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牛乳とチーズは違う味がする(顔だけ男の気ままな旅)~軟弱男のハーレム旅行はどこへ行く~  作者: @000ーooo


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116.美女妖精ハニーレライ

 今回は宿選びは御者に任せた。夕方近くになったら少し早くても今日の移動は終わりにして適当な宿を取るように命じた。


 しかし、御者も俺たちのことを考えてくれていたようだ。俺たちは夕方クトハウゼン市に着いた。ここで宿を取った。ここは水の妖精の伝説で有名な所らしい。妖艶な妖精がここを通る船の水夫を誘惑し、船を難破される所らしい。その妖精の名前はハニーレライと言うらしい。


 俺はこの説明を聞いて「水夫をナンパする美女。逆だろうイケメンにナンパされるJKの間違いじゃないのか」と思った。


 今回は割とすんなり宿をとることが出来た。ただ取れた部屋は大部屋が3つだったので、俺と妻たちで1つ、メイドで1つ護衛で1つとした。そこで宿は2泊することにした。


 夜はそのまま寝た。マッサージ機の改良は、次の都市に行ってからにした。ここでは意見はもらえても材料が手に入らない。


 次の日の朝、俺たちはその妖艶な美女妖精ハニーレライに会うべく問題の場所に行った。川沿いに妖艶な美女の裸婦像があった。じっと見ているとアライダ達が

「新婚の妻を前にして裸婦像に見とれるとは、私たちでよければいつでも見せますよ」

と怒られた。


「こんな妖艶な美女がナンパしてきたら男はいつでも虜だぞ」

「ナンパ?船が難破するのではないのですか」

あかん。これ前世の言葉だ。焦るが適当な言い訳が見付からない。


 どぎまぎしていたら、ダンゴムシや妖精も出てきた。

「ここは変、なんかおかしなものがいる」

「おかしなことを言うなよ」


 ダンゴムシがおかしなことを言いだしたので、俺たちは早急にその場を離れた。そこから少し南へ行くと問題の難所があった。両側から山が付きだしてきていて川幅が狭い。川の水の流れも速い。確かに船の難所という言葉もうなずける。


 街道は川沿いを走っている。下から上を見ると、川べりの崖が付き出してきている。あの岩落ちてこないだろうなと思った。


 岩盤崩壊は一瞬で起こるが、そこに至る岩盤斜面の変化は土砂崩壊に比べてずっと長い。100年とも1000年ともいわれる長い時間が必要である。あの岩が瞬きしている間に1000年経っていたら、もし岩が落ちてきても、下に道がないかもしれない。


 でも下から見上げるとやっぱり怖い。割としょうもないことを思いつつ、上に公園があるというので行ってみることにした。崖の東側から、崖の上へあがる道があるそうである。


 そこにも美女妖精の像があった。さっきの川沿いの像と今俺たちの目の前にある像とどちらが本物の像なのだろう。少し疑問がわいたが、どちらも妖艶な美女の像だった。


 少し大人の雰囲気を醸し出している。像に見とれていると、アライダ達の視線が厳しい。「何か言わない」と思っていると、ダンゴムシが

「ここも変、なにかいる」

と言い出したので俺たちは早々に見学をやめて宿に戻った。


 アライダ達が

「ダンゴムシが変なことを言うから、せっかくの風景が楽しめなかったじゃないの」

と怒っていたが、暗に「俺が裸婦像に見とれていたのを非難しているのかな」と思ったが、今回は言葉通りに受け取ることにした。


 そして、

「この世界には妖精やダンゴ妖精もいるのだ。おかしなものがいても不思議じゃない。あの場はすぐに離れて正解だった」

と思った。


 その夜俺は怖くなって、アーダの異空間で寝た。アーダが隣で嬉しそうにしている。「間違いが起きるといけない」と言って、アライダ達も隣に居る。


 全員で川になって寝ている。


 夜俺は夢を見た。何故夢だと思ったかと言うと、なんかふわふわした空間に居たからだ。まるで俺の魂だけがいるような、肉体がないような感覚、まるで浮いていると言ってもいいくらいである。


 その中に美女の歌声が聞こえてくる。これ前世で聞いた〇〇レライの歌だ。その声は女性の高いトーンである。心惹かれる歌声だが、それだけだ。魂は乗ってこない。たぶん魔力が俺の方が大きいのだろう。魂には響かない。


 ふと俺は「超絶美少女の方がいいな」と思った。すると急に歌声は止んで「何言っているのよ、この変態ロリコン。大嫌い」それっきり美女の声はしなくなった。


 朝起きると、ダンゴムシが

「昨日感じていた変なものの気配がしない。危機は去った」

と言っている。


 前世の聖人はその聖なる力で妖精の誘惑に打ち勝ったようだが、俺の場合は俺の魔力量と変態性で誘惑に打ち勝ったようである。

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