、そのまま部屋に入った。護衛とメイドには

「今日は夫婦の時間だから部屋に来るな」

と言った。


 そして、部屋に入るなり部屋に結界を張って誰も入ってこられないようにした。アーダを呼び出そうとしたら、頭に中にカルラの声が響いてきた。

「まって旦那様、私も入れて」

そして、目の前に赤い目の魔獣が現れた。


 するとアライダ達が

「カルラさん先ほどから私たちを見ていたのは貴方ですか」

「そうですよ。だって、ツェーザル様がどんな宿に泊まるか、気になるじゃないですか。私も暇なんですよ。おっぱい吸ったらもう寝る時間。口もきけないし、手も足もバタつくぐらいで自由に動かせないし。それに誰も話し相手いないのですよ。わかります赤ちゃんの気持ち」


 何かいると思って気を張ったのにカルラだとわかったら気が抜けた。全員その場にへたり込んでしまった。幽霊の正体がカルラだとわかったので、今日はこの部屋で寝てもよかったが、部屋を見てみるとぼろい。


 アーダを呼び出して

「おい、アーダおれたちを入れてくれ、今日はそちらで寝る。ついでにカルラも入れてくれ」

すると、次の瞬間俺たちはアーダの異空間の中にいた。


 そして、アーダが三つ指ついて

「お待ちして、おりました、旦那様。ついでにそれ以外の妻たちの皆様も、ようこそおいでなさいました」

もう完全な正妻気取りである。


 アライダが何か言おうとしたが、俺はアライダを制して

「今日は世話になる。ついでに妻たちも頼む」

「わかりました。旦那様のたっての願いなら仕方ありませんね」


 後ろでアライダ達が何か言っているが、ここはアーダの機嫌を取ることにした。

するとアーダが

「温泉も準備してあります。今日はゆっくりおくつろぎください」

アーダが上機嫌である。


 温泉と聞いて俺はとたんに我慢できなくなった。そのまま、温泉のところに行って服を脱いで温泉に浸かった。

「生き返る。やっぱり、温泉は最高」

するとアライダ達もやってきて

「これはどうしたのですか」

「これは先日泊った宿の温泉の湯をアーダに少し持ってきてもらって、アーダにこの空間で増やしてもらったのだよ。だからここではいつでも温泉に浸かれる」

「そうですか、それでは私たちもご一緒しますね」

そう言って、アライダ達も服を脱いで温泉に入って来た。


 すると

「私の温泉なのに」

とアーダが怒っている。


俺が

「せっかくの温泉なのだから、みんなで入ればいいじゃないか」

と言うと、アーダもしぶしぶ温泉に入ってきた。


 そして俺の唇から魔力を奪おうとするが、これはアライダ達によって阻止された。


 その後はアーダの異空間の屋敷でみんなで布団を並べて寝た。


「キヤー」深夜の宿にメイドの悲鳴がとどろき渡った。

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